みなさん、この冬話題となっている「マンドゥバッグ」をご存じでしょうか?
マンドゥバッグとは、韓国を中心に流行中のハンドメイドバッグ。形が「マンドゥ(餃子)」に似ていることから、その呼び名で呼ばれています。
最新のトレンドを発信するInstagramやYouTubeなどでは、こぞってマンドゥバッグを取り上げているんです。みなさんも、ちらほらとその名前を耳にしたことがあるのでは。
目次
必要なのは「チャンキーニット」だけ。
“道具なし”ですぐつくれる!
マンドゥバッグの特徴は、「チャンキーニット」という分厚い毛糸を使って手編みで簡単につくれること。制作にかかる時間は、なんと約30分!これといった道具は一切必要なく、チャンキーニットさえあればどこでも簡単につくれちゃうんです。
チャンキーニットを使うことで、ふわふわもこもこに。見た目のかわいさはもちろん、バッグとしての機能も抜群で、ファッションに敏感な女性を中心に注目を集めています。
噂の「マンドゥバッグ」をつくってみた!
今回は、そんな「マンドゥバッグ」づくりに挑戦!つくり方のポイントやコツ、コーディネートまで、事細かくご紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
今回使用するチャンキーニットは、パープル・ピンク・ライトグリーン・ベージュの4色。秋冬にピッタリのベロア生地をチョイスしました。サイズは各500g。これだけ量があれば、中に荷物がしっかり収まる大きさのマンドゥバッグをつくれますよ。
チャンキーニットは、素材・カラー・サイズ(長さ)もさまざま。日本の大手通販サイトでは、多くの種類からお好みの毛糸を手に入れることができます。
1. バッグの土台をつくろう!
まず最初に、バッグの土台部分を編みます。ベースとなる部分なので、丁寧につくっていきましょう。
毛糸の端の部分で、①のように輪っかをつくります。このとき、毛糸の先端が長い方の上に重なるように!
その輪の中に親指と人差し指を入れ、長い方の毛糸を通して輪っかをつくります。(②~④参照)
このときの輪っかは、親指くらいの長さがベスト!ここを大きくしすぎると、編み目が緩くなってしまうので注意してください。逆に小さいと、編み目がきつい仕上がりになります。
そうしたら、また同じように輪っかに毛糸を入れて新たな輪っかをつくります。④のように、三つ編みみたいな編み目ができたらOK!つくりたいバッグのサイズになるまで、この作業を繰り返しましょう。
バッグの底となる部分ができあがりました!今回は編み目を6個に。これで大体横幅25〜28cmくらい。
小ぶりのバッグをつくりたい場合は、土台の編み目を5個くらいにするのがおすすめ。普通〜大きめサイズは、6〜10個からお好きなサイズに調整してくださいね。
次は、土台の左右に編み目の数だけ輪っかをつくっていきます。つくった輪っかの一つ下(①参照)に指を入れ、今までと同じように毛糸を通します。ここでもポイントは、輪っかのサイズを揃えること!6個の輪っかができたら(④参照)、片側の土台が完成です。
反対側も同じように輪っかをつくっていくのですが、その前におすすめのポイントが!
最初に残った毛糸の端と長い毛糸を、①〜④のように一度結んでおくと◎。こうすることで、ほどける心配もなく土台も安定するのでおすすめです。(結ばなくても、進めることはできます。)
反対側にも、輪っかができあがりました!それにしても、この見た目……。なんだか、恐竜の背中みたいでかわいいですよね(笑)
裏はこんな感じ!きれいに編み目が連なっています。これで土台は完成です。
2. バッグの外側を編んでいこう!
土台ができたら、あっという間に折り返し地点!次は、バッグの外側づくりです。
土台でつくった輪っかへ、順に新たな輪っかをつくっていきます。
①で指差しているはじめにつくった輪っかに、長い毛糸を通します。(①〜③参照)輪っかのサイズを整えたら、④のように隣の輪っかも同様に編んでいきます。
ここで注意して欲しいのが、隣同士の間隔を開けすぎないこと!ここが伸びていると、バッグ全体の編み目もゆるくなってしまいます。この部分を意識しながら、編んでいきましょう。
1段目を編み終わりました!この後もこの作業を繰り返していきます。好みの高さになるまで、段数を増やしていきましょう。
連続して編んでいくと、写真のように毛糸がねじれてしまうことがあります。こうなってしまったら、しっかりとねじれを解いてから続きを編んでくださいね。ねじれた状態で輪っかをつくると、完成したときの見栄えが悪くなってしまいます!
今回は、5段目まで編み込みました!高さのあるバッグをつくりたい人は、5〜6段くらいがおすすめです。
マンドゥバッグづくりのいいところは、もし失敗してもすぐにやり直せるところ。途中で気に入らなければ、全部解いて最初からやり直すこともできちゃうんです。編み物初心者には心強いですね。
3. 思い切って、豪快にひっくり返そう!
側面まで完成したら、ここで編んだ毛糸を一気に裏返していきます。
一番上にある輪っかが抜けやすいので、慎重に……。
あとで微調整もできるので、くるっと思い切って裏返しましょう。
手で底を押して整えます。特に角の部分は、ぎゅっと押し込むと綺麗な形に仕上がりますよ。
裏返したあとが、こちら。編み目が綺麗にできていて、マンドゥバッグらしくなってきましたね!一安心です。
そうしたら、輪っかに毛糸をぐるっと一周するように通していきます。
上からみるとこんな感じ。通し忘れがないように、輪っか全てに毛糸を通してくださいね!
その次は、バッグの口を調整します。②の部分をキュッと引っ張って、お好みの開き具合になるまですぼめましょう。③のように、上から様子をみながらひとつずつ調整すると綺麗にできますよ!
4. 持ち手をつくれば、できあがり!
ついに、ラストスパート!最終工程の「持ち手」部分をつくっていきます。
バッグの横の部分に毛糸を通して、輪っかをつくります。(①〜④参照)その後は、最初の土台づくりのように、④の輪っかにまた毛糸を通して編んでいきます。
好きな長さまで持ち手を編みましょう。ここを長くすれば、ショルダーバッグにもなりますよ。バッグの中に物を入れると重みで少し持ち手が伸びるので、気持ち短めにするのがポイント!
持ち手の長さを調整できたら、反対側の①の部分に輪っかを通します。そして、通した輪っかへ毛糸を入れてぎゅっと引っ張りましょう。
余った毛糸の先は、バッグの内側で何度か編み目にくぐらせて抜けないように固定を。長すぎる場合は、ハサミでカットしてください。
ついに、マンドゥバッグの完成です!マンドゥ(餃子)のようにコロッとしていて、ふわふわモコモコ。あたたかくてかわいらしい雰囲気は、手編みだからこそ出せる技です。
今回つくったサイズだと、お財布・スマートフォン・カードケース・ポーチ・ハンカチ・イヤフォンなど、必要最低限のものはしっかりと収まりました。これだけ入れても、まだ余裕があるくらい!
制作にかかった時間は30分ほど。編み物初心者でも、簡単につくることができました。自分でつくると愛着が湧いて、よりかわいさが増します。バッグとしての機能性も十分あるので、いろいろな場所へ持って出歩きたくなりますね。
「マンドゥバッグ」を使ったコーディネート
マンドゥバッグは、カラーやサイズを変えるだけでさまざまなファッションにマッチする優れもの。ここからは、今回つくった4色の「マンドゥバッグ」それぞれのカラーに合わせたコーディネートをご紹介します。
ベージュ×マンドゥバッグ
大人っぽいイメージのベージュは、意外にもカジュアルなスタイルとの相性が◎。同系色のスウェットやパーカーなどと合わせるのもかわいい。これひとつ持てば、大人かわいいコーディネートが楽しめちゃいますよ。
ライトグリーン×マンドゥバッグ
黒や白のモノトーンコーデには、ぜひライトグリーンを。バッグが差し色になって、コーディネートのワンポイントになりますね。一気にオシャレ度がマシマシ。
実は、カラー×カラーもいけちゃうんです。サーモンピンクにライトグリーンを合わせたら、明るく華やかなイメージに!難しいかも?と思ったライトグリーンでしたが、意外にもうまくコラボしてくれました。
ピンク×マンドゥバッグ
ピンクは、ファージャケットで合わせてみました。ふわふわなアウターにモコモコなマンドゥバッグがマッチして、よりかわいらしい雰囲気に。バッグは小ぶりなサイズでつくると、ボリューミーなアウターにも合わせやすいですよ!
パープル×マンドゥバッグ
持ち手も長くしたパープルのマンドゥバッグは、ショルダーバッグに。淡いパープルは、グリーンやカーキとの相性も抜群!カジュアルなスタイルにマンドゥバッグのモコモコ感で、甘辛ミックスなコーディネートもかわいいです。
マンドゥバッグにキーホルダーや飾りをつけると、世界にひとつだけの特別なバッグに変身!よりオリジナリティあふれるコーディネートを楽しめます。ヘアアクセなどをつけて、カスタムするのもかわいいですよ。
誰でも手軽につくれる、今トレンドの「マンドゥバッグ」。
サイズや形を自分好みにできるのも、ハンドメイドだからこその魅力。不器用な人でも、コツさえつかめば簡単につくることができます。ぜひみなさんも、マイ マンドゥバッグづくりにチャレンジしてみてくださいね!