毎日にお気に入りのものを。名古屋市名東区の北欧ヴィンテージ家具店「Favor(フェイバー)」
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家具をしつらえて完成する家
そして今回は特別に、今年5月に完成した安井さんご夫婦のご自宅を見学させていただきました。コンセプトは「家具をしつらえて完成する家」。まさに家具のための住まいです。設計を担当したのは「杉下均建築工房」さん。以前からお付き合いがあり、家を建てるときには必ず依頼しようと決められていたのだそう。
それではさっそくご紹介していきます。
扉の横の一段上がったスペースは和室になっています。
玄関を開けると、薪ストーブを囲ったホールになっています。低い天井に照明器具はスタンドライトのみ。訪れたお客さんと少し話をしたり、寒い時期には暖炉にあたりながら読書を楽しんだり、まるでお店のような空間です。
ホールに面した扉を開けると主寝室につながります。ベッドフレームはデンマークの家具デザイナーWegner(ウェグナー)のもの。上質なチーク材と、藤が編み込まれたヘッドボードの相性が抜群です。
ホールの奥は、洗面・トイレ・お風呂と水回りスペースになっています。
あえてカーテンは使わずに、真っ白な布をカーテン代わりに。写真のようにクリップでまとめたり、上部のポールに巻きつけるなど、好みの形に調整ができ使い勝手も良いのだそう。エアコンも布で目隠しをしています。
リビングへはこちらの階段を登っていきます。美術館やアトリエを訪れているようなワクワクした気持ちに。右側の扉は、床下収納につながります。今は娘さんの秘密基地になっていました。
とても開放的な2階リビング。安井さんご夫婦のこだわりの家具たちが並びます。ひときわ目を引くのは、約3m×1mのシェーカーテーブル。心地よく使える長さや幅を考慮し、安井さん自らがデザインされたものです。ここで夜ご飯を家族みんなで食べるのが日課なのだとか。
シンプルな中にも品のあるキッチン。お皿・トレー・マグカップなど、細部にまで奥様のこだわりを感じました。パントリーもあるので、冷蔵庫や食材などをしまっておくことができ、キッチンがすっきりします。
こちらは子供部屋。できるだけリビングで家族と過ごして欲しいという想いから、少し狭めの面積になっています。ヴィンテージ家具やかごの中には、おもちゃや絵本を収納。ごちゃごちゃとなりがちな子供のものも、こうしてざっくりと収納できる場所があると、すっきりとした空間に。これはすぐに真似できそうなアイディアです。
リビングの一角には、お店の雑貨コーナーで販売されていた若松由香さんの手織の椅子敷が。安井さんがご自宅を建てられた理由の一つには、家具やインテリアを実際に自分で使ってみて、その使い心地をきちんと知りたいからなのだそう。自分たちが本当に納得したものだけを提供したいという、安井さんならではだなと感じました。
ご自宅見学はここで終了です。安井ご夫婦の家具への想いがたっぷりと込められ、ヴィンテージ家具ならではの温かみを感じる素敵なお宅でした。
※ご自宅の一般公開はしていません
きっかけは趣味の家具集めからはじまったfavor。だからこそ自分たちが「本当に良い!」と思ったものだけを届けたいという、家具への熱い想いがありました。「ヴィンテージ家具が好き」という方はもちろん、そうではない方も、ぜひ一度訪れていただきたいお店です。あなたのお気に入りがきっと見つかるはずです。