【スウェーデンの暮らし】「スウェーデンの冬」らしい日々と、スウェーデン式雪だるま

スウェーデン
掲載日:2021.03.04
【スウェーデンの暮らし】「スウェーデンの冬」らしい日々と、スウェーデン式雪だるま

寒波の到来により、2月に入りようやく何年ぶりかに「スウェーデンらしい」冬が来たここスウェーデン。気温がマイナス14℃前後、体感温度マイナス20℃を超えるというのは、温暖化でクリスマスにも雪があまり降らなくなったここ数年ではなかなか無かった事なので、「この寒さ久しぶり!」と懐かしい感覚も。北部へ行くともちろんもっと寒いですし、ずっと雪が降らなかったスウェーデン南部でも雪が降ったようです。寒いイメージのスウェーデン、南部では何年も雪が降っていなかった、というのも驚きですね。

そんな日々ですが、気温はまだマイナスなものの、外から差し込む太陽の光は間違いなく春のそれを感じるようになってきましたし、冬至の頃には午後3時ですでに暗くなっていたのがここ最近(2月下旬)では17時すぎまで明るいんです。まだまだ気温は寒いというのに、鳥のさえずりも聞こえるようになてきました。

そこで、この久々に来た「スウェーデンの寒い冬」もそろそろ終わりかな?と思い、今年の冬の最後をしたためたいと思います。

こちらは今年初めてたくさん雪が積もった日に見つけた大変可愛らしい雪だるま。雪の日にはよく誰かの作った雪だるまを見かけますが、こんなに素敵にデコレーションしてあるものは初めて見ました!ボタンと頬がオレンジ、鼻が人参、目がビーツ、眉毛が赤パプリカです。

2021年ならではというか、手袋をしてマスクをしっかりとしています。(ヘの字口に見えるものはマスクのワイヤーです。)スウェーデンの雪だるまは3段です。

こちらは顔を木の枝で作っていますね。点々とした大きな口が可愛らしいです。

夏には住民が自由にバーベキューができる石造りのバーベキュー台の横にもひとつ。この日は皆久しぶりにまとまった雪が降って嬉しかったのか、たくさんの雪だるまをみかけました。

そしてこちらは年中アイスクリームを売りに来てくれるアイスクリームトラック。マイナス10度を超えても通常通り販売しに来ます。

こちらのトラックの後ろがあいて、沢山の箱に入ったアイスクリームをお客さんに提供します。左側がアイスクリームトラックのスタッフさん。とても寒いのに、くるぶしが出ています!

アイスクリームトラックはいつ来るか、何時頃にくるかマップで確認する事ができるんです。サイトから商品一覧など見ることができるので、良かったら見てみて下さいね。

HEMGLASS
https://www.hemglass.se/

とても冷え込んだ日の夜は、路面駐車された車の上に積もった雪もこの通り。ライトに煌めいて、雪の結晶がキラキラと瞬いています。

こちらは氷が若干解けてきた街を流れる川。この川はスウェーデンで3番目に大きいメーラレン湖へとつながっていますが、メーラレン湖はまだまだ真っ白で氷がはっています。

こちらがそのメーラレン湖。自宅の窓からズームで撮影したのでちょっと鮮明では無いのですが、真っ白な水がわかりますか?こちらは凍った水の上に雪が積もった状態です。そしてその中を勇敢に進む貨物船。

今このメーラレン湖では、凍った水の上を多くの人たちがスケートをしたり散歩をしたりして冬のアクティビティを楽しんでいます。凍った湖の上でスケートを楽しむのは寒い国ならではといった感じですね。私も以前、凍った湖の上に降りてみたことがあるのですが、割れないかな?!と大変ドキドキしました。氷はかなり厚く張っているので、問題はありません。

そしてこちら。見事に出来た「天使の羽根」。英語ではスノーエンジェル(Snow Angel)と呼ばれるものですね。こちらマイナス15℃ほどのキンと寒い日に歩いていたらみつけました。誰かがここで天使の羽根をやったよう。

これも雪がある程度積もっていて、雪がサラサラだからこそ綺麗にできるのでしょうね。

スウェーデンの雪は、こんな感じです。こちらは積もった地面の写真。

とってもサラサラしているのがわかりますか??雪の結晶が大きな時は、結晶の1つひとつが目視でわかるくらいです。手ですくっても手でサッと払えばパラパラと雪は落ちていきます。

こちらはバス停の看板なのですが、霜が凍って凄い結晶になっています。こんな風に霜が羽根のように凍っているのは、スウェーデンの寒い日の朝、家の窓などでよくあります。

こちらが窓についたもの。まるで羽根が沢山舞っているように見えませんか?

冷え込んできてからは近所の広場に水がまかれ、人工スケートリンクとなり学校の課外授業で使われていますし(小さな子達も皆スケートが上手です)、こちらは森へ続くちょっとした坂なのですが、ここは冬場はソリで滑り降りる遊びをする子どもたちで大人気の場所となっています。

こちらも学校の課外授業で来ている子どもたち。

外がマイナス15℃でも、保育園の小さな子達も皆外遊びをしています。スウェーデンでは、子どもたちが外へ出る時には家着の上にフリースの上下インナー、そしてジャンプスーツを着込むのが主流です。そして防水手袋に温かい冬用の帽子。

こちらはこんもり、と積もった雪。今年は雪が久しぶりにたくさん降ったので、毎年お馴染みの除雪車も大きなものから小回りの利く様々なタイプがやってきて、道路を綺麗にしてくれました。

大きいトラックからトラクターにブルドーザーまで。こちらの写真に少し写っているのは、トラクターに腕のついたタイプ。アパートエリアの道路を、皆が危険なく移動できる用に沢山積もった雪をどかしてくれました。

おかげで、こちらの人々は大雪の日でも自転車でスイスイといつものように出かけることができます。感謝ですね。

こちらは凍った川の上の橋でキンと冷たくなっている、以前ご紹介したことのある「愛の南京錠」。恋人たちが、永遠の愛の象徴としてかけていくもの。それぞれの南京錠にはカップルの名前が書いてあり、中にはピンクやハート型の可愛いものもります。

この愛の南京錠、スウェーデン語ではKärlekslås(シャーレックロース)といい、直訳すると「愛の鍵」となります。

ちょっと調べてみたのですが、スウェーデンでは「愛の南京錠」を名前入りで色々なデザインのものを購入できるようです。興味のある方は通販サイトを見てみて下さいね。値段は日本円で3,000円と少し、といったところ。

KÄRLEKSLÅS
https://www.bildsmycke.se/category/74/karlekslas

いかがでしたでしょうか?久しぶりにスウェーデンらしい寒さと雪景色になった今年の冬の終わり。2か月後にはイースターが来て、春を迎える喜びに満ちるスウェーデンです。

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

ジャンル
エリア

おすすめスポット