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今年の夏は記録的な猛暑。暑さと冷房で身体もバテバテですよね。そんなときに、おすすめなのが「手作りジンジャーシロップ」です。「ジンジャーシロップ」は、夏は炭酸水で割ったり、寒い季節にはお湯割り、さらに料理やお菓子作りにも使えてとっても便利!
市販でも購入できますが、手作りなら甘さやスパイスの配合を変えて、好みの味付けにできるのが魅力です。今回は、基本のレシピや、シロップの楽しみ方、さらに使った生姜の活用法など、ジンジャーシロップの魅力を総まとめでご紹介します。値段も手頃で時間も1時間以内に終わりますので是非一度お試しあれ。
好みの辛さに自由自在!
スパイス香る辛口ジンジャーシロップ
ジンジャーシロップの材料
【材料】
・生姜 300g
・砂糖 300g(今回はてんさい糖を使いました)
・レモン汁 1個分<好みのスパイス> 量は好みに合わせて、適量で大丈夫です
・シナモンスティック
・クローブ
・黒胡椒
・鷹の爪【用意するもの】
・鍋
・包丁またはスライサー
・ヘラ
・ザルとボール
・保存用の瓶
生姜は300gだとこのくらいの量です。生姜の量を増やす場合は、同量で砂糖の量を増やしてください。鍋のサイズに対して砂糖が多すぎると、吹きこぼれやすくなるので注意です。
夏場だと「新生姜」が売っていることもありますが、どちらでもOKです。濃い生姜の風味を楽しみたい場合は「普通の生姜」、ほんのりとした生姜の風味と甘さを楽しみたい場合は「新生姜」がおすすめです。
生姜は、血行をよくし身体を温めてくれます。特に生姜に熱を加えるとジンゲロールがショウガオールに変化し、より体の中心から温める効果が!血行がよくなることで、発汗を促したり、腎臓の働きを助けてくれます。また、体内の水分代謝を上げて、体で使われる水分量も増えるのでむくみの解消にもつながります。まさに、生姜は夏にはぴったりな食材なんです!
今回は「てんさい糖」を使いました。ミネラル豊富でお腹にやさしい砂糖と言われています。また、寒冷地でつくられる砂糖大根を原料にしているので、体を温めてくれる作用もあるので、ジンジャーシロップとの相性は抜群です。
砂糖は好みに合わせて選んでくださいね。
・上白糖 :水に溶けやすく甘味を感じやすい
・グラニュー糖 :味にクセがない
・黒砂糖 :風味があり甘さが強い
・きび砂糖 :黒砂糖よりマイルドな甘さ
今回スパイスは、シナモン、クローブ、黒胡椒、鷹の爪を使用しました。スパイスは、自分の好みで量を調節しましょう。辛口に作りたい場合は、黒胡椒や鷹の爪を少し多めに入れると、喉にピリっと刺激がある辛口ジンジャーシロップを作ることができます。他にも、カルダモン、アニス、レモンの皮などを入れても美味しいですよ。
お子さんが飲む場合は、シナモンや鷹の爪をのぞくと、クセや辛さのないまろやかなシロップに仕上がります。
ジンジャーシロップの作り方
生姜を洗って水気を切ったら、1〜2mmくらいの薄さでスライスしていきます。薄くスライスした方が早く煮込めますし、生姜エキスもたくさん出ます。スライサーを使うととても便利ですよ。
生姜の皮はお好みで。皮を残すとより生姜の風味が強くなります。
準備ができたらレモン汁以外の材料をすべて鍋に入れて火にかけましょう。弱火で30分ほど煮込んでいきます。沸騰させてしまうと匂いが飛んでしまうので、注意してください。火から離れないでヘラでこまめに混ぜましょう。
お湯が温まってくると、生姜とスパイスの香りがしてきました。漢方のような、なんとも心地の良い香りです。
30分後に火を止めて、レモン汁を入れて完成です。レモンの他にも、オレンジ、ゆずもおすすめ。ここではちみつを加えると、まろやかに仕上がります。
粗熱が取れたらザルでシロップだけを取り出して、保存するビンに入れ替えます。保存期間は、冷蔵庫で2週間ほど。
好みのレシピでジンジャーシロップを楽しもう
①炭酸でスッキリ「自家製ジンジャエール」
ジンジャーシロップを、1:4か、1:5くらいで炭酸水で割ると「自家製ジンジャーエール」の出来上がり!ミントを入れることでより爽やかな風味に。市販のものよりもまろやかで、飲みやすいです。飲んでいると、身体がじんわりと温まる感じがしてきます。好みで濃さを調整できるのも良いですね。
お酒と合わせるのも美味しいですよ。焼酎と合わせて「ジンジャーハイボール」。ビールと合わせて「シャンディーガフ」。ワインと合わせて「ジンジャーワイン」。ぜひ、大人の味も試してみてくださいね。
②ホットミルクと紅茶で、チャイ風
温めたミルクに茶葉(今回はセイロンティー)を入れて、少し煮出します。最後にジンジャーシロップを入れて、チャイ風に。ティーパックの紅茶でもOKです!お店で出てくるような本格的な味に仕上がりました。シロップを作ったときの、シナモンスティックを使うとより風味が増します。
③残った生姜は、甘煮として
こした後に残った生姜は、捨てるのはもったいない!甘煮として、とても美味しくなっています。細かく刻んで、生姜焼き・野菜炒め・スープ・ドレッシングなど、料理のアクセントとして使っても美味しいですよ!
実際に生姜焼きをつくってみましたが、いつものレシピに加えるだけで、ピリッとスパイシーな大人の味に仕上がりました。お酒のお供としても。
ジンジャーシロップの作り方はもっと難しいと思っていませんでしたか?実はとっても簡単でお手頃なんです。お客様のおもてなしやプレゼントとしても、よろこばれそう。スパイスの調合を変えるとさまざまな味に変えることができるので、自分のベストの味を探すのも面白いですよね。生姜パワーで暑い季節を乗り切りましょう!