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2020年7月。多様なカルチャーが混ざり合う街・新栄に、ブックカフェ「CENTRE(センター)」が誕生しました。店内には2,000冊以上の本が並び、コーヒーを片手に読書をしたり、気に入った本を購入をしたり。大好きな本に没頭できる、ゆったりとした空間が広がっています。
CENTREがあるのは名古屋市営地下鉄東山線「新栄」駅から3分ほど。「雲竜フレックスビル」の東館1階にあります。
店内の正面にある本棚には、ひとりひとりの変革を支えることをテーマに、「もっと知りたい、もっと学びたい」という知的好奇心を刺激する書籍がそろっています。
フリーWi-Fi完備、電源席もあるので、パソコンを持ち込んで仕事をするのにもぴったり!開放感のあるカウンター席で仕事や勉強をしたり、サイドテーブルが備え付けられたソファ席でゆったりと好きな本を読んだりと、訪れる人にとっての心地よい空間が広がっています。
もちろん!仕事の合間や待ち時間など、ちょっとしたひとときにもおすすめです。
ひとりひとりの変革を支える場所をつくりたい
2,000冊にも及ぶ選書を手がけたのは中小企業診断士の資格を持つオーナーの中村さん。税理士法人、大手飲食チェーン店での経営管理を経てCENTREをオープンされました。
はじめに、オープンのきっかけや選書のこだわりについてお伺いしました。
中村さん:「僕自身が昔から読書が好きだったこともあり、本に携わることをしたいとも思っていました。また中小企業診断士として起業する方たちのサポートや、前職で飲食チェーン店で経営管理をしていたので、チャレンジする人、成長していく人たちをサポートできる場所をつくりたいと思ったのが、センターをつくった大きなきっかけです。
読書をする人が多い場所なので、静かな空間でリラックスできることからパソコンで仕事をする方にも多く利用いただいていますね。仕事や勉強で行き詰まったときに、ふと手にとった本に助けられたり、インスパイアされることってたくさんあると思うんです。ここが頑張る人たちをサポートできる場所になればうれしいですね。」
中村さん:「選書に関しては、自己実現や変革のお手伝いがしたいという想いがあるので、ノンフィクションに絞っています。「もっと知りたい、もっと学びたい」という好奇心を刺激するものを中心に、ジャンルは手記・エッセイ・ビジネス書・歴史など偏らないように幅広くセレクトしています。
すべての本は僕が影響を受けた本や、読みたいと思ったもの一冊ずつ選書しているので、自信を持っておすすめできるものばかりです。」
おすすめ本をご紹介!
今回は特別に本棚の中から、「こんな時代だからこそ読みたい本」をテーマに中村さんに選書していただきました!
まず最初にご紹介するのは、中島義道さんの『ひとを〈嫌う〉ということ』。タイトルの通り、“人を嫌う”ということについて考えられた本です。
人を嫌いになること、人に嫌われることは好きな人がいることのように自然なこと。本書では、そんな「常識」に疑問を投げかけ、「嫌い」としっかりと向き合うことが人生を豊かにしてくれると説いています。この本を読むことで“嫌い”という感情に対する見方が変わるかもしれません。
『日本のいちばん長い日 運命の八月十五日』は、半藤一利による日本のノンフィクション書籍です。この本では、昭和天皇による戦争終結の「聖断」から、「玉音放送」が流れるまでの約24時間を描いています。戦争の記憶を風化させないためにもぜひ読んでいただきたい一冊です。
『いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ』。不況期における有効需要の大切さを説いたケインズと、イノベーションこそ資本主義の原動力だと喝破したシュンペーター。経済学の巨人2人の足跡をたどりながら、そのビジョンをわかりやすく解説しています。
このコロナ禍における現代の企業活動を考える上で参考になる一冊です。
中村さんにとっても大きな影響を受けたという、マクドナルドをフランチャイズ化させた著者による自伝『成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝』。本書はセールスの極意・フランチャイズシステム・ヒット商品のつくり方・従業員を即戦力に仕立てる仕組みなど、彼の人生を読み解き、その金言と経営哲学を学べる一冊です。
最後にご紹介するのは岡本太郎の『自分の中に毒を持て』。「楽しくて楽しくてしようがない自分のとらえ方」「本当の相手をつかむ愛しかた愛されかた」など、“常識人間”をすて、いつも興奮と喜びに満ちた自分でいるための生き方を説いています。
今の現状に悩みを抱いている人、満足できない人にとって岡本太郎氏の力強い言葉は大きな励みになります。読むと勇気をもらえる一冊です。
今回は中村さんに、「こんな時代だからこそ読みたい本」をテーマに選んでいただきました。Instagramでは本の紹介もしているので、合わせてチェックしてみてください!気に入った本は購入することもできますよ。
▼Instagramはこちらから
https://www.instagram.com/centre.nagoya/