大盛況で幕を閉じた「2020 飛騨の家具®️フェスティバル」、高山市内をぐるっと巡るイベントレポート!
目次
ファン多し!飛騨家具の歴史を支える駅南エリア
最後は駅南エリアです。今年で創立100年を迎える飛騨産業株式会社の「飛騨の家具館 高山」へ。100年というのは、飛騨エリアの家具®メーカーの歴史そのものでもあります。
さすがメモリアルイヤー。ワークショップや野菜販売、読み聞かせ会やアロマオイル教室などのイベントが盛りだくさん!とても多くの来場者で賑わっていました。
次に向かったのは、株式会社キタニジャパンの「SHOP Gruk」。北欧と飛騨を家具で結ぶというコンセプトの家具づくりをしているメーカーです。
天然藍を染色したニヤローランの藍染じゅうたんの展示のほか、アウトレット商品を販売。紅葉時期の見事な庭も必見です。
飛騨の家具®︎フェスティバル主催者の想い
最後の最後に、去年までのメイン会場だった「世界・飛騨生活文化センター」へ。フェスティバル主催事務局の飛騨木工連合会の袈裟丸さんにお話を伺いました。
袈裟丸さん:「今年は新型コロナウイルスの影響で、春と秋の高山祭りも早々に中止になりました。そのため高山市にとって2020年初めてのビッグイベントが、この飛騨の家具®️フェスティバルだったんです。」
開催決定までには多くの葛藤があったそう。それでも、展示会場や実施方法の変更、また時期を少しずらすことなどで無事に開催へとこぎつけました。
袈裟丸さん:「各会場ではスタッフのマスク着用や感染対策に加え、来場者の記名や検温、消毒、感染警戒QRシステムなどを徹底しました。各会場への移動手段としてバスの1日乗車券配布やプレゼントが当たるスタンプラリーなど、少しでもご負担のないよう工夫をしています。」
また、コロナ渦という逆境を逆手にとった演出も実現。
袈裟丸さん:「今回、朝日大学の学生さんに協力していただいて、QRコードでのスタンプラリーシステムや360度カメラを利用した会場撮影などを行いました。映像は、新型コロナで来られなかった遠方の方にも見ていただけるように、公式YouTubeで配信をしています。」
できること・できないことを見極めて、入念な準備で迎えたフェスティバル。新しい試みの成果もあってか、なんと例年と変わらない来場数を実現したそうです!
袈裟丸さん:「この開催方法が今年だけなのか来年も続くのか……今は分かりませんが、飛騨から生まれた家具の素晴らしさや魅力を多くの方にお伝えできるよう、これからも精一杯活動していきたいと思います。」
来年の飛騨の家具®️フェスティバルは2021年秋頃に開催の予定。すでに次回のアイディアも進行中だそうです。これからも飛騨の匠が生み出す心尽くしの家具に期待したいと思います!