目次
こんにちは。フォトグラファーの堀です。
今回は、フィルムカメラ片手に名古屋が舞台となった映画『名も無い日』のロケ地巡りをしてきました!
この映画は、監督である日比遊一さんに起きた実話を元に描かれた作品です。日比遊一監督の出身地である熱田区を中心に撮影がおこなわれました。
<あらすじ>
主人公の達也役を演じるのは永瀬正敏。カメラマンとして海外で暮らし、弟の訃報に名古屋市熱田区に舞い戻る。自ら破滅へ向かっていく生活を選んだ次男・章人役をオダギリジョーが演じ、健気に兄達を支えてきた三男・隆史を演じるのは金子ノブアキ。その妻・真希を真木よう子が演じる。
久しぶりに実家に戻った長男の達也は、圧倒的な現実にシャッターを切ることができないまま、物語は進んでいく。過去の級友の事故から時間が止まったままの同級生・明美役を今井美樹が演じ、級友の母を木内みどりが演じる。地元の人間模様を感じながら、達也はついに一歩を踏み出す。
さっそく、ロケ地マップをネット上でダウンロード!
① 円頓寺商店街
わたしは「円頓寺商店街」からロケ地巡りスタートです。
「円頓寺商店街」での撮影は、調べたところラストの回想場面のみのようです。
三兄弟で買い物をしているシーンが撮影されたのは「松川屋」さん
ここのお店前で撮影されたようで、「松川屋」さんよりも後ろに映り込むお店の方が見つけやすかったです。
② 尾頭橋
円頓寺のあとは、近くで自転車を借りて次のロケ地「尾頭橋公園」をめざします!
公園のすぐ近くで主人公の永瀬正敏さんが歩いていた場所を発見しました!
余談ですが、この道の先にある銭湯がとても良い感じでした。
(こういう銭湯いつまでも残って欲しいです。)
③ 熱田神宮
次いで「熱田神宮」西門をめざします。
ここは、狐のお面をつけた少年の撮影が行われた場所ではないかと思います。なんと「熱田神宮」で映画の撮影が行われるのは今回が初めてとのことです!
④ 大瀬子公園
西門付近を撮影後、少し自転車を走らせ「大瀬子公園」へ向かいます。
公園内でロケ地マップに載っているとこと同じ写真が撮れる場所を探しました。
「大瀬子公園」は、かつて魚市場があった場所のようです。
⑤ 宮の渡し公園
すぐ近くにもう一つのロケ地である「宮の渡し公園」があります。
映画では、主人公の実家もこの近くにあり、なじみのある場所として何度か登場するとのことです。江戸時代には、東海道五十三次の宿場町として栄え、ここから桑名まで船がでていたそう。歴史のある場所なんですね。
⑥ 神宮小路
次は、西門と反対側にある神宮前駅方面を目指します。
駅の近くにある「神宮小路」という一本裏に入った路地。時が止まったようなレトロな雰囲気のお店が並んでいます。プライベートで入るには勇気が入りそうな場所。
映画では主人公の同級生が営むお店として登場します。撮影に使われたのは「えん楽」という中華料理のお店です。
⑦ 熱田神宮前商店街
「神宮小路」からすぐの「熱田神宮前商店街」でも撮影が行われました。
ここですね、主人公が雨に打たれてるシーンの撮影場所。
一番端っこでした。「熱田神宮前商店街」とても長いです。
シャッターが降りているお店がほとんどでしたが、監督も好きだというメロンパン屋さん「POPO」と、近くのおしゃれなコーヒー屋さんはやっていました。
自転車で回れるのはここまで。
後日、ちょうど近くに用事があったので、もう一つのロケ地場所である四日市にも行ってきました!
⑧ 四日市市
まずは「ヒモノ食堂」
お昼の時間帯だったこともあって、多くの人で賑わっていました。
撮影に使われたのは、食堂の角にある自販機付近のようです。
撮影では、古い自販機を設置し、店舗のシャッターへは美術装飾が施されるなどの工夫がされたそうです。
次に「磯津突堤」へ向かいます。
朝焼けの中で主人公と弟が語るシーンが撮影されたそうです。
せっかくなので朝焼けを撮りに行けばよかったんですが、向かう前まで夕焼けだと思っていて……すみません、昼間も天気が良くて綺麗でした。
のぞいてみるとたくさんの人が潮干狩り?をしていました。笑
これでロケ地マップ全て制覇です!お疲れ様でした〜!
ほぼ全編、名古屋で撮影されたこの映画。
監督自身以下のように語っています。
普段歩いている場所でも、
ドラマが生まれるんだということを、
感じてもらえる映画になるのではないかと思います。
突然コロナで生活がかわってしまい、3年の年月を経て公開された『名も無い日』。
今回、撮影できなかった「熱田まつり(尚武祭)」は、映画でとても重要な役割があるそうです。来年にはコロナが落ち着いて無事に開催できるといいなと思います。