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三重県多気町で農業をされている「ポモナファーム」。そんなポモナファームが手がけるトマト専門ブランドが「POMATO」です。
地域の子どもたちが、大人になっても食べたくなる。地元から愛され、みんなの記憶に残るようなおいしいトマトを届けるため、日々真剣にトマトづくりに向き合われています。そして今回、POMATOから新たにトマトケチャップが発売されたと聞きつけ、多気町まで行ってきました!
トマトづくりにかける想いとこだわり、トマトケチャップの開発秘話などたっぷりとお聞きしてきましたよ!
ポモナファームのある三重県多気町は、名古屋からは車で1時間半ほど。三重県のほぼ中央、松阪市と伊勢市の中間に位置しており、自然豊かなまちです。
この日は梅雨真っ只中でしたが、絶好のお天気日和でした。
最先端技術を活用した新しい農業を
お話を伺った農場長の杉村さん。まずはポモナファームについてお聞きしました。
杉村さん:「ポモナファームは、2017年に設立された農業生産法人べンチャーです。「地域と人々の根となり美味しい革命を実らせよう。」という理念のもと、低エネルギーコスト・超節水型・排液ゼロという環境配慮型の農業技術を研究しながら高品質野菜の生産を行なっています。
ここで立証された技術はいずれ日本・世界に広がることで、例えば水不足によって食糧の精生産が難しくなっている国などの力になれるのではと思っています。そのため、ポモナファームはモデルファームであり、いかに持続性のある農業が可能かを日々研究しながら栽培しているんです。
僕らはグローバルな視点と問題意識をもちながらも、地元を大切にしながら行動していくことで、自分たちの手の届く範囲の世界を変えていきたいという想いがあります。」
従来農業の1/10の水量で栽培可能な「環境適応型 – 膜式栽培農法」。農業排水も出さない環境に優しい農法のため、干ばつ地域でも少量の水で栽培が可能に。
植物の生きる力を最大限引き出すことで、、無農薬・低農薬での栽培を実現。水分をコントロールできるので、糖度も高めることができるのだとか。
地元を大切にしていく
−なぜ多気町を選ばれたんですか?
杉村さん:「何よりもこのまちに住んでいる人たちが本当に優しくて、大好きだからです。
また多気町は北緯34度32分線上に位置していて、「太陽の道」と呼ばれています。かつて世界の4大文明を支えた食の一大生産地や伊勢神宮も同じ位置に存在していたんです。そんな多気町は古くは多氣と書き「多くの命を育む場所」であることから、たくさんの食べ物に恵まれてきました。しかし、そんな場所も気候変動の影響によって、環境が厳しくなっています。僕たちはそんな場所からメッセージを発信していきたいと思っています。
里山文化の根付いたこの場所で今までの伝統文化を大切にしつつ、新しいことを取り入れて、次世代へつなげていきたいです。」
地元の人に喜ばれるトマトを
−現在は何種類のトマトをつくられているんですか?
杉村さん:「現在は4品種のトマトを栽培しています。尖ったお尻が特徴の「POMATOファースト」バランスのいい「TOMATOスイート」さくらんぼトマトと呼ばれる「POMATOチェリー」、黒トマトの仲間「POMATOブラッティー」です。加えて、研究中のものが4品種あります。
どれもまったく味わいが違うので、ぜひ最初は食べ比べてその違いを感じていただきたいです!」
「昔ながらのトマトの味がする」と愛されている「POMATOファースト」。
昔はよく見かけたトマトですが、栽培の難しさからファースト系のトマトは見かけなくなりました。しかしながら、根強いファンが多いトマトです。ポモナファームのPOMATOファーストは、酸味と甘みのバランスが極めて良く、食味が優れています。
シェフからの要望も非常に多いのだとか。
女性スタッフ一番人気が「POMATOスイート」。高糖度にしすぎていないため、ほどよい酸味があるのが特徴。口に含んだ瞬間トマトの濃厚なうま味が体全体にしみ渡りました。おやつ感覚でパクパク食べれらてしまいます。
独特なビジュアルの「POMATOブラッティー」。食感はパリっとしており独特な味わいがクセになります。このトマトすごいところは、リコピンの量です!なんと一般的なピンク系大玉に比べて約6倍も含まれているそうです。
筆者が一番驚いたのが、「POMATOチェリー」。ツヤツヤでサクランボのようなみた目ですが、食感までも熟したサクランボを噛んだときのよう。甘さもあり。果物を食べている感覚に近かったです。
はじめて食べる方は間違いなく、驚かれると思います。
実際に食べ比べ&採らせていただきましたが、どれも濃厚でうま味がぎゅっと詰まっておりとってもおいしかったです。正直こんなにおいしいトマトを食べたのはじめて!と思うくらい本当に感動しました。
杉村さん曰く、夏のイメージが強いトマトですが実は一番トマトが甘くなるのは2月ごろなのだとか。冬のトマトも気になります。
今回新しく誕生した「POMATOケチャップ」についてもお伺いしました!
−どんなきっかけで誕生したんですか?
杉村さん:「最初は、子どものいるファームのメンバーの「子どもが安心して食べられるケチャップがあったら」という一言がきっかけでした。そこから地元のシェフの方と開発を進めたのがこのトマトケチャップです。また加工品は保存もできますし、POMATOというブランドをより多くの人に知ってもらえると思ったんです。
ケチャップにはPOMATOファーストを使っています。ファーストトマトは酸味とうま味のバランスに優れていて、濃厚な味わいに仕上がりました。無駄なものは一切使用していないので、小さなお子さんから大人まで安心して使っていだけます。
まずは地元の方に多気町でつくっているトマトチャップがあることを知っていただきたいですし、大人になったときこのケチャップが慣れ親しんだケチャップの味になっていくと嬉しいです。」
ポモナファームのトマトはオンラインショップのほか、周辺の産直市場、ファームでの予約販売もできますよ。確実にほしい商品がある方は事前に予約してから訪れてみてくださいね!
▼オンラインショップはこちから
https://pomona.base.shop/