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名古屋から車で約2時間。伊勢神宮がある「伊勢市」の南隣に位置し、海と山の大自然に囲まれたまち、「南伊勢町」。漁村と農村が共存するこの町で、”地域と人をつなぐ結び目になりたい”と奮闘している人たちがいます。
それが、町内の地域おこし協力隊やフリーランスが集まり、新たに始動したプロジェクト「むすび目Co-working」。メンバーは、漁師ライターの伊澤さん、移住定住コーディネーターの西川さん、広報やコンサルティングを担当する西岡さんの3人です。
今回はメンバーの一人である西岡さんに、むすび目Co-workingの誕生のきっかけや南伊勢町のことなど、たっぷりとお話を伺いました。
お伊勢さんの隣まち、南伊勢町
はじめに、南伊勢町についてご紹介します。
三重県の南東部、お伊勢さん(伊勢神宮)のとなりまち「南伊勢町」。リアス海岸による素晴らしい景色と、五ヶ所湾から古和浦湾まで手つかずの自然を残し、まちの半分以上が伊勢志摩国立公園の中にあります。現在の人口は12,423人。(※令和元年9月30日時点)
漁獲量はなんと国内5番目、三重県内ではNo.1!そのため獲れたての海の幸をお値打ちに堪能できます。また、気候が温暖な南伊勢町では、温州みかんをはじめとするさまざまな柑橘類も栽培しています。まさに海と山の両方に恵まれた地域なんです。
集中して作業できる場所がない。
ないものは、自分たちでつくろう!
まずは、むすび目Co-workingの誕生について伺いました。
西岡さん:「きっかけは、伊澤くんが作業場所をつくろうと呼びかけてくれたのがはじまりです。
私は保育園のコンサルティングと広報の仕事。西川さんは移住定住コーディネーターと印刷の仕事。伊澤くんも漁師をしながらライターの仕事をやっていて、みんな作業場所ないよねという話になったんです。都会だとスタバやカフェなど、電源がありネット環境がある作業場所がたくさんあります。でも、町にそんな場所はない。
本当に必要なものは自分たちでつくっていこう。そう考え、一番利用しそうな私たち3人でやろうかというのがスタートですね。」
こうして、コワーキングスペース「しごとば 油屋Ⅱ」が誕生することに。
西岡さん:「ここはもともと内瀬に住んでいる方が離れで使用していた家だったので、すぐに使えるくらいきれいでした。内装は、五ヶ所に住んでいる家具屋さんにお願いしました。まだまだ完成ではないですが、町の人たちと一緒につくっています。
オープンしたのは、今年の8月。私たち以外にも、県外から移住してきた方が、新しくはじめる事業の打ち合わせ場所として使ってくださったり、少しずつ広がりを感じています。もっと町外の方にも利用してもらえるようにしていきたいですね。」