“食パン専門店で街に、家族の食卓に幸せな時間を”──サッカー日本代表・浅野選手がオーナーを務める「朝のらしさ」が四日市にオープン
ベーカリープロデューサー・岸本拓也氏とのコラボレーション
内覧会に登場した岸本氏がその経緯を語ってくれました。
岸本氏:「縁あって知り合った浅野拓磨くんと色々な話をしている中で、菰野町出身、四日市中央工業高校サッカー部で活躍した彼が、第2の故郷と感じている四日市に何か恩返しをしたいという気持ちを強く抱いていることが伝わってきました。どうすれば大勢の人を幸せにできるか。その答えを求めてたどりついた形が、老若男女に愛される“食パン”だったんです」
岸本氏の手がける高級食パン店には1日に数百人の来客数を集める力があります。1ヶ月に数千人単位のお客さんが訪れることに。
「それだけの方においしいパンを味わって、幸せを感じてもらえることができたら。拓磨くんは昨年のクリスマスの日に、“僕、パン屋さんをやります”と決意を伝えてくれました」
現在、セルビアの「パルチザン・ベオグラード」に所属している浅野拓磨選手は、現地からビデオメッセージで自らの思いを語ってくれました。
浅野選手:「生まれ育った三重県に対して、サッカーを通じてだけでなく、元気や希望、勇気や笑顔を届けて、恩返しができればという気持ちを常に持っていました。岸本さんと知り合って、こんなにおいしい、食べたら幸せになれる食パンを、一人でも多くの人に届けたいと思ったんです。」
「朝のらしさ」の店長として店舗を切り盛りするのは、浅野選手の実兄である浅野晃平さん。岸本氏は浅野選手のパン屋さんへの思いに耳を傾ける中で、地元への思いとともに、家族への感謝の気持ちを強く感じたといいます。
岸本氏:「7人兄弟で育った浅野選手。子どもたちが次々と学校へ向かう朝の食卓で、朝食を用意するお母さんが、いつも焼き上がってから時間の経ってしまったパンを、それでもおいしそうに食べていた姿が忘れられないシーンとして残っていると。私が常々目指しているのは、“子どもの頃、親と一緒に食べた美味しいパン屋さんの思い出”を提供できるベーカリーショップ。浅野選手と思いを一緒にして、幸せな時間を届けていきたいと思いました。」
店舗のファサードに描かれているのは、浅野家の朝の食卓のイメージ。
紙袋の表裏、側面に描かれたイラストを広げると、同じ光景が広がります。店名を見たときからお気づきの方も多いと思いますが、「朝のらしさ」という名前は、“浅野家らしさ”という意味合いも含んだネーミングなのです。
店内には珈琲好きの浅野選手のたっての希望で、パンの甘みの強さとよくマッチしたオリジナルブレンドの珈琲も用意。ドリップオンタイプを購入して自宅で楽しんだり、テイクアウトで味わうこともできます。
「グアテマラ産コーヒーはちみつ」や「オリーブオイル&チーズ」、「濃厚チョコスプレッド」、「ダブルベリージャム」といった、オリジナルのスプレッド類も充実。パンのおいしさを味わう楽しみを広げてくれます。
オープン当初から連日売り切れ御礼が続く「朝のらしさ」。浅野選手と敏腕ベーカリープロデューサーの思いは、四日市の街、そこで暮らす人たちを、元気づけてくれる存在になってくれることでしょう。