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タイトルに「名古屋」がついていたり、名古屋にまつわる本「名古屋本」が昨年くらいから密かなブームとなっているのをご存知ですか? 名古屋めし、歴史や地理を深堀したものから、名古屋を舞台にした小説まで、数多くの名古屋本が店頭に並んでいます。
今回は数多くある名古屋本の中から、筆者が実際に読んで「これはぜひ読んでほしい!」と思った10冊をご紹介させていただきます。
名古屋本ブームのきっかけは、2016年に名古屋市が行った『都市イメージブランド調査』ではないかと言われています。調査の結果、名古屋は【行きたくない街ナンバー1】という不名誉な結果に……。よくも悪くも名古屋に注目が集まったことがきっかけとなり、出版点数の増加につながりました。
① 『なごやじまん』 大竹敏之著
まず読んでいただきたいのは、名古屋を取材し続けて30年のライター大竹敏之さんの著書「なごやじまん」。
先ほどご紹介した「魅力のない街ワースト1」になってしまった要因のひとつが、地元民が街の魅力に気がついていないからだと分析した大竹さん。イケメンごりらだけじゃない東山動物園の楽しみ方や、世界一自由なパブリックアートナナちゃん人形など、名古屋人も知らない情報が満載の一冊です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4835638301/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_sOCNCbJYPEAZV
② 『名古屋メン』 大竹敏之著
もう一冊、大竹敏之さんの著書をご紹介します。
名古屋の食に関する本を何冊も出版され、「名古屋めしといえばこの人!」と言っても過言ではない大竹さん。今回は「名古屋”めし”」ではなく、味噌煮込みうどん・きしめん・カレーうどん・台湾ラーメン・あんかけスパなど、名古屋の”麺”がぎゅっと詰まった一冊です。
おもしろいポイントは、「和食編」「洋食編」が、本の両側からそれぞれはじまっているというところ。2冊分読んだかのような満足感です!
https://www.amazon.co.jp/dp/4434166654/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_-RCNCbWTP51MB
③ 『d design travel 愛知』
D&DEPARTMENT PROJECT 著
47都道府県をデザインの視点で旅するトラベルガイドブック「d design travel」。2カ月間暮らすように現地を旅して、本当に感動したものだけを取り上げるという編集が特徴です。
土地の人による、その土地らしい、その土地ならではのメッセージがあること。お手頃価格で利用でき、なおかつデザインに工夫があること。これら条件を満たす対象を選定し、都道府県ごと1冊にまとめて紹介しています。
愛知編では、明治村や東山動物園、地元民が集う居酒屋、愛知の本、産業やものづくりまで、リアルな視点で紹介されています。読み応え満点の一冊です。
https://www.d-department.com/item/2018000100078.html
④ 『SOCIAL TOWER BOOK』
D&DEPARTMENT PROJECT 著
もうひとつリアルな名古屋を知れる一冊をご紹介します。
2011年に電波塔としての役目を終えた名古屋テレビ塔の、新たな役割を模索しようという試み「SOCIAL TOWER PROJECT」からスタートした『SOCIAL TOWER BOOK』。テレビ塔周辺にフォーカスした、地域密着のガイドブックです。
テレビ塔のある街・栄エリアを中心に、仕事をしている、生活している、遊んでいる、17人が、おすすめの人や場所を紹介するというもの。紹介する側の人たちの、人となりや想いを感じられ、ほっこりとする一冊です。