【お散歩しながらアート鑑賞】愛知パブリックアート探訪・白川公園

【お散歩しながらアート鑑賞】愛知パブリックアート探訪・白川公園

美術館やギャラリーに行かなくても、街中でアートを楽しむ方法があるんです!

それは「パブリックアート」。パブリックアートとは、広場や公園など公共的な空間(パブリックスペース)に設置される芸術作品のこと。公共的な空間なので、もちろん無料で楽しめます。

そこでライフデザインズでは「愛知パブリックアート探訪」と題し、街中にあるパブリックアートをご紹介していきたいと思います。三密を避けながらアートが楽しめるので、withコロナの今にもぴったりですよ。

2021.06追記

NPO法人「炎舞」にて紹介されている「パブリックアートマップ」を参考にさせていただきました。名古屋市を中心に18エリア紹介されています。今回は、白川公園エリアを巡ってみたいと思います。

では、さっそく行ってみましょう〜!

白川公園

地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」駅から歩いて5分、白川公園にやってきました。街中とは思えないほど自然豊かで、パブリックアート探訪にぴったり!

バリー・フラガナン『ボールをつかむ爪の上の野兎』

バリー・フラガナン『ボールをつかむ爪の上の野兎』

公園北西部入ってすぐのところにあるのは、イギリスの作家・バリー・フラガナンさんの作品『ボールをつかむ爪の上の野兎』。1980年頃からはじめられた野兎のシリーズは、彼の代表作です。

今井瑾郎『イメージウォール円・景』

今井瑾郎『イメージウォール円・景』

今井瑾郎『イメージウォール円・景』

今井瑾郎『イメージウォール円・景』

名古屋市科学館の前にある、こちらの大きな三角形もアート作品なんです!

長野県出身の今井瑾郎(いまいきんろう)さんの作品『イメージウォール円・景』。ステンレスの柱が山なりに風景をつくっています。噴水と合わせて公園のランドマーク的な存在ですよね。

イリヤカバコフ『彼らはのぞきこんでいる』

イリヤカバコフ『彼らはのぞきこんでいる』

噴水のすぐそばにも作品が!今まで気がつかなかった方も多いのでは?!

旧ソ連(現ウクライナ)出身の現代美術家イリヤ・カバコフさんの作品『彼らはのぞきこんでいる』。

本作では16人の少年が下方をのぞき込んでいます。シンプルな構図ですが、「『彼ら』は井戸のような空間をのぞいているから中央は暗いはずなのに、空のような真っ白な明るさが広がっている」と難解なテーマが込められている作品です。

名古屋市科学館

名古屋市科学館を通り抜け、公園の外にも足を伸ばしてみることに。

高木雅行『ambivalence』

高木雅行『ambivalence』

山本愼輔『心の旅-新たなる道-』

山本愼輔『心の旅-新たなる道-』

少し歩くと、2つの作品が。いつも何気なく歩いている道でも、こうして巡ってみるとパブリックアートの多さに驚きます。

再び公園に戻りましょう。

パブリックアートマップには掲載されていませんが、こちらの作品の前でも多くの方が撮影を楽しまれていました。フォトジェニックな写真が撮れるスポット!

ECセバスティアン『パルマス』

ECセバスティアン『パルマス』

野水信『跨ぐ放物線体』『二つの石を貫く円筒』

野水信『跨ぐ放物線体』

パッと見つかるものから、マップを見ながらでもなかなか発見できないものまで。

名古屋市美術館

続いて、名古屋市美術館のエリアに行ってみましょう!

美術館の中にもいくつかパブリックアートがあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

アレクサンダー・カルダー『ファブニールドラゴンⅡ』

アレクサンダー・カルダー『ファブニールドラゴンⅡ』

ひときわ目を引くのは、アメリカの彫刻家であるアレクサンダー・カルダーさんの作品『ファブニールドラゴンⅡ』。タイトルは北欧神話に登場する龍からとったものなのだとか。赤い胴体に白・黒・黄色・赤・青の5色の翼が、風によって鮮やかに揺れ動いています。

レッドグルームス『ウールワースビルディング』

レッドグルームス『ウールワースビルディング』

美術館の地下ロビーで、まず目に飛び込んでくるのがレッドグルームスさんの作品『ウールワースビルディング』です。

レッドグルームスさんは、現代ポップアートの名手といわれている、マルチメディアアーティスト。大都会の喧騒を題材にした色彩豊かなポップアートが有名です。

ジョナサン・ボロフスキー『ハンマリングマン』

ジョナサン・ボロフスキー『ハンマリングマン』

お隣にあるのは、アメリカ生まれの現代アート作家であるジョナサン・ボロフスキーさんの作品『ハンマリングマン』。自分の見た夢や思考を元に作品を製作されているのだとか。

1時間に1回15分間、ハンマーを打つパフォーマンスが見られますよ!

ジョナサン・ボロフスキー『フライングマン』

ジョナサン・ボロフスキー『フライングマン』

天井付近にもジョナサン・ボロフスキーさんの作品が!

こちらは『フライングマン』。タイトルの通り、空中を飛んでいます。空を飛ぶ夢を作品化したもので、作品の大きさは自身の身長と同じなのだとか。

イサム・ノグチ『魂』

イサム・ノグチ『魂』

名古屋市美術館の南側にはイサムノグチさんの作品がポツンと立ってます。こちらの作品は、イサム・ノグチさんの香川県高松市牟礼のアトリエで生み出されたものなのだそう。石に魂を刻み続けた彼の作品に、出会えるなんて贅沢な気持ちです。

アンソニー・ゴームリー『接近Ⅴ』

アンソニー・ゴームリー『接近Ⅴ』

美術館の周りにも作品がずらり。地面に寝そべっていているのは、現代のイギリスを代表する彫刻家アンソニー・ゴームリーさんの作品『接近Ⅴ』。自らの身体を型にして、作品をつくられているのだとか。どうりでこんなにリアルなんですね!

山口牧生『傾くかたち―四角柱』

山口牧生『傾くかたち―四角柱』

青木野枝『無題』

青木野枝『無題』

作品が公園の緑に溶け込んでいます。このように風景と合わせて楽しめるのは、パブリックアートならでは。

新宮晋『風のまつり』

新宮晋『風のまつり』

かつては名古屋駅の東口にあった、風や水で動く作品で知られる彫刻家 ・新宮晋さんの作品『風のまつり』。

公園をぐるっと時計回って、西側へ行ってみましょう。

ホルストアンテス『名古屋のための5つの人体』

ホルストアンテス『名古屋のための5つの人体』

ホルストアンテス『名古屋のための5つの人体』

ドイツの作家・ホルストアンテスさんの作品『名古屋のための5つの人体』。林の中に5つの作品が設置されています。木の茂り具合や光の角度によって、さまざまな表情が楽しめます。

西雅秋『鉄・震・振』

西雅秋『鉄・震・振』

もう少し林を進んでいくとあるのは、西雅秋さんの作品『鉄・震・振』。林の中にこんなに大きな作品があるとは知りませんでした。

白川公園

これにてパブリックアート探訪・白川公園編は終了です。

想像以上に楽しい時間となりました。普段目にしている風景の中にも、こんなにもアートがあるのだと驚きでした。スタンプラリーのようにスポットが決まっているので、楽しみながらウォーキングができるのもよいですね。

今回巡ったコースは、1〜1.5時間ほど。名古屋市科学館や名古屋市美術館と合わせて、ぜひパブリックアート探訪を楽しんでみてくださいね!

▼名古屋駅編はこちら

▼名城公園編はこちら

スポット詳細

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