新しいのにどこか懐かしい。熱田区・伝馬町にある「喫茶space」で落ち着く時間を。
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2020年6月8日に熱田区・伝馬町オープンした「喫茶space」。この場所に32年続いた喫茶店を新たにリノベーションし、純喫茶ならではのレトロな雰囲気と新しさを融合したお店です。コーヒーやクリームソーダなどのドリンクメニューはもちろん、魅力的なフードメニューも充実しています。
場所は地下鉄名城線「伝馬町」駅から徒歩4分ほど。内田橋交差点の手前にある集合住宅の1階にあります。
店内に入ると打ちっぱなしのコンクリートがスタイリッシュな雰囲気。カフェのような印象ですが、温かな灯りや深みのあるインテリアにどこか懐かしさを感じます。
コンセプトはレトロとモダンの融合
オーナーの輪形誠(わがたまこと)さんは名古屋・亀島の昭和レトロな純喫茶「喫茶ゾウメシ」(西尾市の人気店ぞうめし屋の2号店)のご出身。昔から喫茶店が好きだった輪形さんは、大学卒業後、アパレルに関わる仕事に就きましたが、飲食の道に転身します。喫茶ゾウメシで働いていた経験が、お店をはじめるきっかけになりました。
輪形さん:「喫茶ゾウメシでは、仕事の楽しさを教えてもらいました。移動販売やイベント出店など、喫茶だけではなくジャンルに捉われないやり方に魅力を感じ、とても勉強になりました。飲食の世界により深くのめり込んでいくきっかけになり、自分のお店を持ちたいと思いました。」
– 喫茶spaceをオープンした経緯は?
輪形さん:「この物件を紹介してもらったのは、2020年1月のことです。ここで営業していた珈琲あいざわさんが3月にお店を閉めて空き店舗になると知り、この物件を見ていいなと思い、即決めました。それから約2か月間、急ピッチで内装工事を進めてもらい、色々な人に助けてもらいながらオープンすることができました。」
– 店舗のこだわりを教えてください。
輪形さん:「お店のデザインは、豊川のsproof(スプルーフ)さんにお願いしました。外観はほとんど変えていませんが、内装は当時使われていたものをいかしながら新しく変えています。昔のものを置いておきたかったので、新しいものと古いものを融合させて、できるだけ落ち着ける雰囲気にしています。」
店内にひとつだけゲームテーブルが。前店舗で使用していたテーブルを受け継いでいます。
レジの横に当時からある電話室の跡が残っていました。輪形さんが内覧したときは、使われていなかったとか。昔は待ち合わせをするときに使われていたのでしょうか。ノスタルジックな気分に浸れますよ。
ガラスの壁は当時からのものにお店のロゴを入れています。
– 店名の由来は?
輪形さん:「spaceとは、自由な空間を意味しています。喫茶店の空間だけではなく、音楽やお花の教室など何でもできる無限のスペースにしたいと思いspaceと名付けました。」
「みんなが和める場所、長く愛されるお店にしたいと思っています。服と花が好きなので、この喫茶の空間で一緒にやりたいですね。」と今後の思いを語ってくださいました。