名古屋から車で40分。愛知県豊明市にある尾三消防本部「豊明消防署」は、「開放感」と「見やすさ」をコンセプトに、気軽に見学できるように設計され、モダンな雰囲気の建物が特徴の消防署です。
予約なしで消防車や救急車を自由に見学することができるよう開放され、壁のないカーポート型の空間にズラリと並んだ消防車や救急車を間近で見学することが可能です。
お子さんと一緒に、遊びながら火事などの災害を考えるきっかけとなる尾三消防本部「豊明消防署」を紹介します!
2022年9月取材時の情報です。
目次
24時間365日、私たちの安全のために稼働している消防署。見学可能な豊明消防署は、平日だけでなく土日も時間を気にせず行けるのも魅力のひとつ。朝早くから行動したい方にも、おすすめです。(開放時間 午前8時30分から午後5時15分まで)
※コロナの影響で、予告なく閉鎖になる場合があります。
めったに入ることができない庁舎は少し緊張しますが、予約もチケットも不要なので、気軽に立ち寄れるのもうれしいですね。
庁舎1階の見学可能エリアにある市民プラザ。啓発コーナーでは、住宅用火災警報器やAEDの使い方、消防の活動なども紹介しています。
市民プラザの一番奥にあるミニ消防車やミニ救急車はお子さん向けの撮影用。運転席に乗って消防士気分で写真を撮ることができますよ。
ズラリと並んだ消防車の列は圧巻!
市民プラザを出ると目に飛び込んでくるポンプ車に救急車、化学車……あらゆる種類の消防車にお子さんたちは大興奮間違いなし!
スカイウォークと呼ばれる見学用通路の入口。
スカイウォークを歩いていくと訓練が行われる建物も見えてきます。
車庫を囲むようなつくりなので、普段見られないいろいろな角度から消防車を見ることができます。
これだけたくさんの消防車を間近で見られるということもあり、尾三管内の住民をはじめ、多くの人が見学に訪れます。土日や連休は混みあうこともあるので、午前中のお出かけがおすすめです。
本当の消防署なので、実際に出動する場面に遭遇することも。出動時には放送もかかり一気に緊張感が高まります。
消防車や救急車の出動の際は、職員の指示に従い車両の進路を空けていただくようご協力を。また、車両や資器材には、触れないようにご注意ください。
消火栓や防火水槽などから水を吸い上げるホースも間近に見ることができます。
消防車と言っても、じっくり見ていくと一台ずつ装備が違います。どんなふうに動くのかな?どんな時につかうのかな?とお子さんたちの興味をそそります。
動けない人を運ぶ担架やコンセントがないところでも作業ができる発電機、鉄やコンクリートを切ることができるエンジンカッターなど、住宅、ビル、地下、山林……いろいろな場所で発生する火災や災害に対応できるような装備が詰まっています。
ナンバーが「119」の車両も。ですが、「消防車や救急車に119番を付ける」という決まりはないそうなんです。ナンバーを取得する際に、番号に空きがあれば119番を付けることがあるそうで、普段目にする消防車や救急車のナンバーも気になりますね。
運が良ければ見られる
臨場感のある訓練も見どころ!
出動などがなければ、ほぼ毎日訓練は行われています。時間が不規則なので、タイミングが合えばぜひ見てみたいですね。
防護服を身にまとった要救助者搬送中の訓練の様子。消火訓練や救助訓練、車両や道具の点検など地域の安全を守るために、休みなくいつでも出動できるよう準備をしてくれています。
高さのあるビルなどの建物や道路のマンホールなどを想定し、ロープをつかって上へ下へさまざまな事態に備えた本番さながらの訓練が見られるのは、まさに「劇場型消防署」!見ごたえがあります。
日々の訓練の厳しさが伝わる黒く残る靴の跡。2022年8月に開催された第50回全国消防救助技術大会で入賞した引き揚げ救助の技も、ぜひ見てみたいですね。
消防をもっと身近に
「気軽に消防署を見学していただくことで、消防を身近に感じてもらい、火の用心への心がけや災害の備えのきっかけになれば、と考えています。夏休みなどの大型連休には、放水訓練や心肺蘇生などの方法を紹介するイベントにも力を入れています。」とのこと。
またショッピングモールなどでもイベントが企画されています。組合の公式LINEで告知しているので、LINEもチェックしてみてくださいね。
▼詳しくはこちら
https://www.bisan-fd.togo.aichi.jp/news/2021/02/bisanline/