桑名名物「安永餅」の工場見学へ行ってきました。なが餅の魅力を徹底レポート!

桑名市
掲載日:2021.12.01
桑名名物「安永餅」の工場見学へ行ってきました。なが餅の魅力を徹底レポート!
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三重県桑名市の代表的な銘菓と言えば、「安永餅(やすながもち)」

安永餅とは、つぶ餡の入った細長く平らな焼き餅のこと。かつて東海道五十三次随一の宿場として栄えた桑名宿。安永餅は、参勤交代やお伊勢参りの旅人に広く親しまれたのだといいます。

現在、桑名では「永餅屋老舗」「安永餅本舗 柏屋」の2店舗で、安永餅がつくられています。安永餅の歴史から製造の様子まで、たっぷりとお届けします。

今回は、安永餅の製造の様子も見学させていただきましたよ!

桑名名物「安永餅」とは

安永餅は細長く伸ばした餅につぶ餡が入っており、ほのかな焦げ目が付いているのが特徴。

東海道53次の42番目・桑名宿として栄えた、三重県桑名市。安永餅は桑名宿を通る参勤交代の大名や、お伊勢参りの旅人に親しまれていた名物でした。

安永餅は伝承は諸説あるものの、元は丸餅だったものが、旅人が懐に入れやすいようにとか、餅屋が焼きやすいように細長い形状になったと言われています。細長い形から、「ともち」「牛の舌もち」とも称されました。

寛永11年創業。
当時の味を守り続ける「永餅屋老舗」

永餅屋老舗

永餅屋老舗

まずは、寛永11年(1634)創業の「永餅屋老舗」へ。明治27年の関西線開通に伴い、現在の場所に移転されたのだそう。

国産の餅米と小豆を使い、当時の製法で安永餅をつくり続けている老舗です。

気品漂う店内には、安永餅をはじめ、桑名の銘菓「都饅頭」、お子さんにも人気な「桑名はまぐりサブレー」なども並んでいます。

こちらが「永餅屋老舗」の安永餅。

つぶ餡の入った餅を細長く伸ばし、一つひとつ丹念に焼き上げています。餅がなめらかに伸びつつつも歯切れがよく、香ばしい風味が口いっぱいに広がります。甘さ控えめな餡は上品な味わい。

人工着色料・添加物は一切使用していない※ので、賞味期限は製造日を含めて3日。お餅が固くなってしまった際は、フライパンやトースターで軽く炙ると、おいしくいただけるそうですよ!

※白餅のみ

数量限定販売しているのが、伊勢茶を使用した安永餅。お茶の爽やかさが口いっぱいに広がりますよ!(販売は、永餅屋老舗本店・ジャズドリーム・なばなの里のみ)

紅白安永餅は、結婚式や入学式、出産祝いなど縁起物として地元の方たちに重宝されています。

多くの人々に愛され続ける「永餅屋老舗」の安永餅。

本店以外にも、愛知県・三重県・岐阜県の直売店で購入することができるので、ぜひ味わってみてくださいね。

【永餅屋老舗 本店】
住所   :三重県桑名市有楽町35
電話番号 :0594-22-0327
営業時間 :8:00~(売切れ次第閉店)
定休日  :年中無休

https://www.nagamochiyarouho.co.jp/index.html

焼きたての安永餅が味わえる
「安永餅本舗 柏屋」

安永餅本舗 柏屋

安永餅本舗 柏屋

続いては、桑名駅から徒歩5分ほどの場所にある「安永餅本舗 柏屋」へ。

詳しい創業年はわからないそうですが、200年以上前に桑名の安永の地で創業。明治27年の関西線開通に伴い、桑名駅前に移転されました。

安永餅本舗 柏屋

安永餅本舗 柏屋

できたての美味しさを味わって欲しいという想いから、つくり置きをしていないのだそう。店頭には、焼きたての安永餅が並びます。

小窓からは工房の様子も伺えます。

こちらが「安永餅本舗 柏屋」の安永餅。国産もち米と北海道小豆を使用し、甘さ控えめに。創業以来、手作業でつくり続けています。

両面に焦げ目がついているので、焼きめの香ばしさが特徴です。

「安永餅」ってどうやって作られているの?

今回は特別に「安永餅本舗 柏屋」にて安永餅の製造の様子を見学させていただきました。

まずは、蒸したもち米を餅つき機でついていきます。4分ほどで、まとまってきました。

お湯と砂糖を加え、今度は別の餅つき機でついていきます。こうすることで、餅の固さを整えるのだそう。

ものすごいスピードで餅をついています。これぞ職人技!!

「この餅つき機は、80年以上も現役で活躍しているのよ」と、職人のおばあちゃんが教えてくれました。

続いては、あんもちをつくる工程です。

目にも止まらぬ速さで、餅をちぎっていきます。時間が経つと餅が固くなってしまうので、スピード勝負なのだそう。

北海道産小豆を使用した自家製の餡子をたっぷりと詰めていきます。

あんもちをクルクルと転がし、平たく伸ばしていきます。

最後に横に伸ばすことで、安永餅の形に!

続いては、焼きの工程。

鉄板で一枚一枚、丁寧に焼き上げていきます。2〜3分ほどで、おいしそうな焦げ目が。工房中に、香ばしい香りが広がっていきます。

阿吽の呼吸で、どんどん安永餅がつくられていきます。つくり置きをしない「安永餅本舗 柏屋」では、1日に8〜9回ほど製造されています。

最後にパッケージに詰めて、安永餅の完成です!

ちなみにパッケージのうさぎは、安永餅がうさぎの耳に似ていることから「兎餅(ともち)」とも呼ばれていたことが由来なのだそう。

できたての安永餅をいただいてみました。

もっちもちのふわふわ。優しい甘さの餡とのバランスが絶妙で、何個でも食べられてしまいそうです。もち米の風味がしっかりと味わえるのは、焼きたてならではですね。

店頭にはイートインスペースもあり、タイミングが合えばできたての安永餅がいただけますよ!開店直後と、お昼の12:30〜13:00頃が狙い目だそう。

ぜひできたてのおいしさを味わってみてくださいね!一度食べたら、病み付きになること間違いなしです。

今回ご紹介した店舗以外にも、御在所SA(上下)、大山田PA(下り)、くわなまちの駅などでも購入ができますよ。

【安永餅本舗 柏屋】
住所   :三重県桑名市中央町1-74
電話番号 :0594-22-1197
営業時間 :8:00~19:00(売切れ次第閉店)
定休日  :元日

今回は、三重県桑名市の代表的な銘菓「安永餅(やすながもち)」をご紹介しました。

同じ安永餅でも、「永餅屋老舗」「安永餅本舗 柏屋」、それぞれのおいしさがあるのだと知りました。江戸時代から続く、桑名の銘菓を、ぜひ味わってみてくださいね!

 

▼こちらも合わせてチェック!

スポット詳細

【永餅屋老舗 本店】
住所   :三重県桑名市有楽町35
電話番号 :0594-22-0327
営業時間 :8:00~(売切れ次第閉店)
定休日  :年中無休

https://www.nagamochiyarouho.co.jp/index.html

 

【安永餅本舗 柏屋】
住所   :三重県桑名市中央町1-74
電話番号 :0594-22-1197
営業時間 :8:00~19:00(売切れ次第閉店)
定休日  :元日

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