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日本を代表する高級食器「九谷焼(くたにやき)」を、「もっとみなさんの身近に」という想いから誕生したのが、九谷焼の転写ブランド「KUTANI SEAL(クタニシール)」です。手がけているのは、合同会社上出瓷藝。
クタニシールでは、和絵具を印刷した、かわいらしくておめでたい絵柄の転写シールを器に貼って焼き付けます。360年の歴史を持つ九谷焼の伝統と遊び心が、普段の生活を少しだけ賑やかに、そして楽しくします。
九谷焼とは?
そもそも九谷焼とは、石川県の南部でつくられている焼き物。九谷五彩といわれるガラス質の美しい絵付けが最大の特徴です。
今から約360年前に大聖寺藩の下で生産がはじまりましたが、50年で廃窯。その後、約100年がたち、再興され現在に至ります。50年で突然廃窯になった理由がいまだ定かではない、ミステリアスな歴史を持つ伝統工芸でもあります。
クタニシールの誕生
日本が抱えている問題の一つとして日本の伝統工芸の衰退が挙げられますが、九谷焼も同様に同じ問題を抱えています。九谷焼の生産量は年々減ってきており、家庭の食卓もそうですが、旅館や和食店でも九谷焼は影を潜めつつあります。
若い世代の方にももっと気軽に九谷焼を使って欲しい!そんな想いから誕生したのが、クタニシールです。
転写技術を生かして
金沢の尾張町にあるクタニシール直営店。
九谷焼は本来、職人が筆で絵を描くものですが、あらかじめ印刷された文様をシールのように器に貼付け、製品を量産する転写の技術があります。
職人による絵付けを低コストで再現するための技術ですが、逆に転写にしかできない表現も。それを使って遊ぼう、というのが「クタニシール」なのです!