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今回ご紹介するのは、東京・天王洲アイルにある「建築倉庫ミュージアム」です。「展示しながら保存するミュージアム」として、国内外で活躍する海外・日本人建築家や設計事務所による建築作品の模型を、設計段階の検討用であるスタディ模型から完成模型までさまざまに展示している建築好き必見のスポットです。2018年4月にリニューアルした同施設の魅力をたっぷりとご紹介していきます。
保管のプロが提案する
「展示しながら保存するミュージアム」
場所は、東京モノレール 天王洲アイル駅から徒歩5分の寺田倉庫本社ビルの1階。
建物のファザードは、建築家・隈研吾氏の設計です。
「建築倉庫ミュージアム」を手がけているのは、天王洲アイルを中心に保存保管業を展開している「寺田倉庫」。美術品・ワイン・映像資料などさまざまなジャンルの保存保管技術を保持している会社です。まさに保管のスペシャリストと言えます
施設の誕生のきっかけは、模型を収納するスペースが足りないという都心の建築家たちの要望でした。そして、ただ模型を預かるだけでなく「展示しながら保存するミュージアム」というコンセプトのもと、2016年6月に開館したのが「建築倉庫ミュージアム」です。
その後、「より変化のある展示」をテーマに、2018年4月にリニューアルオープンしました。従来の模型を中心とした展示に加え、写真やビデオ作品、ドローイングなどの資料を展示し、幅広く建築文化を発信しています。
では順番に2つの展示室をご紹介していきます。