あらためて行きたいお伊勢参り。(外宮編)
目次
外宮を参拝してきました。
外宮の入口は表参道口と北御門口の2つあります。(写真は一の鳥居)
それでは、外宮から行ってみましょう。
ここで、気をつけていただきたいポイントが一つあります!参道の中央は、神様の通る道とされているため、基本的に中央を歩くのはタブーです。外宮は左側通行、内宮は右側通行ですので、歩く際は注意が必要です。
そして、鳥居の前では立ち止まり、一礼をしてからすすみましょう。
正宮で参拝をする前には、必ず手水舎で手と口を清めましょう。手や口を洗い清めることは禊みそぎを簡略化した儀式になるので、身も心も清め、清々しい気持ちでお参りをします。
<手水舎の作法>
①右手で柄杓(ひしゃく)を持って水をくみ左手を清めます。
②左手に柄杓を持ちかえ、右手を清めます。
③右手に柄杓を持ちかえて、左手でに水を受け口をすすぎます。
④改めて左手を清めます。
⑤柄杓を垂直に持ち、柄杓の柄を洗い清め、元に戻します。
神社といえば、多くの方が「おみくじ」を引くことと思いますが、伊勢神宮にはおみくじが存在しません。その理由は、「伊勢神宮に参拝に訪れた日は誰もが吉日」とされているからです。江戸時代には「一生に一度はお伊勢参り」と憧れを集めていた場所だけに、お伊勢参りができた人は誰でも大吉です。
また、一般的な寺社では、お守りや神札のご利益や効果は1年と言われていますが、伊勢神宮のお守りの効果には期限がありません。
正宮の横には、古殿地(こでんち)と呼ばれる場所があります。20年ごとの式年遷宮で御殿が入れ替わる場所です。伊勢の神宮では、20年に一度、社殿が造り替えられる「式年遷宮」という行事が行われます。
伊勢神宮では社殿を取り壊して、更地にしてから建て直しをするのではなく、現在の建物の横に新しい社殿を建てます。これを「遷宮」と呼称します。
古殿地の奥に小さな小屋があるのがわかりますか?。この小屋は、以前の正宮の御正殿があった場所だと言われています。ですので、次の遷宮の際には、新しい御正殿がこの「小さな小屋」の上に建つこととなります。
通常は、一般の参拝者が中に入って参拝することはできませんが、式年遷宮の「遷御の儀(せんぎょのぎ)」の後から、6カ月間ほどは「古殿地拝観」と称されて、間近で拝観が可能になります。
いよいよ、「正宮」へやってきました。正宮に祀られている「豊受大御神」は今から約1,500年前、天照大御神のお食事を司る御饌都神(みけつかみ)として丹波国から現在の地にお迎えされました。
撮影ができるのはここまでですが、奥にある御饌殿(みけでん)では、神饌(しんせん)と呼ばれる神様のお食事をお供えする儀式が1,500年前から絶えず毎日朝夕2回行われているんです。
これって考えるととんでもなくすごいことですよね。
ちなみ、正宮では(内宮も同様)神様に日頃の感謝を伝える場所ですので、個人的なお願いは禁止。よってお賽銭も禁止です。
正宮へお礼を伝えたあとは、「別宮」へ行ってみましょう。こちら豊受大御神の荒御魂(あらみたま)が祀られている「多賀宮(たがのみや)」です。外宮に所属する四別宮のうち、第一に位しています。殿舎の規模も他の別宮よりも大きく、正宮に次ぐ大きさです。
多賀宮の付近には、知られざるパワースポットも存在しています。お地蔵様が寝ているような姿に見えることから「寝地蔵石」「地蔵石」と呼ばれて親しまれています。
通り過ぎてしまいがちなので、見つけたらやさしく撫でてあげてくださいね!
土宮(つちのみや)
風宮(かぜのみや)
多賀宮の参拝を終えたら、階段をおりて土宮と風宮にもお参りをしましょう。参拝の順番は地に足を付け根を張らせる力を付けて、追い風に乗りたい方は「土宮から風宮」の順です。
余計なものや、不必要なものを風の力ですべて取り除き、きれいな土にしっかりと根を下ろしたいという方は「風宮から土宮」の順で参拝を行います。
外宮には、他にもパワースポット呼ばれる場所があので、お時間のある方はじっくり回ってみてくださいね!正宮だけなら30分程度で回ることができます。今回は「外宮」のご紹介でした。次回は「内宮」をご紹介をしていきます。