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夫婦でVegan cafeを営みながら、happyナチュラルライフを発信している稲吉 薫里です。今回は愛知県の離島・篠島のお祭り「おんべ鯛奉納祭」へ行ってきました。
伊勢神宮ととても深い関わりがあるという篠島。一年を通して沢山の祭礼があるのですが、中でもとても大切なお祭り「おんべ鯛奉納祭」についてレポートさせていただきます。
篠島とは
三河湾に浮かぶ離島。愛知県知多郡南知多町に属し、全域が三河湾国定公園に含まれています。2015年の調査によると人口は1653人、世帯数は622世帯。漁師町ですが、なんとシラス水揚げ漁は日本一!
万葉集にもでてきます。
「夢のみに 継ぎて見えつつ 小竹島の 磯越す波の しくしく思ほゆ」
訳: あなたが夢にだけずっと見え続け、篠島の磯を越す波のようにしきりに思われる。
おんべ鯛奉納祭とは
おんべ鯛奉納祭とは、鯛の塩漬け508枚を毎年伊勢神宮に奉納する祭礼のことで、1,000年以上長きに渡り続いていると伝えられています。起源が明らかでないほど深い歴史を持つ行事です。
鯛の奉納は6月・10月・12月の3回に分けて行われます。奉納する鯛のサイズ・数量が決められているため、篠島の漁師達は奉納にあわせて鯛の調達をします。
調達された鯛は、篠島の北にある中手島(なかてじま)の調整所で塩漬けに加工されます。
中手島はもともと伊勢神宮領の離れ小島でしたが1974年の埋め立てで篠島と陸続きになりました。しかし今でもこの島は伊勢神宮が所有・管理しています。
毎年10月11日12日におんべ鯛奉納祭が行われますが、11日は前夜祭で12日が本祭です。
前夜祭
今回は、11日の前夜祭をレポートしていきたいと思います。地元の方はもちろん、島外の方もお祭りを楽しみに港に集まるんですよ。
地元の方による屋台も出ていて、大人も子どもも大はしゃぎ。
子どもたちにはタピオカが人気のようです。
篠島のキッズダンサー達が発表会をしたり
東海地区のアーティストが多数出演していました!
実は私の所属するダンスユニット「SEQX(シークス)」も3年連続で出演させてもらっています。
真ん中が私です。Oyasaiで働いている時とはまるで別人のようなメイクとファッションです。笑
私たちSEQXは篠島キッズダンサーへダンスワークショップを何度か開催させてもらっていて今では「かおり先生」とみんなが呼んでくれます。訪れるたびに篠島の温かさを感じます。
SEQXの活動はこちらから見ることができます。
https://instagram.com/seqx_entertainment?igshid=1w38ke0jku6d8
そして今回は特別ゲストに、UKULELE GYSPY(モンゴル800のキヨサクさん)も出演されていました!
UKULELE GYSPYさんの時間は大人も子どもも一緒になり、大きな声で歌い踊り、会場が一体化しとても盛り上がりました。
本来なら翌日に本祭の予定でしたが今年は台風の影響で本祭が延期になってしまいました。
本祭ではおんべ鯛が伊勢に奉納される儀式が行われます。おんべ鯛は地元小学生の吹奏楽演奏に見送られながら船に積み込まれ、島民の大きな歓声を受けて伊勢へ送り出されます。船団を見送った後もお祭りは続き、さまざまな出店や特設会場にて小中学生による演舞、地元婦人会の踊りなどの催しが続きます。
そして伊勢へと向かった船団が帰港すると、漁船に乗っていた宮司さんが中心となり漁港に組まれたやぐらで餅投げが行われます。この時に使われる餅は伊勢神宮でお祓いを受けたものも使われます。
来年は本祭も参加し、みなさまにレポートを届けられるとうれしいです。
宿泊して本祭も楽しむ予定でしたが、自然の力には逆らえませんね。今回は安全第一で、前夜祭のみ満喫させてもらいました!