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今日ご紹介する「シャンバラ」は、無農薬野菜や無添加食材にこだわった、からだにも心にも優しい料理を提供しているオーガニックフードトラックです。
調理工程に何を使用したかすべて開示できるほどクリア、”からだにやさしい・からだが喜ぶ”エネルギーたっぷりな料理を提供しています。東海地方の野外フェスやイベントなどに出店、ケータリングも行っています。
今日はオーガニックフードトラック「シャンバラ」のオーナーの三宅さんにお話を伺ってきました。
失敗があったからこそ今の自分がいる
からだに優しくおいしい料理を
たくさんの人とシェアしたい
– フードトラックをはじめたきっかけを教えて下さい。
三宅さん:「はじめて包丁を握ったのが6才の時。小さいころから料理が好きでした。学生時代もアルバイトといえば飲食店の調理場でしたし、好きが高じて今に至るのかな。
少し話がそれるかもしれませんが、ダンスのインストラクターをやっていた時、パフォーマンスががくんと低下した時期がありました。その時に、私生活を改善してみたら何か変わるんじゃないかと思い、食生活や習慣を見直しました。
その時に興味を持ったのが「ベジタリアン」です。カラダも軽くなってダンスが向上しそうだなっていう、単純な理由です。知り合いにベジタリアンの友人が多く、その人たちはみんな健康的だったので……なにも知識がないまま、適当に野菜・食材を選んで菜食生活をはじめました。……が、やはり無知は怖いですね、お肉やお魚を食べない代わりに他の食材から栄養を補わなければいけないのに、とりあえず野菜ばかり食べた結果、顔は青白く、くまもひどくなり、体調を崩してしまったんです。健康のためにはじめたのに…本末転倒です。ダンスどころではありません。完全に栄養不足でした。」
三宅さん:「その後、富士山に行く機会があり、麓の山小屋で食事をいただきました。そこで食べた野菜が驚くほどおいしかったんです。スーパーに売ってる野菜がまずいと言っている訳ではありません。ただ、そこでいただいた野菜が比にならないほどおいしかった。どこで仕入れているのか聞いたら、「うちのおばあちゃんが作ってる無農薬の野菜なんだよ」と。無農薬野菜のとりこになった瞬間です。食べているとパワーがみなぎってくるというか、野菜本来のうまみや食感が別格でした。からだが喜んでいるのがわかりましたね。同じ料理でも使う食材が違うだけでこんなに違う。本当に衝撃を受けました。「食べるもので明日のからだは創られている」と聞いたことがありますが、食材選びがいかに大切か、身をもって体感しました。それから無農薬・無添加・オーガニック(有機農産物)など、健康に良いといわれる食材について興味を持ち、独学で勉強をはじめました。
勉強するうちにだんだんと、自分が体験したこの食材の力や感動を、色んな人にも味わってもらいたい、シェアしたいと思うようになりました。健康的でからだに優しい料理に特化したフードトラックをはじめようと思った大きなきっかけのひとつです。
今はベジタリアンではありませんが(笑)知識もないままベジタリアンを経験したことで「食」の大切さを知るきっかけになり、大失敗をしたおかげで、食材のパワーや知識を学ぶことができたと感じています。今では良いものも悪いものも受け入れながら、見聞を広めています。」
食べものに対して意識が変化し、フードトラックをはじめた三宅さん。どんな時も食べてもらう人たちの健康を考え料理を作っているそう。お客さんが「おいしい」と、笑顔になってくれる時が何より嬉しいです、と話してくれました。
三宅さん:「このフードトラックは外装・内装共にセルフペイント、自分でできるところはDIYしました。仕事・調理をする場の環境を大切にしたかったので、社内の塗装は気密性に優れた漆喰で。漆喰は防臭・湿気対策に長けています。天板はくりぬき、太陽光が差し込むようにしました。車内ってどうしても自然光が入ってこないので、すこし暗いんですよね。光が差し込まないのなら、自分で採光できるような窓をつくっちゃえと思って。天気のいい日は太陽の光がたっぷり差し込むので、仕事中も気持ちがいいです。」
−メニューはどのように考えてるんですか?
三宅さん:「メニューは仕入れる食材で決めています。その季節のおいしい食材を、食材のうまみが一番引き立つ調理方法で提供したいので、定番メニューは一応ありますが、出店する日ごとに献立を変えています。
毎回お客さんのことを考えながら愛情込めてつくっています。目には見えないことですが、おいしい料理を作る上で、これってすごく大切なスパイスだと思います!言い方がよくありませんが食材にこだわらなくてもおいしいものはたくさんある、適当につくってもおいしく感じるものはたくさんあると思います。でもそれじゃ僕がやっているフードトラックの意味がない。僕のお店には健康に良いものを求めて来店してくださるお客様も多くいます。だからこそ僕もその気持ちに応えられるよう、自然の恵みを引き出した安心安全でおいしい料理を、ひとつひとつ丁寧に提供したいと心がけています。」
三宅さん:「野菜の仕入れは長久手にあるあぐりん村や、知り合いの無農薬農家さんから。また、できる限り食.材自体がストレスを受けていないものを選ぶように心がけています。
例えばお店で使用しているとり肉は恵那どりと決めています。恵那どりは緑豊かな自然のなかで衛生管理の行き届いた環境で育った健康的な若どりです。特徴としてヒナより出荷まで、抗生物質や抗菌剤を一切使用しないで育てられています。とり達にできる限りストレスを与えないように、ゆったりと広いスペースで育てられているため、たくさん走り回ったり運動をすることができます。なので肉質の特徴として脂身が少なく、弾力のあるとてもジューシーでコクのあるとり肉になります。お店で使用するお肉は、まずどのように飼育をされているかを確認し、必ずブランド肉を使用するようにしています。
ベジタリアンの方にも料理を楽しんでいただきたいと考え、お店ではどのメニューもベジ対応可能です。その場合はお肉の代替食材としてソイミートを使用し、提供させていただいています。」
シャンバラのおすすめオーガニックフード
ラインアップ
数グラム単位でスパイスをブレンドし、何百回と試行錯誤を重ねたのちに完成されたシャンバラ特製スパイスカレー。スパイスをブレンドする際は恵那どりの皮の脂を使用しているのもポイント。とても香ばしく深いコクのあるスパイスが完成します。
バターのまろやかさと特製スパイスが相まって一口食べたらまたひとくち、もうひとくち……ともうスプーンが止まりません。
香りがよく鮮やかなきいろに色づいたサフランライスも三宅さんお手製。カレーの種類や出店するイベントによってサフランライスではなく酵素玄米を使用することも。
バターチキンカレーには先ほどお話を伺った使恵那どりが使用されており、ぷりっと弾力が強く噛むほどにうまみが溢れてきました。スパイスも染み込んでとてもおいしいです。
一方、パプリカが乗っているほうは、赤レンズ豆と季節野菜のカレー。
私はすこし豆が苦手なので食べる前はどきどきしていましたが、食べてみたら豆独特のくさみもなくぺろりと食べ切ってしまいました。ことこと煮込まれることで野菜出汁が染みわたる、トマトベースのおいしいスパイスカレーです。みずみずしいパプリカはとても甘く、ルゥと絡めて食べるとシャキッと新しい食感が増えて絶品です。
2種類のカレーが1度で楽しめるとても贅沢なひと皿。
天気のいい日にお外で食べるともう最高です!
他にもガパオライスやハマチの柚庵焼き、ローストビーフ丼など、「本日のプレート」のメニューは出店当日までのお楽しみです!
※メニューによって値段が異なります。
季節によっていろいろなメニューを楽しめるのも◎。
寒い冬には、こころもほっと温まるメニューをご用意しています。
他にも、完売必至の鶏ミンチ不使用、ソイミートを使用した「ベジ担々麺」1,000円(税込)は出会えたらラッキー!
自家製練り胡麻と、8種類の野菜出汁、昆布出汁から作ったスープが男女問わず大人気のメニューです。
お次はこちら!三宅さんご本人も好きだというジャンクフード。
からだに悪いというイメージのジャンクフードも化学調味料不使用、無農薬野菜でシャンバラ流無添加ジャンクフードに!
テリヤキタコスは、みんな大好き甘辛いテリヤキソースとトマトの酸味がベストマッチ!!食べるときはレモンをひと絞りしてから召し上がれ。パクチーのクセのある風味とさっぱりとしたレモン果汁がナイスマッチング!くるりと丸めていただきます。
見た目は小さく見えますが、具材がぎっしり詰まっているので食べ応えMAXなスペシャルジャンクフードです。
タコスはテリヤキチキンのほかにビーフ・チリビーフ・ベジタコス(大豆ミート使用)の全4種類。ベジタコス以外もソイミートでの対応◎。
現在、ハンバーガーも新作メニューとして考案中だそう!楽しみですね。
砂糖不使用、梨の優しい甘さで口の中がさっぱり!梨をまるごとひとつ使用した贅沢で、とってもヘルシーなデザートです。
食べる人の健康を一番に想い、食材に敬意を込める。どんなことも楽しみながら生きている彼の魅力に惹かれて、三宅さんの周りにはいつも人がいっぱいです。
そんな素敵な三宅さんが作る健康にも心にも優しいオーガニックフードをあなたも一度味わってみてください。