＂一日中モーニング＂が大人気！名古屋駅「モーニング喫茶リヨン」

カフェ・喫茶店

名古屋中村区名駅

掲載日：2021.12.16

※情報は取材時のものです。
ご利用の際には、各施設・各店舗の最新情報をご確認ください。

「モーニングサービス（モーニング）」。それは喫茶店やカフェが、朝の時間帯限定でドリンクを注文すると、トーストやゆで卵などの「朝ごはん」を無料、もしくは割安価格で提供する愛知県一宮市発祥と言われている嬉しいサービスのこと。

「1950年頃、商談などで早朝から集まった人のためにピーナッツやゆで卵をつけたのがはじまり」、「従業員のまかないのために出していたパンを、お客さんに対しても提供するようになった」など……モーニングの歴史には多くの説が存在しています。今ではたくさんの喫茶店やカフェがモーニングサービスを提供していますね。東海地方だけではなく全国的に定着しつつある、朝が楽しくなる喫茶文化です。

今回ご紹介するモーニング喫茶リヨンは、名古屋駅に地下街がオープンした昭和32年より続く歴史のある喫茶店。当然、リヨンでもモーニングサービスを提供していますが、他の喫茶店と少し違う部分があるんです。

何が違うかというと、それは”モーニングサービスの時間帯”です。提供時間が、朝〜昼前までの喫茶店が多い中、リヨンはなんと開店から閉店時間まで「一日中モーニング」を楽しめる東海地方でも数少ない、とっても珍しい喫茶店なんです。「え！これもサービスなの？！」と、あっと驚く豊富なメニューや、サービスの域を超えたモーニングのボリューム感に、モーニングラヴァー達の嬉しい悲鳴が聞こえてきます。今回は店主川合さんに、お店の歴史のことや一日中モーニングについて、じっくりとお話を伺いました。

モーニングの常識を覆せ

– モーニング喫茶リヨンの歴史を教えてください。

川合さん：「実はリヨンは前オーナーより受け継いだお店なんです。わたし自身は48年前、当時25歳の頃に喫茶店をはじめました。はじめは北名古屋市で、その次は瑞穂区で。瑞穂区の喫茶店は“モカ”と名付け、今も続けています。

モカへお客さんとして通ってくださっていたリヨンの前オーナーからある日、「お店を継いでくれないか」と。50歳くらいの頃にリヨンを継いで、今に至ります。

現在はこの場所（三井ビル）に落ち着きましたが、名古屋駅の再開発に伴って移転を3回、経験しました。」

– フルタイムモーニングを始められたきっかけは？

川合さん：「これはリヨンを継ぐ前の話になります。当初は他の喫茶店同様、モーニングの提供時間を11時までとしていましたが、少しでも11時を回ってしまったらサービスを受けられなくなってしまう……、なんだかそれが申し訳なくて……。サービスを提供する時間の線引きが難しいなぁともやもやしていました。」

川合さん：「そこで、《だったら時間なんて関係なくモーニングを提供すればいいじゃないか》と、思い切ってはじめたサービスです。そうすれば、私たちも時間を気にしないで済みますし、来てくれたすべてのお客さんにいつでも喜んでもらえますから。

もちろんモーニングサービスを1日通して提供するなんてお店はどこにもなかったので、失敗したらどうしよう……と、不安になることもありました。でもチャレンジしてよかった。失敗しても成功しても、やらない後悔は一生後悔すると思ったので。」

モーニング喫茶リヨン店主・川合さん

さっそく川合さんはモーニングの時間帯を変更、ドリンクを注文してくれたすべてのお客さんに朝夕問わずモーニングサービスを提供しました。……結果は大成功！一日中モーニングの噂はすぐに広がりたくさんのお客さんがやってきました。

みんなを喜ばせるため日々試行錯誤、お客さんを思いやる心や優しさがたっぷりつまった、川合さん流のおもてなしです。

一日中モーニングの歴史に、川合さんあり！

昔ながらの雰囲気に癒されて
リヨン店内をご紹介

お店の場所は名古屋駅から徒歩10分、三井ビル本館地下1階にあります。半地下部分にあるので地上からも見つけやすく、また名古屋駅地下街からも繋がっているためアクセス抜群。

地元はもちろん、出張や観光など他県からも多くの人が訪れます。週末には開店前から長蛇の列もできるそう。でも安心してください。モーニングサービスは一日中付きますよ。

お店の代名詞でもある「一日中モーニングサービス付」の黄色い立て看板に、道行く人も思わず足を止めてしまいます。

店内は広々、中心にある楕円型のテーブルをはじめボックス席、おひとり様もゆっくりくつろげるカウンター席もご用意。暖色の照明が目にも心にも温かく、どこか懐かしさを感じる店内の雰囲気に気分がぐっと高まります。

雑誌やTVなど数多くのメディアで取り上げられているリヨン。来店された芸能人の方々からのサイン色紙や記念写真がずらりと飾られています。

レジ後方にはパンが整列。お店で提供するモーニングサービスには本間製パンの食パンを使用。もっちりとした食感もありつつ、軽い口当たりが特徴の絶品食パンです。

名物「フルタイムモーニング」
リヨンのモーニングメニュー

リヨンのモーニングサービスは、ドリンク料金のみで楽しめる無料モーニングと、有料モーニング（ドリンク＋追加料金）の2種類から選べます。

無料モーニングサービス

モーニングといえばトースト＋ゆでたまごが主流ですが、他店とは違うものを提供したいと思い、プレスサンドを取り入れた川合さん。驚くべきは無料にも関わらず豊富な種類。選ぶ楽しみ、迷う楽しみに大人も心をくすぐられます。

※ドリンク料金のみ

A.トースト、ゆで卵、カステラ（午後はカステラを除く）

B.フルーツプレスサンド

C.小倉あんプレスサンド

D.ピーナッツクリームプレスサンド

E.ポテトサラダプレスサンド

F.野菜サラダプレスサンド

C.小倉あんプレスサンド

「お待たせしました。」と、テーブルに運ばれた瞬間、芳しいパンの香りと小倉あんの甘〜いあずきの香りに満たされました。おまけで付いてくる豆菓子も嬉しいポイントです。

川合さん：「モーニングサービスをはじめるにあたり、メニューは6種類くらい欲しいなぁと……、あれこれ考えてみましたが最後のひとつがなかなか決まらない。《試しにやってみるか……。》と、生まれた小倉プレスサンド。あまり人気にはならないだろうと思っていたのですが、嬉しいことに予想は大はずれ……。小倉プレスサンドを食べたお客さんの口コミから話題となり、今や一番人気のモーニングメニューとなりました。とても嬉しいですね。」

プレス機で焼き上げたプレスサンドは外はサクッ、中はしっとり。アツアツのうちに召し上がれ。トーストとは異なるパンの食感・美味しさがやみつきになります。プレスされることによって一見スリムに見えますが、パンを2枚使用しているので意外とボリューミー。片手で気軽に食べられるのも良いところ。

なんといっても、このプレスサンドがドリンクを頼めば付いてくる……なんとも太っ腹すぎるサービスです。

モーニングセット

朝から思いっきり食べたい！そんなあなたにはさらにボリューム満点のモーニングセットがおすすめです。セットメニューにはサラダとゆでたまごが付属します。

※ドリンク料金＋追加料金

・小倉モーニングセット　260円

・ホットドッグセット　310円

・玉子・野菜サンド　340円

・小倉トーストセット　390円

小倉モーニングセット（税込290円）

有料モーニングでもやっぱり人気、小倉トーストのモーニングセット。フワモチ食感の焼きたてトーストはほんのり甘く、飽きのこない優しい味わいの小倉あんとベストマッチ。これぞ王道の味、THE・名古屋モーニング！

「半トーストじゃ足りないよ！」そんなあなたには、2枚セット（トースト1枚分）の“小倉トーストセット“（ドリンク料金＋390円）をどうぞ。

たまご・野菜サンド（税込390円）

モーニングセットの中でも『特に』ガッツリ食べたい方におすすめなのは「玉子・野菜サンド」。

ご覧のとおり、はみ出しそうなほどのたっぷり野菜と玉子サラダをプレス。食べ応え度はリヨンのモーニングの中でもナンバーワンです。

コーヒー（税込430円）

リヨンでは自家焙煎をしたコーヒー豆を使用、コーヒーならではの苦味とコク深さは、目覚めの一杯にも、ホッとひと息つきたい時の相棒にもぴったり。コーヒーの他にもフルーツジュースやソーダ水、クリームソーダなど喫茶店ならではのドリンクメニューも豊富です。

リヨンのランチ、喫茶飯

ついついモーニングに目が行きがちですが、平日限定で提供しているリヨンの定食ランチもおすすめです。

喫茶店ならではの古き良き味わいを堪能あれ。

ランチタイムメニュー
※平日11:30〜14:00

・焼きそば定食　680円

・塩焼きそば定食　730円

・みそカツ定食　780円

・ハンバーグ定食　780円

・特製ランチ　850円

・エビフライ定食　900円

・ビーフカレー　700円

・チキンカレー　750円

・ハバネロカレー　750円

・ハヤシライス　750円