あらためて行きたいお伊勢参り。(内宮編)
目次
内宮を参拝してきました。
こちらが、内宮と正門です。正門をくぐると、五十鈴川にかかる「宇治橋」という橋を渡ります。この宇治橋は、俗界と神界のかけ橋とされており、橋を渡ることで、神域へと入っていくことになります。
外宮と内宮の参拝方法は基本的に同じですが、外宮は左側通行だったのに対して、内宮は右側通行ですので、ここだけ注意が必要です。
もちろん、ここでも参道の中央は、神様の通る道とされているため、歩くことはNGです。内宮のお参りは宇治橋の前で一礼し、緑豊かな神路山(かみじやま)、島路山(しまじやま)の四季の移ろいを感じながら宇治橋を渡ることからはじまります。
伊勢神宮では、20年ごとに式年遷宮が行われますが、遷宮が行われるのは正宮だけではありません。宇治橋も、20年ごとにかけかえられるんです。時期は、遷宮の4年前が恒例となっています。
橋が架けかえられるとは驚きですよね。
また、手間に建っている柱がなんだかわかりますか?
柱は木除杭(きよけぐい)といい、五十鈴川の増水や氾濫の際に、上流から流れてくる流木が宇治橋の橋脚へあたることを防ぎ、橋を守る役目があります。
こちらが五十鈴川。五十鈴川は、「御裳濯川(みもすそがわ)」とも呼ばれ、「倭姫命(やまとひめのみこと)」が御裳のすそを洗ったことから、名付けられたと伝えらえます。
川はとても透き通っているため、身も心も眺めているだけで清められている気がします。
内宮参道の右手にある斜面をおりていくと、御手洗場があるので、手水舎と同じようにお清めができます。内宮参拝の際は、ぜひこちらでで身も心も清めてからお参りしましょう。
内宮を参拝する際に気をつけていただきたいのが、服装です。参拝をする際は普段通りの格好で問題はないのですが、(但し、露出の多い格好は控える)、玉砂利が境内全体い敷き詰められているため、ヒールやサンダルですと、とても歩きにくくなってしまいます。
正宮までは、想像以上に遠いですので、歩きやすい靴で参拝に挑んでくださいね。
歩くこと10分ほど、ようやく正宮へたどり着きました。正式名称は「皇大神宮(こうだいじんぐう)」。祭神には、皇室の御祖神であり日本人の大御祖神である天照大御神が祀られています。
今から2000年前、皇位のしるしとして受け継がれる三種の神器の一つである八咫鏡(やたのかがみ)をご神体として伊勢の地に祀り、国家の守護神として崇める伊勢信仰は平安末期より全国に広がっていきました。現在でも全国の神社の本宗として特別な崇敬を集めています。
伊勢神宮の正式な参拝方法としては、通常の神社と同じく「二礼二拍手一礼」。伊勢神宮
では、神様に日頃の感謝を伝える場所ですので、個人的なお願いはしないようにしましょう。
正宮参拝後は、別宮へ。別宮へ向かう途中には非常に大きな「神宮杉」が植えられています。ここは、隠れたパワースポットとしても知られています。
みなさん立ち止まっては木に触っているので、ツルツルしています。
こちらは、別宮「荒祭宮」です。内宮に所属する十別宮のうち、第一に位しており、殿舎の規模も他の別宮よりも大きく、正宮に次ぐ大きさです。
祭神は、天照大御神の荒御魂。神様の御魂のおだやかな働きを、「和御魂(にぎみたま)」というのに対して、「荒魂」は神様の荒々しい一面のことで、ものすごいパワーを持っているとされています。
正宮では個人的なお願いごとはできませんが、ここでは具体的な願い事を伝えると良いといわれています。 なにか強い願いがある方はここで神様に後押ししていただくといいかもしれません。
他にも「月読宮(つきよみのみ)」「瀧原宮(たきはらのみや)」「伊雑宮(いざわのみや)」「風日祈宮(かざひのみのみ)」「倭姫宮(やまとひめのみや)」といった別宮があるので合わせて参拝してみてくださいね。
今回、お伊勢参りの目的がこちらの「勾玉」です。4月30日に天皇陛下が退位されるのを前に、皇室ゆかりの伊勢神宮の前では、4月1日から記帳所が設置さ。平成への感謝を伝えるために設置された記帳所では、4月1日〜30日(16日〜18日は閉所)の期間、内宮前のテントで住所と名前を記帳した人に、証として伊勢の土で作った素焼きの勾玉がいただけます。
この日も行列でしたが、平日ということもあり、すなりと記帳することができました。節目を迎える平成最後の月に、参拝へ行けて身も心もすっきりとしました。
新天皇が即位され、新しい時代を迎えます。新元号『令和』をお祝いに、伊勢神宮
へ足を運んでみてくださいね!