目次
日本有数の陶磁器である瀬戸焼の生産地、愛知県瀬戸市。
そんな”せとものの街”に、2020年6月「CONERU nendo shop & space(以下:CONERU)」がオープンしました。カフェのような開放的な店内では、瀬戸産の良質な粘土が1kgから購入可能。ワークショップスペースでは気軽に陶芸が体験できるという、体験型の陶芸ショップです。
CONERU立ち上げの背景から実際の陶芸体験まで、たっぷりとレポートしていきます。
CONERUがあるのは、尾張瀬戸駅から徒歩5分の「せと銀座通り商店街」の一角。入り口横には電気窯が置かれ、ガラス張りの店内は明るく開放的。カフェのように、誰でも入りやすいイメージでつくられたのだとか。商店街を歩いていると、カフェかな?お店かな?と思わず中を覗いてみたくなります。
瀬戸の粘土のピンチを救いたい!
CONERU誕生の背景とは
まずは、CONERUの誕生のきっかけをお伺いしました。
牧さん:「瀬戸は陶磁器の産地でありながら、陶磁器用の良質な粘土が採れる場所でもあります。そんな瀬戸の粘土が、今ピンチなんです。粘土が枯渇しはじめており、はやければ10年後には粘土が採れなくなってしまうとも言われています……。
その理由のひとつは、粘土が大量に採掘され、安く販売されているという産業構造。僕は瀬戸の粘土に関わる人間として、なんとか瀬戸の粘土の危機を脱しなければと考えていました。」
牧さん:「そうした中、3年ほど前に南と出会い、”粘土の小売を駅前でやる”というアイディアが生まれました。瀬戸には粘土を販売している会社がたくさんありますが、ほとんどが郊外にあり、なかなか一般の方が訪れるのは難しい。
せっかく”やきものの産地”として県外からも足を運んでくださる方がいるのだから、気軽に買える粘土屋さんが駅前にあってもおもしろいんじゃないかなと思ったんです。」
南さん:「具体的に計画を練っていく上で、どうやったら瀬戸の粘土の価値をあげられるかと考えました。
一般的に陶芸粘土は20kgを1個口として販売されています。最近では陶製のアクセサリーをつくる作家さんも増えていますが、そういった人たちにとっては、20kgは多すぎる……。オンライン上でも調べてみましたが、小ロットで購入できるところはありませんでした。
そこでたどり着いたのが、「個人でも扱いきれる量で粘土を販売する」という発想。小ロットでの販売にすれば、個人でも購入しやすく、粘土の単価もあげられます。」
牧さん:「CONERUは、粘土を販売するだけでなく、陶芸体験やシェア陶芸スペースなど粘土の使い方を伝える場所でもあることがポイントです。粘土に触れる人が触れることによって、粘土を必要とする人が増える。まずは、多くの人が粘土に触れる機会を増やしていきたいですね。」
おうちで陶芸ができる「オーブン陶芸粘土」
「多くの人に粘土を身近に楽しんでもらいたい」という想いは商品開発にも。
それがこの「コネルのオーブン陶芸粘土」。なんと自宅のオーブンで焼成することができる粘土なんです。おうちで陶芸が楽しめると注目を集めています。
南さん:「もともとは主力の商品としては考えていなかったのですが、ステイホームが続く中、お店のオープンに先駆けて、オーブン陶芸粘土のオンラインショップをオープンさせました。僕らがやりたいのは、たくさんの人に粘土を使ってもらって、瀬戸の粘土の価値をあげていくこと。オーブン陶芸粘土なら、ご自宅でもそれが叶えられるんじゃないかなって思ったんです。」
通常、陶器は素焼きで800℃、絵付け・釉薬掛けをした後の本焼きでは1,200℃以上の温度が必要です。しかし、オーブン陶芸粘土は、特殊な樹脂が含まれているので、家庭用オーブンの160〜180℃でも焼くことができます。
コート剤を塗って仕上げれば、食品をのせるお皿としても使えますよ!
「きほんのセット」なら、オーブン陶芸粘土と陶芸道具がそろっているので、すぐに陶芸をはじめられます。(別々に購入するよりも、約10%お得)
◎セットA ¥3,980(税込)
- オーブン陶芸粘土(サンドベージュ・500g)2個◎セットB ¥3,980(税込)
- オーブン陶芸粘土(チャコールグレー・500g)1個
- オーブン陶芸粘土(サンドベージュ・500g)1個◎セットC ¥3,980(税込)
- オーブン陶芸粘土(テラコッタ・500g)1個
- オーブン陶芸粘土(サンドベージュ・500g)1個◎セットD ¥4,130(税込)
- オーブン陶芸粘土(ミルキーホワイト・500g)1個
- オーブン陶芸粘土(サンドベージュ・500g)1個▼購入はこちらから
https://www.shop.coneru.co.jp/