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※4月18日(土)から5月17日(日)に開催を予定しておりましたKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2020は、この度の新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴い、ご来場者様・関係者の皆様・スタッフの健康面と安全面を第一に考慮し、開催日程を延期し、 2020年9月19日(土)から10月18日(日)での開催予定。
25 days in tatsumachi studio / 鈴木薬局 眼鏡部 Suzuki Pharmacy Optometry #002, 2015 © Mari Katayama Courtesy of rin art association
国際的な写真フェスティバル「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2020」が、 2020年9月19日(土)〜10月18日(日)期間中、開催されます。
参加アーティストはオマー・ヴィクター・ディオプ、マリー・リエス、ピエール=エリィ・ド・ピブラック、福島あつし、マイムーナ・ゲレシ、アルフレッド・ジャー、甲斐扶佐義、片桐功敦、小原一真、片山真理、ウィン・シャ、マリアン・ティーウェン、植田正治。加えて『ルイナール展』を開催。
KYOTOGRAPHIEとは?
「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」は、世界屈指の文化都市・京都を舞台に開催される、日本でも数少ない国際的な写真祭です。毎年テーマを定め、国内外で活躍するアーティストの作品や写真コレクションを歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間に展示されます。
2020年のテーマは「VISION」
8回目の開催となる2020 年のテーマは「VISION」。
日本は世界でもっとも近視の人が多い国。それは日本の現在の状態を表している。遠い未来が見えていない理由は、過去と現在をしっかり見つめていないから。『VISION』というテーマで、それぞれが未来を想像できるプログラムにしたいという。
このテーマのもと二条城をはじめ、出町桝形商店街や京都文化博物館 別館など、京都市内十数か所にて作品が展開されます。
参加アーティストを一部ご紹介
Omar Victor Diop
1980年セネガルの首都ダカール生まれ。現在はダカール在住。活動当初より、オマーは現代のアフリカ社会とライフスタイルの多様性を本質的に捉える手段として、写真とデザインに特化。
美術、ファッション写真、広告写真など幅広い分野で活動し、自らの写真を衣装デザイン、スタイリング、創造的な執筆などの他の芸術形態と融合する表現を得意とする。
KYOTOGRAPHIE2020では、京都の鴨川デルタからほど近い「出町桝形商店街」で働く人々をポートレートに収め大きくプリントをし、アーケードにその作品を吊るす展示のほか、アフリカを飛び出し活躍の幅を海外に広げるアフリカ出身の偉人らに扮したセルフポートレートのシリーズ「Diaspora」も展示。
Wing Shya
1964年香港生まれ。カナダのエミリー・カー美術大学で美術を学んだのち香港に戻り、デザインスタジオ「Shya-la-la Workshop」を創設。1997年、映画「ブエノスアイレス」にて、映画監督であるウォン・カーウァイより専属フォトグラファー兼グラフィックデザイナーとして指名される。その後、映画「花様年華」「愛の神、エロス」「2046」と、コラボレーションが続いた。映画監督としても名を馳せているシャは、カレン・モク、ジャッキー・チュン、ヴァネッサ・メイなどのミュージシャンらとミュージックビデオでのコラボレーションを経て、2010年春、大ヒット映画「ホット・サマー・デイズ」で監督デビューす。
2011年秋に続編「ハッピーイヤーズ・イブ」を公開。また、2006年には美術に立ち返り、森アーツセンターギャラリーで個展「ウィン・シャ エキシビション」を開催した。その後ニューヨーク、イタリア、香港などで個展を開催。また、i-D(イギリス)やNumèro (フランス)など、世界各国の名だたるファッション誌やルイ・ヴィトン、マルタン・マルジェラなどのブランドのヴィジュアルも手がけている。
片山真理
1987年、埼玉県生まれ、群馬県育ち。2012年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。
先天性の四肢疾患により9歳の時に両足を切断。身体を模った手縫いのオブジェや立体作品、装飾を施した義足を使用しセルフポートレート作品を制作。
自身の輪郭をなぞれば、他者に続き、小さな暮らしから社会、世界へ、糸と針はパッチワークのように様々な境界線を縫い繋げていく。作品制作の他に「ハイヒールプロジェクト」として特注の義足用ハイヒールを装着し歌手、モデル、講演など多岐に渡り活動中。
公募型アートフェスティバル「KG+ Select」
また、同時開催される公募型アートフェスティバル「KG+ Select」では、世界各国の名だたるファッション誌やルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)、メゾン マルジェラ(Maison Margiela)などのブランドのヴィジュアルも手がけるウィン・シャ(Wing Shya)、2019年度のグランプリに輝いた福島あつしなど十数名のアーティストが参加します。
京都国際写真祭が発信する新たなプロジェクトスペース
「DELTA / KYOTOGRAPHIE Permanent Space」が誕生
KYOTOGRAPHIE初となるギャラリー、カフェ、宿泊施設などを併設したパーマネントスペース 「DELTA / KYOTOGRAPHIE Permanent Space」(通称「DELTA」)が、 2020年春に京都・出町桝形商店街に誕生します。
スペースの名称は「DELTA」。この名称は、高野川と賀茂川が交わり鴨川となる京都・出町柳の三角州(通称「鴨川デルタ」)から取られたもの。「東洋と西洋、伝統と革新など、ふたつ要素をひとつにする試みを行うスペース」になるという。
1階がギャラリーとカフェ、2階がレジデンス・ホテルとなり、KYOTOGRAPHIE会期中だけでなく、会期以外の時期も永続的に活動を行う拠点となります。
またこけら落としの展覧会として、セネガル出身のアーティスト、オマー・ヴィクター・ディオプが「出町桝形商店街」の店主たちをポートレートに収めた作品を発表。
(本展覧会はKYOTOGRAPHIE2020 メインプログラムとなります)
京都の街中で開催される「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2020」。名古屋から京都は新幹線で30分とたいへん近いので、ぜひこの機会に足を運んで作品に触れてみてくださいね。
プログラムの詳細はまだまだ、これから発表されるのでお楽しみに!