毎日にお気に入りのものを。名古屋市名東区の北欧ヴィンテージ家具店「Favor(フェイバー)」

2018.7.31
favor

名古屋市名東区の住宅街にポツリと現れる三角屋根の建物。北欧ヴィンテージ家具店「favor(フェイバー)」です。デンマークを中心に、現地でオーナー自らが買い付けたこだわりの北欧家具や雑貨がずらりと並びます。全国からお客さんが訪れるほど、ヴィンテージ家具好きにはたまらないお店です。今回はオーナーの安井拓さんに、お店誕生のきっかけ、北欧ヴィンテージ家具の魅力などお話を伺いました。

 

そして今回は特別に、今年の5月に完成したご自宅も案内していただきました。こちらは後半でご紹介しますので、お楽しみに!

 

 

自分が「本当に良い!」と
思ったものだけを届けたい

 


1階はショールームと家具をリペアする工房。2階は家具倉庫になっています。

 

オーナーの安井さんご夫婦
オーナーの安井さんご夫婦(ご主人の安井拓さん、奥様の安井友子さん)


はじめにお店の誕生のきっかけを教えていただきました。


安井さん:「大学卒業後、最初は大手の住宅会社に就職し営業職をしていたんです。

 

地震に強い、性能が良いなどは素晴らしいと思ったのですが、やっていくうちに建築デザインが好きな自分が住みたい家ではないと思うようになりました。自分が好きだと思っていないものを売ることにすごく抵抗があって……1年ほどで辞めてしまいました。「お店をやりたい!」という想いは学生の頃からあったのですが、どうして良いのかもわからず、とりあえず家業の鉄工会社の仕事を手伝うことになりました。」

 

ヴィンテージのソファ
ショールームは、あえて家具の数は多くせずに、レイアウトのイメージができるように配置されています。

 

ヴィンテージのソファ
アイテムはどれもとても状態が良いものばかり。一つひとつ丁寧にリペアされています。

 

そんな安井さんに、突然ある転機が訪れます。


安井さん:「イームズの椅子をはじめとする、アメリカのヴィンテージ家具が好きだったので、集めていたんです。そんな家具の魅力にはまりはじめた頃、懸賞でアメリカのツアーが当たりました。現地のフリーマーケットに行って以来一気にヴィンテージ家具の虜になってしまいましたね。

 

それからは給料を貯めてはアメリカで買い付けをして、ヤフーオークションで販売するということもはじめました。何度も買い付けに行くうちに、アメリカに住んでいるデンマーク人から北欧家具ばかり買うようになったんです。それなら直接デンマークに買い付けに行こう!ということになり、デンマークを中心に買い付けをするようになりました。」

 

えびすビル時代の店舗えびすビルの店舗


安井さん:「家具の仕事が本格的にしたいなと思っていた矢先、会社をたたむことになったんです。「今度こそ自分のやりたいことをやるしかない!」と、伏見の長者町にあるえびすビルにお店をオープンしました。『favor(フェイバー)』という店名には、お気に入りのものを届けたい、使って欲しいという想いを込めています。」

 

 

北欧家具の魅力とは

 

favor


favorの家具は、安井さんご夫婦が年に2〜3回、デンマーク・フィンランド・スウェーデンなどで直接買い付けているこだわりのアイテムばかり。北欧家具の魅力とは、どういう部分なのでしょうか。


安井さん:「北欧家具の一番の魅力は、機能的でデザインも良いところですね。経年変化も楽しめます。favorで取り扱っているのは、1950〜60年代のものが中心で、50年くらい前の家具ですが、優れた技術でつくられたものは、手入れをすれば長く使えます。流行にとらわれることもないので、長く使える、長く愛される家具です。」

 

ヴィンテージの円卓

 

伸長式のダイニングテーブルダイニングテーブルは、伸長式でサイズを調整することができます。当時、こうした伸長式が流行していたのだそう。

 

安井さん:「もう一つの魅力は、チーク材が多く使われているということです。当時、デンマークがタイと友好関係にあり、よく仕入れていたようです。硬く丈夫という特性から家具に適してた木材として当時の家具にはこぞって使われています。

 

今では世界三大銘木といわれ、非常に高価な木材ですので、チーク材を使用した新品の家具というのはなかなか展開していません。そういった世界中で長年愛されている高級材が多く使われているというのも、魅力の一つかなと思います。」

 

 

暮らしに取り入れやすいヴィンテージ家具

 

ヴィンテージのチェア

 

ヴィンテージのサイドテーブル

 

続いてアイテムについてお話を伺いました。


安井さん:「新築に合わせて購入される方が多いので、ダイニングテーブルとチェアを購入いただく方が多いですね。ヴィンテージ家具が好きという方ではなくても、材質の良さ、使いやすさなどを新品の家具と比較されて選ばれる方もいらっしゃいますよ。スツールやチェストなど小さな家具は、ヴィンテージ家具は初めてという方も取り入れやすいと思います。」

 

Order made low boad「Order made low boad」50〜60年代の北欧家具では、TVやブルーレイ等を収納することを前提としてつくられた家具はありません。そこで、北欧家具と相性の良いテレビボードとして誕生したローボード。


2階の倉庫にある家具はすべてファイルにリストアップされていて、希望すれば実物を見せてもらうことも可能です。お店に希望のサイズや材種がない場合は、ぜひ相談してみてくださいね。

 

 

シンプルで機能的。北欧のインテリア&雑貨

 

北欧の雑貨・インテリア

 

雑貨コーナー

 

お店の一角は、雑貨コーナーになっています。北欧各地の雑貨や、東海エリアの作家さんのものを中心にセレクトされています。どれもシンプルなデザインでありながら、機能性の高いものばかりです。

 

フィンランドの蚊取り線香入れ「フィンランドの蚊取り線香入れ」フィンランドのブリキ職人さんがつくっています。

 

若松由香さんが作るオリジナルの手織椅子敷
倉敷本染手織研究所で倉敷ノッティングを学ばれた、若松由香さんが作るオリジナルの手織椅子敷。現在名古屋市にて制作中。

 

Orthos キャンププレート
「Orthos キャンププレート」フィンランドのプラスチックメーカーORTHEX社のプレート。耐久温度は、-40℃〜100℃で、温かいものも冷たいものも注ぐことができます。

 

 

 

 

家具をしつらえて完成する家

 

外観


そして今回は特別に、今年5月に完成した安井さんご夫婦のご自宅を見学させていただきました。コンセプトは「家具をしつらえて完成する家」。まさに家具のための住まいです。設計を担当したのは「杉下均建築工房」さん。以前からお付き合いがあり、家を建てるときには必ず依頼しようと決められていたのだそう。


それではさっそくご紹介していきます。

 

玄関ホール

 

玄関ホール
扉の横の一段上がったスペースは和室になっています。


玄関を開けると、薪ストーブを囲ったホールになっています。低い天井に照明器具はスタンドライトのみ。訪れたお客さんと少し話をしたり、寒い時期には暖炉にあたりながら読書を楽しんだり、まるでお店のような空間です。

 

寝室

 

ホールに面した扉を開けると主寝室につながります。ベッドフレームはデンマークの家具デザイナーWegner(ウェグナー)のもの。上質なチーク材と、藤が編み込まれたヘッドボードの相性が抜群です。

 

水回りスペース


ホールの奥は、洗面・トイレ・お風呂と水回りスペースになっています。

 

布をカーテン代わりに


あえてカーテンは使わずに、真っ白な布をカーテン代わりに。写真のようにクリップでまとめたり、上部のポールに巻きつけるなど、好みの形に調整ができ使い勝手も良いのだそう。エアコンも布で目隠しをしています。

 

リビングへの階段

 

リビングへはこちらの階段を登っていきます。美術館やアトリエを訪れているようなワクワクした気持ちに。右側の扉は、床下収納につながります。今は娘さんの秘密基地になっていました。

 

2階リビング

 

2階リビング

 

二階リビング

 

とても開放的な2階リビング。安井さんご夫婦のこだわりの家具たちが並びます。ひときわ目を引くのは、約3m×1mのシェーカーテーブル。心地よく使える長さや幅を考慮し、安井さん自らがデザインされたものです。ここで夜ご飯を家族みんなで食べるのが日課なのだとか。

 

シンプルなキッチン

 

シンプルなキッチン

 

シンプルなキッチン

 

シンプルな中にも品のあるキッチン。お皿・トレー・マグカップなど、細部にまで奥様のこだわりを感じました。パントリーもあるので、冷蔵庫や食材などをしまっておくことができ、キッチンがすっきりします。

 

子供部屋


こちらは子供部屋。できるだけリビングで家族と過ごして欲しいという想いから、少し狭めの面積になっています。ヴィンテージ家具やかごの中には、おもちゃや絵本を収納。ごちゃごちゃとなりがちな子供のものも、こうしてざっくりと収納できる場所があると、すっきりとした空間に。これはすぐに真似できそうなアイディアです。

 

ヴィンテージのチェア


リビングの一角には、お店の雑貨コーナーで販売されていた若松由香さんの手織の椅子敷が。安井さんがご自宅を建てられた理由の一つには、家具やインテリアを実際に自分で使ってみて、その使い心地をきちんと知りたいからなのだそう。自分たちが本当に納得したものだけを提供したいという、安井さんならではだなと感じました。


ご自宅見学はここで終了です。
安井ご夫婦の家具への想いがたっぷりと込められ、ヴィンテージ家具ならではの温かみを感じる素敵なお宅でした。

 

※ご自宅の一般公開はしていません

 

favor

 

きっかけは趣味の家具集めからはじまったfavor。だからこそ自分たちが「本当に良い!」と思ったものだけを届けたいという、家具への熱い想いがありました。「ヴィンテージ家具が好き」という方はもちろん、そうではない方も、ぜひ一度訪れていただきたいお店です。あなたのお気に入りがきっと見つかるはずです。

 

【favor(ファイバー)】
住所   :名古屋市名東区上菅1-913
電話番号 :052-768-7799 
営業時間 :12:00〜18:00(11:00〜12:00 / 18:00〜19:00 アポイント可)
定休日  :火・水(変更の場合有り)
駐車場  :3台
web :http://www.favor-web.com/index.htm
Instagram:https://www.instagram.com/favor_web/