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鈴鹿市在住の小林ちふみです。住まいの近くにあり、よくランチを食べに行く素敵なカフェをご紹介します。
お米やおかずがおいしくて、地元でも人気の「農家カフェippongi(イッポンギ)」さんです。
「和洋菓子キクノヤ」から車で5分ほどの場所にある、三重県鈴鹿市の箕田町にお店を構えています。
こだわりのお米を味わうためのカフェ
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カフェを営む杉本さんが育てたお米たち。
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稲の奥にはカフェの名前の由来にもなった、一本の木「大楠」が。
店名が「農家カフェ」というだけあって、米農家のご兄妹がカフェを経営しています。ippongiを営む杉本さんご兄妹は、家族で代々米農家をしてきており、農薬を使わず手間暇をかけてお米を栽培してきたそうです。
今回は、キッチンを担当している妹さんにお話をうかがいました。小さいころから農業の手伝いをしていた杉本さんにとって、お米は人一倍身近な存在。
杉本さん:「お父さんが、無農薬で丁寧に丁寧にお米を育てているのを見て、より多くの人にこのお米のおいしさを知ってもらいたいと思い、カフェをはじめました。」
一大決心のカフェをオープンして早2年、田んぼばかりの田舎にお店を構えているにも関わらず、多くの方に愛されているippongiさんの秘密を探ります。
お米を味わってもらうための一つのカタチ
ippongiのメニューは、農家ならではの白米ごはんが楽しめるラインナップになっています。8:00からは「あさごはん」、11:00からは「ランチ」でおいしい料理が食べられます。もちろん、開店から閉店までカフェとしてドリンクを飲むことも可能です。
あさごはんは、「おにぎりセット」や「卵かけご飯セット」、「出汁茶漬けセット」に「朝スムージーセット」など、お米を味わいながら心も体も健康になれるようなメニューが並びます。
人気のランチは、「お米にあうおかず定食」と「米粉のキッシュ定食」の2種類。これもお米が堪能できるようになっていて、季節の野菜や食材がふんだんに使われています。こだわりのデザートやドリンクもあるので、お好みで追加を。
メニューは週替わりなので、毎回工夫を凝らされた愛情いっぱいの料理たちを目当てに、リピーターの方もたくさんいらっしゃるとか。
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筆者も大好きなランチ、「お米にあうおかず定食」¥1000 がこちら。
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たっぷり野菜とチキンの大葉炒め。素材のうま味に舌鼓です。
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メニューも手書きで、杉本さんの料理への思いが伝わってきます。
何を隠そう、私も料理のおいしさや思いに魅せられたその一人。おかずやお米がとにかくおいしくて、優しさやこだわりが各所から伝わってくるippongiさんが大好きです。
また、このカフェの特徴は農作業をしながらの営業ということ。田植えや稲刈りなどの繁忙期は、臨時休業があったりと地元ならではの季節の流れを感じられます。
おいしいと思える食材は、人の体に良いということ
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杉本さんが畑で育てた、採れたての野菜たち。
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自家製の果実酒を使ったイベントを開催することも。
食べ物を″おいしい″と感じるということは、その食を心と体が喜んでいるということです。大学のときに畜産や作物の研究していた杉本さんは、お米の″おいしさ″や食材の″おいしさ″について、多面的に向き合い料理をつくられているように見えます。
料理がおいしいのは当たり前。食材をおいしく食べれる旬のタイミングで、食材の味が楽しめる味付けをする。食材からつくる杉本さんにとっては、シンプルな″おいしい″の追求なのです。
「自然をいっぱい食べてもらいたい。」
そう話す杉本さんは、自然と向き合っているからこその″おいしい″理由を知っており、言葉の重さを感じます。そして、その″おいしい″へのこだわりは、料理だけでなく店内などの隅々にまで行き渡っています。
米蔵を生かした、吹き抜けの気持ちいい空間
ippongiの店舗は、実際に使っていた米蔵を改造して生まれました。ほとんど手をかけず、ありのままの状態をなるべく残したという店内。そこには、人から譲ってもらったり、長く人に使われてきたであろう、愛嬌ある机や椅子などが優しく並びます。
天窓があったり梁が大胆に天井を支えていたり、特別広いわけではないのに開放感があって気持ちの良い空間です。
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読書もできるようなカウンター席。
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人目が気にならないようなソファ席もあります。
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もともと家にあったという唐箕(とうみ)もインテリアに。
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団らんが生まれそうないろりも。