2022年10月、静岡県小山町にオープンした「富士スピードウェイホテル」。
コンセプトは「モータースポーツとホスピタリティーの融合」。モータースポーツの聖地とも呼ばれる「富士スピードウェイ」に隣接しています。
今回は富士スピードウェイホテル内にある「富士モータースポーツミュージアム」をレポートしたいと思います。
※情報は取材時のものです。
ご利用の際には、各施設・各店舗の最新情報をご確認ください。
目次
「富士モータースポーツミュージアム」は、ホテル棟の1〜2階に位置しています。
世界的にも珍しい国内外の自動車メーカー10社連携のモータースポーツミュージアムです。約130年にわたるモータースポーツの歴史を、数々のレーシングカーの展示とともにたどります。
もちろんミュージアムだけの入場も可能です!
「トヨタ7」がお出迎え!
エントランスでは「トヨタ7」がお出迎え!レプリカですが、エンジンやミッションなどは当時のスペアパーツを使用。タイヤに負荷がかからない状態で展示することで、タイヤも当時のものをそのまま使用しています。
裏に回れば車体底面も見ることができますよ。
モータースポーツの黎明期から130年。
その歴史を約40台の展示車で振り返る
「モータースポーツがクルマを鍛え、進化させた熱い歴史をたどる」をテーマに、15の展示エリアに分かれ、約40台の展示車で紹介されています。
各エリアの中から、いくつかピックアップしてご紹介していきます。
モータースポーツのはじまり
1800年代末、馬車に代わる新しい移動手段としての動力源として、蒸気、電気、内燃機関が存在していました。この中でどれが一番優れているのかの決着をつけるための競争の中からモーターレースが誕生したのです。
自動車メーカーは威信をかけてレースに挑み、熾烈な競争の中で技術は飛躍的に進化していきました。
珠⽟のレーシングカー
第一次世界大戦を境に、航空機は急速に進化しました。
航空機開発で磨かれた技術が自動車にも生かされ、飛躍的な発達を遂げました。その結果、レーシングカーやスポーツカーも更に進化!
展示を楽しむポイントをご紹介します!
こちらの「メルセデスベンツW25」はレプリカですが、オイルの後までリアルに再現されています。こうした細部にもぜひ注目してみてくださいね。
創業者とモータースポーツ
創業者にスポットを当てたコーナーも!
本田宗一郎氏の人物紹介パネルの近くには、ホンダにF1初勝利をもたらした「ホンダRA272」などが展示されています。
エレベーターで2階へ行ってみましょう!
「ポルシェ904カレラGTS」がお出迎え
エレベーターすぐの場所では、ポルシェのレーシングカー「904カレラGTS」がお出迎え!
この車両は生産された3台のうちの一台で、タルガ・フローリオでクラス優勝した実車です。
2階では、ラリーや耐久レース、市販車を鍛えたマシンなどの進化を紹介しています。
世界最⾼峰レースへの挑戦
ラリーやF1、ル・マン、NASCARなど、世界で活躍したラリーカーがずらり!
24時間耐久レースの世界
動力源を試す場としてはじまったレースは、速さを競う「スプリントレース」と、長時間・長距離で競う「耐久レース」に分化されていきます。
ベントレーは、1923年のル・マン24時間の初回から参戦。大排気量エンジンや強固なシャシーを備え、1927年より4連覇を達成しました。
ル・マンの展示コーナーは、夜をイメージした空間に演出されています。
1991年のルマン24時間レースを制した「マツダ787B」と、1999年の同レースで2位となった「トヨタGT-One」です。
館内には実車だけでなく、タイヤやエンジンなども展示されています。
フジを彩ったツワモノ・マシン
「フジを彩ったツワモノ・マシン」エリアには、モータースポーツの聖地とも呼ばれる「富士スピードウェイ」で活躍したレーシングカーがずらり!
ショップ&カフェでひと休み
3階のショップ&カフェ、”Fan Terrace”からは眼下に広がる富士スピードウェイの壮大なパノラマをお楽しみいただけますよ。
今回は「富士モータースポーツミュージアム」の現地レポをお届けしました。「富士スピードウェイホテル」とあわせて、ぜひ足を運んでみてくださいね!
▼富士スピードウェイホテルの記事はこちら