豊田市美術館で開催中。「久門剛史―らせんの練習」へ行ってきました!
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6点のインスタレーション作品が展示されている作品「丁寧に生きる」シリーズ。透明なアクリルケースををつかったこの作品では、それぞれのケースの社会と個の関係を表した作品が展示されています。
例えばこちら「丁寧に生きる—地震—」では崩壊をテーマにしており、切断されたたケースがかろうじて土嚢が支えています。
今にも崩壊しそうな様子は、現代社会にも通ずるものがあります。また同時に、崩壊とは信頼の崩壊でもあるのだということ表現しているのです。
いつなにが起きてもおかしくない時代だからこそ、相手を思いやり、丁寧に生きることは大切なことです。
3つ目の部屋へ行ってみましょう。
ここでは、壁に向かって、スポットライトが当てられています。なにもない壁に当たってるかのように見えますが、近づいてよくみると、LEDライトによって、シルクスクリーンで刷られた円周率の数列が浮かび上がってきます。
物事をよく観察すること。よくみることで知らなかった事実を知ることができます。
最後は、シルクスクリーンの作品が展示されています。こちらは、円周率の数列をシルクスクリーンでプリント。終わりのないその数字は永遠を示唆しています。
私たちは、円周率のようにいつまでも続く永遠があると信じてると同時に、どこかでそれが崩れ去っていくのではないかという不安を日々抱えながら生きています。凡庸な毎日だって同じ日は一日もありません。
今回の展覧会では解説書は最後にいただけます。ですので、一度目は自分の思うままに。二週目では、解説書を片手に周ってみると二度楽しめます!
茶室では、現在久門剛史さんの特別展が開催されています!こちらも必見です。
今回ご紹介した作品以外にもさまざまな作品が展示さています。また豊田市美術館自体がとてもうつくしいので、ぜひ展覧会と合わせて館内もじっくり見学してみてくださいね!