神社で授与される御朱印。そんな御朱印ですが、近年は各神社によってカラフルなもの・透かしのもの・和紙を使ったもの……などデザインや工夫をこらしたものまでバリエーションもさまざま。
今回は、名古屋のオリジナリティあふれる御朱印に注目した神社8社をご紹介します。
※情報は取材時のものです。
ご利用の際には、各施設・各店舗の最新情報をご確認ください。
目次
思わず集めたくなる!豊富なラインナップ
「別小江神社(わけおえじんじゃ)」
御朱印ブームの立役者ともいえる、今やすっかり全国区に名をとどろかせる名古屋市北区の「別小江神社(わけおえじんじゃ)」。
SNSで人気がまたたく間に広がった理由には、神社らしからぬ季節に応じた華やかな境内の装飾と、毎月変わるアートのような御朱印にあります。工夫をこらした演出や御朱印を目当てに、全国から訪れるのもうなずけます。
中でも、御朱印は毎月変わるデザインが豊富ですべて手書き!某専門サイトの全国神社ランキングの御朱印部門で6年連続1位になるほどの人気で、全国からその御朱印を求めて参拝者があとを絶ちません。
別小江神社では通常の御朱印と、節句や季節の行事を表した限定御朱印が楽しめます。常時3~5種類そろうので、どれにするか迷うほど。毎月集めたくなりそうですよね。
ネットでも注文はできるので、毎月のデザインや申し込みのほか、お休みについても随時神社のWEBサイトでチェックしてみてくださいね!
【別小江神社】
住所 :愛知県名古屋市北区安井4丁目14-14
電話番号 :052-912-5974
アクセス :バス/バス停の名古屋市北区金田町五丁目または安井町東から徒歩3分
駐車場 : あり ※夜間参拝は敷地内Pは使えません。
宝くじ高額当選も多数!?
「金神社(こがねじんじゃ)」
同じく名古屋市北区にあるのが、山田天満宮内の敷地にある「金神社(こがねじんじゃ)」です。ここは金運に御利益があるということで、宝くじの高額当選はじめ、お金にまつわる喜びの声が絶えません。
その金運にあやかる場所というのが、金神社の隣に設置された建物。建物内には大黒様と恵比寿様がお祀りされています。
ここは「銭洗い」といって、ザルにお金や財布をおいて(濡れて困るものはビニールに入れておきます。※ビニールは各自持参)
大黒様と恵比寿様にそれぞれ3回ずつお水をかけて、そこから流れるお水で洗い清めます。その清めたお財布やお金を使うことによって、金運にあやかれるようですよ。
そんな金神社の御朱印はシンプル。大黒様のお使いのねずみと、手にいつも持つ小槌がポイントです。
【金神社(こがねじんじゃ)/山田天満宮境内】
住所 :愛知県名古屋市北区山田町3-25
電話番号 :052-981-5695
アクセス :電車/大曽根駅JR中央線・地下鉄名城線・名鉄瀬戸線・ゆとりーとライン
「大曽根駅」下車 徒歩7分
駐車場 :あり
恋の三社巡りのひとつ
「城山八幡宮(しろやまはちまんぐう)」
地下鉄本山駅から徒歩約6分の高台に佇む「城山八幡宮(しろやまはちまんぐう)」。この場所はかつて織田信長の父・信秀が築城した末森城の跡地でした。入口鳥居手前にはお堀の名残も残っていて、お城があったことをしのばせてくれます。
そしてこの神社は「恋の三社巡り」といって、名古屋市内の指定された3つの神社をすべて参拝すると恋愛成就が叶うといわれている神社のひとつ。
そのスポットというのが、西へぐるりと回った場所にある「連理木(れんりぼく)」。幹回り3m53cm、根回り4m30cm、樹高15mの大きさで、ひとつの枝が他の枝と連なり木目が通じたもので縁起がよく、縁結び・良縁祈願・夫婦和合などのご神木として信仰されています。
また、この連理木では「神占(かみうら)」という恋愛の占いをすることができます。
男性は左回り、女性は右回りで、胸中の相手を思いながら歩き、気になるところで止まります。そして止まった目の前にご神木にくくりつけられた赤い垂神(しで)をめくって、吉兆印が記されているかどうかで占います。紙垂はひと垂れのみに記されていますのでその印があれば吉兆です。
さて、城山八幡宮の御朱印もさまざまな種類がありますが、今回ご紹介するのは、その縁結びや連理木にちなんだ御朱印です(1枚600円/直筆で書いていただけます)
しかも御朱印を1枚購入すると、写真の「縁(えにし)の糸」がいただけます。添付のシールに願いごとを書いて、境内の指定の場所に結ぶか、持ち帰って身近にあるものに結んでもOKだそう。
そして3枚以上だと、観音開きの素敵なオリジナルの御朱印袋(単体100円)もいただけますよ!いいご縁を望む方にはさくさんのサポートがあるのも嬉しいですね。
そのほか、ここ末森城で生まれ、戦国一の美女といわれた信長の妹たち「お市の方」そして「おいぬの方」を描いた御朱印など、御朱印の数だけでも期間限定のものも含めると、50種類前後もあるので、選ぶ楽しさもありますね。
【城山八幡宮(しろやまはちまんぐう】
住所 :愛知県名古屋市千種区城山町2丁目88番地
電話番号 :052-751-0788
休み :無休
アクセス :電車/地下鉄東山線本山駅・覚王山駅下車、徒歩約6分
駐車場 :あり
カラフルでほっこりする御朱印は一期一会
「三輪神社(みわじんじゃ)」
名古屋市中区大須の喧噪あふれる町中にひっそりたたずむのが「三輪神社」です。赤い糸にちなんだ有名な説話から、縁結びでも人気の神社です。
また鳥居は珍しい「三輪鳥居」あるいは「三ツ鳥居」といい、中央の明神鳥居と呼ばれる鳥居の両脇に鳥居のある珍しいつくり。
ご祭神は大物主神(おおものぬしのかみ)で、日本最古の神社といわれる奈良の大神神社(おおみわじんじゃ)と同じ神様をお祀りしています。
大物主神はまたの名を大国主命(おおくにぬしのみこと)ともいわれ、そのお使いが「ウサギ」であることから、ここ三輪神社でも、なでると幸せになるという「幸せのなでうさぎ」が境内にあります。
また、このあたりは矢場町という町名ですが、その名前の由来は、江戸時代に京都の三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)という「通し矢」という競技の修練場を模してつくられた、「矢場」だったことによるそう。
そして境内の一角には、驚くことに赤い矢が木を貫いた「縁結びの木」があります。
通し矢の矢と、ご祭神が赤い矢となった言い伝えがあることなどから、矢つながりでいいご縁を射止めるということで縁結びの神様として人気となっています。
ちなみにこちらの矢、穴をくりぬいて通したわけではなく、木と木との股に置いていたものがおよそ3年ほどで、このように木を貫く形に変形していったそう。木の生命力にも驚きですね!
三輪神社の御朱印はその数に驚きです。定番のものをはじめ、月替わりや二十四節季にちなんだもの、季節のお花や切り絵のもの……など、その数は常に20種類以上。当日だけしかいただけないものもあったりして、まさに一期一会な御朱印です。
ちなみに訪れた日は22日で「にゃんにゃんの日」ということで、この日限定の猫のイラストの御朱印も!デザインは職員さんによるもので、消しゴムハンコでつくっているそう。
カラフルで温かみのある御朱印はホッコリするものばかりです。
【三輪神社(みわじんじゃ】
住所 :愛知県名古屋市中区大須3-9-32
電話番号 :052-241-7468
休み :無休
アクセス :電車/地下鉄名城線「矢場町」駅4番出口より徒歩6分
地下鉄名城線「上前津」駅9番出口より徒歩5分
駐車場 :なし