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暗闇に光る、稲妻のような光。こちらは、コンピュータ・プログラミングを用いた映像インスタレーションで知られる平川紀道氏がオフィスのために新たに制作した作品です。展示されている場所は、名古屋・伏見にあるアンダーデザイン株式会社の名古屋オフィス。最先端のデジタルアートが、街中のオフィス空間に展示されているんです。
今回は、アンダーデザイン社が手がけるワーク&アートスペース事業「OFFICE × ART –digital-」について、じっくりとレポートしていきたいと思います。
アンダーデザイン株式会社の名古屋オフィス
アンダーデザインは、創業70年を迎える大阪の老舗電話通信工事会社「旭コムテク」から2018年10月1日に社名変更し誕生した会社です。4代目代表取締役社長の川口氏が、2017年秋から株式会社カヤックとともに、リブランディングプロジェクトを計画・実行。今回ご紹介する「OFFICE × ART –digital-」も、このリブランディングプロジェクトの一環として行われたものです。
都市の気象情報に合わせて変化し続ける
アート作品「C」
こちらが、「OFFICE × ART –digital-」の第一弾として名古屋オフィスに設置されたアート作品「C」。光の速さを意味する記号として用いられる「constant(定数)」の頭文字から名付けられました。
手掛けたのは、コンピュータ・プログラミングを用いた映像インスタレーションで知られる平川紀道氏。このオフィスのために、オリジナルで製作されたものです。温度・湿度・気圧・風速など、設置されている都市の気象情報をインターネット経由で取得し、映像に反映しています。そのため、一度として同じ像にはなりません。