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【スウェーデンの暮らし】スウェーデン最大の古墳、ストックホルムから車で1時間のAnundshög

海外

スウェーデン
2021.07.23
新谷 友海

新谷 友海

スウェーデン在住

【スウェーデンの暮らし】スウェーデン最大の古墳、ストックホルムから車で1時間のAnundshög

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ストックホルムから東へ車で1時間。電車なら2時間と少し。スウェーデンでも有数の古代遺跡があります。その名もAnundshög。青銅器時代(紀元前3100年 – 紀元前300年)から鉄器時代(紀元前1200年 – 紀元前332年)後期の間に造られたとされているその古墳は、スウェーデンで最大のものです。

今回は、そんな北欧の古代の人々に思いを馳せる事ができる遺跡、Anundshögをご紹介したいと思います。

Anundshögへ訪れたのは、6月の良く晴れた日。写真で見るとまだまだとても日が高く見えますが、これで夕方の17時すぎ頃。この時期はミッドサマー(夏至)を控えてストックホルム近郊でも日照時間は19時間強、スウェーデン北部の方へ行くと日照時間24時間、まさに日の沈むことの無い白夜となっています。長くて寒く暗い冬を終えた喜びで、多くの人達が1日の多くを外で過ごし、太陽の光を浴びる時期です。

この小さな小さな小川が流れる橋を超えると、そこにはスウェーデン最大の古墳があります。直径は60メートル、高さは約9メートルです。日本最大の仁徳天皇陵古墳の直径が486メートルですので、それに比べるととても小さいのですが、スウェーデンでは1番大きいサイズなんです。

ちなみにスウェーデンでは、バイキングが埋葬された埋葬墳などは小さい物が多数存在しています。

こちらが全貌。街の郊外、10キロ程のところにある平野の中に佇む古代遺跡です。右奥に見える丘のようなものが古墳、そしてその手間に並ぶ石が「」と呼ばれるもので、古くから、1600年以上前にここで人々によるスピリチュアルな集会などが行われていたそう。

古墳の上には木製の階段で上れるようになっています。この上に上ると、古墳の裾に石で造られた「船」の形がよくわかります。では上って見てみましょう。

こちらが2つの「船」。右側に、1つ埋められた石を中心にぐるっと楕円のサークルが出来ているのがわかりますか?長さ51メートルと54メートルの2つから成っており、古墳から見ると縦に並んでいます。ここで人々が集い、この船が何かの機能を果たしていたそうですが、実際は本当は何の為に造られたかはわかっていません。
この中心の石は、船の「帆柱」をシンボライズしているだろうとの事です。

中世の時代には、裁判を行う場所でもあったそう。

ちなみにこの船の形は、北欧諸国で発見されている古代の埋葬地で見つかっているそれの典型的な形をしています。

こちらが船の中の1つの石。ずっとはるか昔からこの場所で今も変わらず佇んでいるのでしょうね。

そしてこの場所には「ルーン石碑」も建っています。ルーン石碑とは、ルーン文字で銘が刻まれた石碑で、中世初期以降に見られ、700年から1100年ごろのヴァイキング時代に最も多く作られたそうで、スウェーデン各地にたくさん残っています。

北欧諸国では、およそ6千のルーン石碑が見つかっており、そのうち3千はスウェーデンで国内で発見され、その刻まれたルーン文字から10世紀、11世紀につくられたものと分かっているそうです。ヴァイキング時代の人々の残したものがまだあちらこちらで見られるのは興味深いですよね。

綺麗な青と紫の虹がかかったように撮れました。ちなみにこのAnundshögのルーン石碑。記されているルーン文字の内容は、

+ fulkuiþr + raisti + stainn + þasi + ala + at + sun + + sin + hiþin + bruþur + anutaR + uraiþr hik + runaR

「Folkvodはこれらの石を彼の息子Hedenの後に造った。Anundの兄弟Vredがルーン文字を掘った。」

とあります。

現地には説明が書かれたガイドもありますが、なんとネットでオーディオガイドをダウンロードして、スマホで聞きながら自由に探索する事が出来るんです。無料ですし、自分のペースで舞われますしとても良いアイデアですよね。

オーディオガイド
https://visitvasteras.se/upptack-anundshog/

ガイドは、このAnundshögの古墳のエリア、そして少し離れた所にあるBadelunda教会を含めた古代遺跡地区のエリアまるっと収録されています。

ちなみにこちらがBadelunda教会。実は、こちらの教会も紹介出来たらと思い足を運んだのですが、残念ながら閉まっていて中には入れませんでした。左側の建物は、ノルウェーの伝統的なスターヴ教会の造りになんとなく似ています。

ここでは、11世紀の農場や埋葬地の痕跡が発見されている事から、おそらくその頃に建てられたのではないかという事です。こちらも1000年の歴史がある、古い教会です。新しい部分は17世紀に建てられたという事です。

さて、話はAnundshögに戻り、ここで「スウェーデンらしいな」と思ったのが、子ども達の遊び場が用意されている事です。古代遺跡の古墳を大人たちが楽しんでいる間、子ども達はここで遊んでいられたりもします。

中に入って遊べるように、小さな小屋も用意してあります。

ここはピクニックにも持って来いの場所で、夕方5時をすぎていましたが夕食を皆で集まってピクニックで食べるグループでしょうか?沢山の人が集まってきていました。

こちらは用意されていたテーブル。

ここは重要な文化財といえど、ロープが張り巡らせてあったり入場にお金がいるわけでも塀があるわけでもなく、24時間誰でも気軽に足を運ぶことが出来るようになっているので、長閑な場所でピクニックをするのに持って来いです。

夏至前の長い明るい夜を皆で楽しんだことでしょう。

最後に、ここには併設されたカフェと観光オフィスがあるのですが、残念ながら閉まっていました。オープンしている時ならこちらでゆっくり食事も出来ます。また、この辺りには一軒家を貸し切り出来るB&Bも何軒かありますので、B&Bに泊って古代遺跡に思いを馳せながらスウェーデンの田舎暮らしを体験するのも良いかもしれません。

以上、紀元前に造られたスウェーデン最大の古墳、Anundshögでした。

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Anundshög 公式サイト
https://www.anundshog.se/

新谷 友海

新谷 友海

スウェーデン在住

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

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