SCHOLE(スコレー)が手がける「365日、一秒でも早く帰りたくなる自分だけの理想の空間」
目次
「上流と下流を繋ぐ、コダマソファ」
岐阜県と愛知県を流れる「木曽川の上流と下流を繋ぐ」という守山のインテリアショップ「CONNECT(コネクト)」さんとの企画で誕生した「コダマソファ」。
コダマプロジェクトは、岐阜県産材を使った家具生産販売を通して、つくり手と使い手まで全員が当事者として関わるプロジェクトです。入口となる森林事業者から、製材業者、木工業者、販売店がつながり、デザイナーが形にする。森林インストラクターが子どもたちに山を体験させることで、出口となる使い手の消費者の方までもが、この先、山の現状を伝えてプロジェクトの一員となります。
フレームは、岐阜県東白川村で育ったスギを地元の製材所で加工、隣町の付知町にある木工所で製作されています。
山の様子
内海さん:「こちらのソファはコダマプロジェクトの企画で製作させていただいたソファです。通称「ズボラソファ」と僕は呼んでいます(笑)。自分自身がそうなんですが、ソファに座ってくつろいでいると、読みかけの雑誌やリモコンをついソファに置いてしまうんです。そこで、ソファの横に置き台を設けることで、読みかけの本・リモコン・植物などを置くスペースとして使用できるようにしました。」
後ろ姿も美しく、どんなデザインのお部屋とも相性が良さそうです。
どこまでも白く開放的なミニマムインテリア」
内海さん:「こちらのお宅ではお部屋全体を手がけさせていただきました。オーナーが希望されたのはとにかくシンプルな白い空間。しかしただ白いだけではなく、生活用品など見せたくないものは収納し、気を張らなくても自然と片付く部屋。好きなものに囲まれて自分の時間を過ごせる空間を理想とされていました。
そこで、僕は機能や素材の美しさによって、そこに居るだけで本人の内面の豊かさも引き出せる空間を目指しました。カーテンの上部に間接照明を設けることで、グラデーションを擬似太陽光として見立てています。実はテレビは鏡の後ろに設置していて、OFFの時は鏡、ONにすると映像が浮かび上がるシステムになっているんです。こうすることで、生活感を感じさせないデザインが実現しました。」
内海さん:「もちろん機能面のこともしっかりと考えています。生活用品の収納は、廊下の壁がすべて収納スペースになっているため、日用品はもちろん、季節ごとに使うアイテムもここに収納できます。」
図書館のような大きな本棚のある部屋」
内海さん:「こちらのお宅は図書館のように大きな本棚を置きたいというオーナーのご希望を形にしました。本棚は工場で仮組みまで済ませ、スムーズに現地で組み立てを行いました。分割・組み立てを行う際にジョイントラインが見えなくなるように加工を施しています。」
お酒が好きな夫婦のためにバーカウンター高さのコンソールテーブルとハイスツール。
岐阜県の山で育った木で作ったいろんな家具
内海さん:「こちらの家具は「毎日の暮らしと山とのつながり」をコンセプトに岐阜県で間伐された木材を有効活用しながら家具を提案・製作しています。」
内海さん:「これは組み立て式のPCデスクです。適度な大きさのため、PCデスク以外にも、趣味のワークデスクやお子様の学習机としても使用できます。」
内海さん:「上記はまだ試作品ですが、本棚やスツールなども今後製作していきたいと思っています。どの家具も共通して意識しているのが、住む人が主役のインテリア空間です。家具やインテリアが主張しすぎない、空間を提案していけるように心がけています。」