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岐阜県、各務原市にある「アクア・トトぎふ(以下:アクア・トト)」。同施設では、「木曽川・長良川源流から河口まで」と「世界の淡水魚」をテーマに自然環境を再現した世界最大級の淡水魚水族館です。魚類・両生類・水生植物など約250種25,000点もの生き物を見ることができます。
今回は淡水魚が詳しくない方でも、一日中楽しめる「アクア・トト」の魅力を徹底レポートしていきます!
アクア・トトがあるのは、岐阜県各務原市川島笠田町。名古屋からは、車で約50分ほどの場所にあります。東海北陸自動車道に隣接しているため、「川島PA・ハイウェイオアシス」に車を停めて高速道路を降りずに入館できます。もちろん一般道からも入館できますよ。
4F:木曽三川・長良川源流から世界へ
アクア・トトでは、長良川の源流から展示がスタートし、世界の川の展示へと続きます。魚類を中心に、爬虫類・両生類・鳥類など水辺の生き物が生息する環境を再現しています。
まずは4Fからスタートです。
ここでは、木曽三川・長良川の源流のひとつ、郡上市高鷲町、叺谷(かますだに)の滝や渓谷が再現されています。窓からは光が降り注ぎ、本物の植栽が植えられているため、まるで実際の渓谷を歩いてるかのような気持ちになりました。
このエリアでは、ヤマトイワナやアマゴの泳ぐ姿を見ることができました。渓流釣りを趣味とする人でないとなかなか目にすることができない淡水魚です。海や湖に下るものをサツキマス、川に生息するものをアマゴと呼びます。サツキマスは幻の魚ともいわれています。
4F 長良川源流フロアで見ることができる主な生き物
・ヤマトイワナ
・サワガニ
・クロサンショウウオ
・アズマヒキガエル
3F:長良川上流から中流
続いては3Fに移動しました。ここでは長良川上流から中流の清流、郡上市・美濃市の河川環境を再現。自然の風景をそのまま切り抜いたかのような空間で、生き物たちがイキイキとくらす様子を観察できます。
この水槽では、サツキマスとアマゴを同時に見られます。もとは同じ魚なのに、川にいるアマゴマスと海にいるサツキマスでは、サイズが全然違うんです。
ちょうどタイミングよく「カワウソのフィーディングウォッチ」が行われていました。絶滅種に指定された二ホンカワウソにかわり、コツメカワウソが飼育展示されています。上手に前脚を使ってエサを食べる様子が愛しくとってもかわいかったです。
「カワウソのフィーディングウォッチ」は1日3回開催(10:00~、13:00~、16:00~)。
カワウソは陸上でじゃれ合う愛らしい姿、水の中を力強く泳ぐ姿が見られますよ。
寄り添って寝るカワウソ夫婦。ラブラブな姿を見せていただきました。
シュレーゲルアオガエル
アオダイショウ
他にも、アオダイショウやかわいらしいフォルムのシュレゲールアオガエルや、岐阜といえばのアユがコケを削り取って食べる様子を見ることができます。
3F 長良川源流フロアで見ることができる主な生き物
・サツキマス
・オオサンショウウオ
・モリアオガエル
・シュレーゲルアオガエル
・オイカワ
・アユ
・アオダイショウ
・コツメカワウソ
3F:身近な水辺の生き物たちが棲む、長良川中流から河口
こちらでは、コイやギンブナが泳ぎ、穴にはナマズやウナギが隠れる、中流から河口の様子を再現しています。岐阜県絶滅危惧種に指定されている魚類も展示されています。
こちらは、岐阜に広がっていた田園風景を再現した水槽です。ハリヨやウシモツゴなど昔はどこにでもいた懐かしい生き物たちに出会えるので、年配の方は懐かしむ方も多いのだとか。
カメラを向けると、こっちを向いてくれました!ファンサービス旺盛です。
いよいよ長良川の旅も終盤です。ここではボラやモツゴが泳ぎ、ハゼの仲間たちが底に付く様子を観察できます。
ひなたぼっこするクサガメや干潟にすむカニの仲間もたくさんいました。
3F 長良川中流から河口フロアで見ることができる主な生き物 ・ニホンウナギ
・ナマズ
・コサギ
・ハリヨ
・シロヒレタビラ
・テナガエビ
・カルガモ
・トビハゼ