陶芸をもっと身近に。陶磁器の産地・瀬戸にオープンした、体験型の陶芸ショップ「CONERU nendo shop & space」
目次
CONERUの陶芸体験に挑戦!
実際にCONERUのワークショップに参加し、陶芸を体験してきました。教えてくださったのは、CONERUスタッフの中山菜月さん。
オーブン陶芸粘土で使う道具は、写真右から、たたら板・のし棒・ヘラ・カキベラの4つ。「きほんのセット」にも、こちらの4つが付いてきますよ!
最初に、木の粘土板に「たたら板」と呼ばれる細長い板を置き、のし棒で伸ばします。たたら板があることで、簡単に均一の厚みにす〜っと伸びていきます。厚みを均一にすることで、ムラなく乾燥できます。
ちなみに、オーブン陶芸粘土は紙粘土や油粘土よりも乾燥しやすいので、適度に霧吹きで湿らせるのがポイント。
まずは、豆皿をつくってみることに。型枠で丸くくり抜きます。
お好みのスタンプでポンポンと模様をつけて……
ふちを立ち上げて形を整え、豆皿の完成です!
続いては、どべ(粘土を水で溶いたもの)で模様をつけてみることに。表面にどべを薄く塗り、爪楊枝で模様を描きます。
こちらは、葉っぱで模様をつけてみました。粘土遊びのように自由に形がつくれるので、どんな模様にしようかな。形にしようかなと、考えるだけでもワクワクします。
粘土の厚みがあると、中まで焼くことができないので、立体物はカキベラで中の粘土をかき出します。厚みは1cm以内で制作するのがおすすめなのだとか。
オーブン陶芸粘土1個で、こんなにたくさんつくることができました!タッパーに入れて持ち帰り、1週間ほど乾燥させます。
自宅のオーブンで焼いてみました!
日の当たらない風通しのよい場所で乾燥させます。梅雨時期のため、約10日ほどですべての作品が乾燥しました。乾燥の目安は、水分が抜け全体的に白っぽくなればOK!
鉄板にアルミホイルを敷き、オーブンで160〜180℃で30〜60分焼きます。オーブンによって焼き加減が異なるので、調整しましょう。
焼きあがったら、作品を冷ましてからアクリル絵具で着色していきます。
絵具が乾いたら、最後にコート剤を。コート剤を塗ることで、食器としても使えますよ!
最後に、100〜120℃で20分ほど焼成して完成です!
本当に家庭用オーブンで焼けるのかな……と少し不安でしたが、しっかりとした陶器に仕上がりました。
一般的な陶芸体験の場合、乾燥〜焼成の工程はプロにお任せですが、オーブン陶芸粘土なら、すべての工程を自分で体験することができます。次はもう少し焼き時間を長くしようかな。色付けはこうしようなど、「次はもっとこうしてみよう!」という気づきに繋がるのではないでしょうか。
大人から子どもまで、陶芸の楽しさを手軽におうちで体験できる「オーブン陶芸粘土」。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
瀬戸の粘土の危機をなんとかしたい。陶芸をもっと身近に楽しんで欲しい。そんな想いではじまったCONERU。今後は、陶芸作品を制作したい人向けに「シェア陶芸スペース」としての活用も進めていくそう。瀬戸の人気スポットになること、間違いなしですね!