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名古屋市近郊の瀬戸市にある、オーダー家具・オーダーキッチンの工房「snedker(スニッカ)」。ダイニングテーブルや椅子、収納家具やソファ、雑貨小物、キッチンまで、日々の暮らしでふと豊かに感じられる、そんな家具を提案してくれる工房です。
snedkerの家具は、依頼を受けてからおうちに合わせてデザイン・設計、そして職人が一つひとつ丁寧に製作しています。一見とてもシンプルに見える家具ですが、その背景には作り手のこだわりがしっかりと詰まっています。
今回は瀬戸市にある工房&ショールームにお伺いし、snedkerの家具とキッチンについてお話を伺ってきました。
オーナーの小林啓伯さん、小林久美子さんご夫婦。
今回は設計・デザインを担当している、奥さまの小林久美子さんにお話を伺ってきました。
−まずはじめにsnedkerの経歴を教えてください。
小林さん:「私も主人も名古屋造形芸術大学の出身で、主人は工芸、私はプロダクトデザインを専攻し、主人はその頃から家具をつくっていました。その後、主人は岐阜県恵那市の工房で修行し、2002年に独立、2005年に瀬戸市で「snedker(スニッカ)」を設立したのがはじまりです。
私は瀬戸の陶器メーカーで働いたのち、2009年からsnedkerに参加しました。」
工房の一角にショールームがあります。
シンプルながらもどこか他にはない良さを感じるsnedkerの家具たち。
−家具のこだわりを教えてください。
小林さん:「シンプルで、華美ではなく、普通のもの。どこの家具と主張するよりは、お部屋の雰囲気に馴染み、どこの家具かわからないようなイメージでつくっています。個性が弱いのが個性ですかね。オーダーをいただいてから、設計・デザインしています。
オリジナル家具のセミオーダーの方もみえますが、一からお家に合わせてデザインするフルオーダーの方が多いです。」
スニッカの家具はすべてこちらの工房で製作されています。手前にあるのは、納品前のキッチン。
小林さん:「家具は木をメインに使用しています。主にナラ・タモ・クルミ・ブラックウォールナット・ブラックチェリーを使用していますが、お客様にイメージ、ご希望に合わせて素材は選んでいます。
最近ですとナラが多いですね。はっきりとした美しい木目が特徴で、年月が経つにつれ深みのあるアメ色に変わり、経年変化を楽しめる木材です。硬質な素材で傷が付きにくく、どんなお部屋にも馴染みます。コーディネートのしやすさが人気の理由だと思います。」
家具職人の手で丁寧につくられる
snedkerのオリジナル家具
まずはsnedkerのオリジナル家具をご紹介します。
アイテムとしては、主にチェア・ソファ・テーブル・シェルフなど、リビングダイニングの家具が中心です。数あるアイテムの中でも、特に気になったものをいくつかご紹介していきます。
kisori スツール
kisori スツール(ブナ材 ¥35,000(税抜)/ ブラックチェリー材 ¥37,000(税抜))
こちらは、2011年の「木のデザイン」公募展(大賞・長野県知事賞)にて発表したkisoriスツールを改良し、新たなに仕上げられたスツール。特徴的な座面の構造が、他には無いデザインを生み出しています。木をひらいて、反らせた座面が、脚と脚をつなげる構造になっています。
side board 02
side board 02(W1800×D400×H850 ナラ材 ¥330,000(税抜))
スニッカのオリジナルサイドボード。上部は引き出し、下部は引き戸になっています。リビングの小物や本の収納、ダイニングではカップボードとしても。用途の幅が広い収納家具です。
Linen sofa
Linen sofa(※金額はお問い合わせください)
ベルギーのリネン100%の厚地を使用したオリジナルソファ。シワがつき、くたくたに生地が馴染んでいくのを楽しむソファです。生地の色、木材どちらもオーダーが可能。
一邸一邸に合わせてデザインされた
snedkerのオーダーメイド家具
オリジナル家具のセミオーダーから、完全オーダーの特注家具まで、住宅だけでなく店舗やオフィスの家具も手がけられています。
S house – dining table
三河杉の1枚板を使った6人掛けサイズのダイニングテーブル。コンクリートの吹抜けのあるダイニングキッチンに。
uu-architect office – meeting table
オフィスのミーティングテーブル。節あり材の天板を活かすために、シンプルに。仕上はソープフィニッシュでメープルの白さをより際立てています。
H house – bench chest
対面式キッチンのカウンター前のスペースに、ダイニングのベンチとして、そして収納として使える、ベンチ収納。背もたれ、座面下ともにたっぷりの収納になっています。
S house picture frame
こちらは展示会用に製作されたフルオーダーの額縁。素材はブラックウォールナット。
bike rack
製作事例の中にはこんなものも。ダイニングから玄関スペースまでのトータルコーディネートの中で提案されたバイクラック。既製品になりがちな部分も木でつくることで、空間に統一感が生まれます。