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日本の住宅は、天井や壁に当たり前のように白が使われています。 新築で壁紙を選ぶ際も、何の疑問も持たずに白を選ぶの方も多いのではないでしょうか。一方、欧米諸国では壁紙をアートの延長で考えており、色彩やデザイン力が豊かな壁紙は住空間に欠かせないアイテムとして確立しています。
今回はそんなデザイン性の高い壁紙に出会える「ツカサディザインコマース」の栄ショールームにお邪魔して、その魅力を体験してきましたのでご紹介していきます。
はじまりはインテリア工事店から
栄ショールム内の様子
創業1968年、インテリア工事を中心とした住宅リフォーム全般を行っているツカサディザインコマース。栄にあるショールームでは国産壁紙・輸入壁紙・輸入ファブリック・輸入カーテン・椅子張り地・内装建材などのインテリアアイテムを直接見ることができます。
まずはじめに、ツカサディザインコマースの経歴について小司代表にお伺いしました。
小司代表:「ツカサディザインコマースは1968年に私の父が創業し、今年で創立50周年の会社です。父と母の2人でインテリア工事店をスタートさせ、高度経済成長とともに、業績は右肩上がりになっていきました。
ところがそんな折、同時に2件の不渡りが発生し、会社がなくなるかもしれないという危機におちいったったんです。なんとか会社は持ち直すことができましたが、先代はこのまま職人を抱えた施工会社を続けていくことに、将来を感じなかったようです。
数人の社員だけを残し、インテリアの営業会社として再スタートします。当時は取引先もハウスメーカーや工務店の下請けとして、カーテンや内装工事をさせていただいていました。」
他と競争をしない仕事を
小司代表:「先代はよく「他と競争をしない仕事をしたい」と言っていました。そこで先代が考えたのがどこも扱っていないオリジナル商品を持つということでした。
先代は一人東京へ向かい、なんのコネもツテもない中、海外の壁紙・カーテンを取り扱うメーカー商社へ商談に行きました。その結果、現在の卸事業のメインである輸入壁紙・ファブリックの取り扱いを名古屋でできるようになったのです。」
実際の施工事例
小司代表:「これはメーカーさんの社長さんから後から聞いた話なのですが、当時の父はすごくおしゃれな格好をしていたと。この人だったら、うちの商品を預けてもいいかなと思っていただけたらしいんです。
その後、名古屋市守山区の社屋にショールームを開設し、海外の商材を使ったインテリア空間の提案をさせていただくようになりました。それが現在の栄ショールームの基盤になっています。」
2015年、栄ショールームをオープン
2015年には、もっといろいろな方に商品を見て、触れていただきたいという想いから栄にショールームをオープン。ショールームでは、インテリアコーディネーター、リフォームアドバイザーが在中しているため、空間づくりのアドバイスをいただくことも可能です。
それでは、ここから栄ショールームの魅力に迫っていきたと思います。
1万点に及ぶ、種類豊富な輸入壁紙
ショールームでは、約1万点に及ぶ世界中から取り寄せた輸入壁紙を見ることができます。ブックでデザインを確認するのが一般的ですが、ツカサ ディザイン コマースでは壁紙をパネルに貼って展示をしています。
このような状態で確認できると、空間に貼ったときのイメージもしやすいですよね。
北欧の伝統的なデザインやモダンなデザインが特徴。スウェーデンの会社ボラスタペーター
一部だけに貼っても印象がガラッと変わります。
ショールム入り口に貼られた壁紙
輸入壁紙の魅力は何よりも、デザインの豊富さ。ストライプ・ダマスク・コンクリート調・草花、ユニークなイラストからシックなものまで、さまざまなテイストの壁紙は見ているだけでも楽しくなります。
トイレの一面にアクセントとして壁紙を
全面に貼るのも可、アクセントウォールとして空間を引き立てるのも可、子供部屋やトイレに使用するのもおすすめです。LDKでは抵抗がある方も、施工範囲の狭いトイレならと、挑戦される方も多いそうです。
メーカー施工事例
メーカー施工事例
メーカー施工事例
メーカー施工事例
このように実際の施工事例を見ても分かる通り、壁紙一つで空間のイメージはガラリと変わりますよね。「海外のホテルのような壁紙にしたい。」「エレガントな部屋に見せたい。」「北欧テイストの空間にしたい。」など、ファッションを楽しむように、空間づくりを楽しむことができるのも壁紙の大きな魅力です。
輸入壁紙だけじゃない。
匠の技で魅せる「国産壁紙」
ツカサディザインコマースでは輸入壁紙だけでなく、日本の伝統素材や技術の継承にも情熱を注いだ国産壁紙も豊富に取り揃えています。日本国内だけでなく、海外に日本の美を伝えられる商品を提案しています。
その中でも、特に気になった壁紙をいくつかピックアアップしてご紹介していきます。
HANAⅣ
HANAⅣ 無地(桐)
こちらの商品は、1986年から続いている日本の美を追求した「HANA」コレクションの4作目。和紙や紗(しゃ)、じゅらく、雲母など日本の伝統技術から生み出される素材と、いくえにも紙や素材を重ねた深みのある表現により、繊細で現代的な雰囲気を醸し出しています。
KOZO Ⅴ
KOZO Ⅴ 薫風
KOZO Ⅴ 格子
「KOZO」シリーズは楮(こうぞ)和紙によるシリーズ5作目の壁紙です。特徴は、46cm角の手加工の和紙を、裏打ち紙に手作業で貼り合わせたデザイン壁紙という点です。和紙の染め方に工夫を凝らし、さまざまな表情を与えています。貼り合わせにも変化を加えることで、凹凸感や絶妙なぼかしをデザイン化しています。
国産壁紙、輸入壁紙どちらもそれぞれに異なる魅力があります。家づくりをする際、お気に入りの壁紙を決めてから、どんなデザインの家にしよう。どんな空間にしようか。と考えてみるもおもしろいはずです。