【お散歩しながらアート鑑賞】愛知パブリックアート探訪・名城公園

【お散歩しながらアート鑑賞】愛知パブリックアート探訪・名城公園

美術館やギャラリーに行かなくても、街中でアートを楽しむ方法があるんです!

それは「パブリックアート」。パブリックアートとは、広場や公園など公共的な空間(パブリックスペース)に設置される芸術作品のこと。公共的な空間なので、もちろん無料で楽しめます。

そこでライフデザインズでは、「愛知パブリックアート探訪」と題し、街中にあるパブリックアートをご紹介していきたいと思います。三密を避けながらアートが楽しめるので、withコロナの今にもぴったりですよ。

パブリックアートマッ

NPO法人「炎舞」にて紹介されている「パブリックアートマップ」を参考にさせていただきました。名古屋市を中心に18エリア紹介されています。今回は、名城公園エリアを巡ってみたいと思います。名城公園エリアは、彫刻が多いとのこと。

では、さっそく行ってみましょう〜!

まずは名城公園へ

名城公園

名城公園

今回は、3つのエリアに作品が分かれています。まずは「名城公園」へ行ってみましょう!

名城公園とは、名古屋城を中心に二之丸・三之丸・北園までにあるいくつかの公園の総称で、一般的にはお城の北の北園をさします。

芝生広場を中心に、江戸時代の名残のあるおふけ池・藤の回廊・名城公園フラワープラザなどがあり、四季を通じて散策やピクニックが楽しめます。また、ランニング・ウォーキングコースがあり、ランナーには恵まれた環境が整っています。

① 増田正和『碑のトルソー』

増田正和『碑のトルソー』

入り口すぐ右側にあるのは、兵庫県出身の彫刻家・増田正和さんの作品『碑のトルソー』。第9回現代日本彫刻展で大賞を受賞された作品です。

② 石黒鏘二『浮遊』

石黒鏘二『浮遊』

すぐそばにあるのは、名古屋を代表する現代彫刻家・石黒鏘二さんの作品『浮遊』。緑の中に作品が展示され、まるで屋外美術館のようです。

名城公園フラワープラザ

名城公園フラワープラザ

続いては、「名城公園フラワープラザ」へ。ここでは、四季折々の花や緑が楽しめます。訪れた日は、ちょうど紫陽花が見頃をむかえていました。

③ セルジオ・カッペリーニ『ダンスのステップ』

セルジオ・カッペリーニ『ダンスのステップ』

セルジオ・カッペリーニ『ダンスのステップ』

そんな名城公園フラワープラザの一角にあるのは、イタリア出身のセルジオ・カペリーニさんの作品『ダンスのステップ』。彼の作品のテーマは一貫して、平和・信仰・愛のメッセージを人物像に込めています。

百合の詩

公園中央にある芝生広場の方へ。途中にあるモニュメントも『百合の詩』という作品ですが、パブリックアートマップには記載されていませんでした。

④ 北村西望『青春』

北村西望『青春』

芝生広場の横にどーんと構えるのは、長崎県出身の彫刻家・北村西望さんの作品『青春』。

北村さんは、あの有名な長崎平和公園の「平和祈念像」の制作者であり、日本彫刻史に燦然たる功績を残した巨匠。平和・自由・宗教をモチーフに、数多くの作品を残されました。

芝生広場を抜け、公園の奥へ進んでみましょう。

⑥ 石田武至『晴天』

石田武至『晴天』

小さな広場の中に、作品が数点展示されていました。こちらは、愛知県出身の彫刻家・石田武至さんの作品『晴天』。

シャープで洗練された彫刻表現は「石田彫刻」と呼ばれ、ハワイ・東京・愛知県内など国内外各地に数多くの作品が設置されています。2004年までは、名古屋芸術大学の教授もつとめられていたのだとか。

⑦ 柳原義達『道標・鳩』

柳原義達『道標・鳩』

鴉や鳩を題材する「道標」と名づけられたシリーズは、柳原義達さんの代表作です。

⑧(株)澤田造景研究所『天使』

澤田造景研究所『天使』

企業としてつくられた作品でしょうか?調べてみましたが、詳細がわからず……。

この広場には、石川裕さんの作品「ささやき」もありますが、作品の前でピクニックをされている方がいたため撮影できず。でもこうしたハプニングも、パブリックアートならでは。

子どもの広場

広場の奥には、「子どもの広場」がありました!ブランコ・シーソー・滑り台など、お子さんが楽しめる遊具がたくさん。ひと休みにもぴったりですね。

⑨ 野々村一男『青年』

野々村一男『青年』

どどーんと構えるのは、野々村一男さんの作品『青年』。

戦後から復興した名古屋市の象徴として、1957年市営地下鉄が開業した翌年、名古屋駅前東口正面ロータリーに建造されました。地下鉄桜通線の工事の為1984年に撤去され、1986年に名城公園に移築。名古屋市のシンボルとして長い間、市民に親しまれてきた像なんですね。

⑩ 石田武至『舞』

石田武至『舞』

名城公園

石田武至さんの作品『舞』の目の前には、大きな池が広がっています。ハナショウブが見事ですね!

⑪ 佐藤忠良『娘』

佐藤忠良『娘』

さて、名城公園エリアの最後の作品です。

宮城県出身、日本を代表する彫刻家・佐藤忠良さんの作品『娘』。佐藤忠良さんが活躍した20世紀の後半は、日本にとってはバブル期。多くのブロンズ彫刻が野外空間に進出した時期でした。そのため、全国各地で佐藤忠良さんの作品を見ることができますよ。

名城公園を後にし、能楽堂の方面へ行ってみましょう。

⑫ 山本眞輔『深緑』

山本眞輔『深緑』

バス停の横に作品を発見しました!見逃さないように注意です。

⑬ 加藤鎮夫『加藤清正』

加藤鎮夫『加藤清正』

能楽堂の前にドシっと構えているのは、加藤清正像。加藤清正は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけての戦国武将。傑出した武力を持ち、武功を重ねて一介の兵士から大名にまで成り上がりました。そんな勇ましさが表現された銅像ですね。

スポット詳細

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