10年間NYでスタイリストとして活躍したオーナーが営む、美容室「STATEROOM」
目次
旅行で行ったNYで、
文化の違いに衝撃を受け、移住を決意
その後、名古屋の美容学校を卒業。春日井にあるサロンに5年ほど勤めた森田さん。なぜ、NYに移住することになったのでしょうか。
森田さん:「2004年に仕事を辞め、旅行でNYを訪れたことがきっかけです。誰1人知り合いはいませんでしたが、自分の中で環境をリセットしたいという気持ちがあり、3カ月の観光ビザで行きました。街中を歩いていろいろなものを見ているうちに、文化の違いに強い衝撃を受け、すごくNYが好きになってしまったんですよね。
1カ月半ほど経ち、無給でもいいから現地のサロンを経験したいと思い、働き先を探しました。すると、思いのほかすぐに見つかり、インターンシップとして雇っていただけることになったんです。ラッキーでしたね。どこの誰かも知らない人を雇ってくれるのだと、ここでもNYの文化に驚きました。
せっかく1カ月半のチャンスをいただけたので、とにかく必死に吸収しました。毎日すごい楽しかったですね。ちょうどビザが切れるという頃に、知り合いの美容師さんに「NYが好きなら、一緒にやらないか」と誘っていただき、そのままNYで美容師を続けることになりました。」
NY時代のサロンワーク風景
ー NYで苦労したことはありますか?
森田さん:「まず最初に苦労したのは語学です。4年くらいかかりましたね。ちゃんと喋らなきゃ、文法をちゃんとしなきゃと思うと、喉で止まってしまうんです。でも、4年くらい経った頃に、言葉はツールだと認識できるようになってからは、少しずつ話せるようになりました。」
二年半前に二年半振りにNYに戻った時の様子
ー 特に印象に残っていることはありますか?
森田さん:「やっぱり色んな文化や人に触れられることですね。人・食事・文化、いろんなことが多様性に富んでいます。世界が凝縮された街なので、今世界で何が起きているのかを肌で感じられます。そして、絶対にありえないだろうなという人にも出会える。そんな人たちが、普通に僕のところで髪を切ってくれる。毎日たくさんの刺激がありましたね。」