【イベントレポート】ホテルの客室が美術館に?!現代アートの祭典「ART NAGOYA 2019」に行ってきました

2019.2.26
ART NAGOYA 2019

2011年から毎年開催されている現代アートの祭典「ART NAGOYA」。今年で9年目を迎えました。同展の最大の特徴は、ホテルの客室にアートが展示されているというところ。今回はプレビューの日にお邪魔し、徹底レポートしてきました!

 

ホテルナゴヤキャッスル

 

ホテルナゴヤキャッスル
会場のホテルナゴヤキャッスル(旧・ウェスティンナゴヤキャッスル)

 

会場は「ホテルナゴヤキャッスル(旧・ウェスティンナゴヤキャッスル)」。その名の通り、客室からは名古屋城を望むことができるラグジュアリーホテル。ホテルの上質な空間で、現代アートを楽しめるなんとも優雅な展示会なんです。

 

 

 

全国から全26ギャラリーが集合

 

 


ホテルナゴヤキャッスルの9階フロアにある各客室が会場となります。名古屋や愛知県内はもちろん、東京・大阪・金沢・香川など、全国各地のギャラリーがイチオシする作家の作品が一同に会します。

 

廊下にはギャラリー名のみ掲載されているので、客室を巡るごとに「次はどんな作品なのだそう」というワクワク感が楽しめます。

 

 


そして「ART NAGOYA」の面白さひとつが、絵画・陶芸・写真・立体など、さまざまなジャンルの作品が展示されているということ。テイストや雰囲気もバラバラ。客室という同じサイズ、同じデザインの空間だからこそ、雰囲気の違いがより引き立ちます。

 

美術館の企画展などでは、同じジャンルや地域の作品が集められることが多いので、このようにさまざまな作品に出会えるのはうれしいですよね。

 

 

 


また、シャワールームや洗面など、ホテルならではの展示も「ART NAGOYA」ならではの楽しみ方のひとつです。こうした空間も、ひとつのアート作品のように感じます。

 

 

 

手の届く距離で鑑賞&購入できる

 

 

 

どの作品も手の届く距離でじっくりと鑑賞できます。また、各客室には作家さんやギャラリーのスタッフさんが在廊しているので、作品の説明を聞くことも可能。コンセプトや想いを知ることで、より作品が印象的にみえてきます。

 

ギャラリーの方もイチオシのものばかりをセレクトされているので、皆さん熱心に説明をしてくださいました。

 


そして作品を実際にその場で購入することができるのも「ART NAGOYA」の特徴。手頃な価格のものも多くあるので、生活にアートが取り入れやすいですよ。取材時も、実際に購入されている方が何名かいらっしゃいました。ただ鑑賞するだけでなく、気に入ったものはコレクションすることもできる。ギャラリーが集まっているからこそですよね。

 

 

 

部屋に飾るイメージがしやすい

 

 

一般的なギャラリーや美術館で作品を鑑賞しても、天井高や部屋の広さから、なかなかサイズ感や雰囲気が掴みにくいですよね。ですが「ART NAGOYA」は、客室が会場のため、自宅に飾るイメージがしやすいというのもポイント。

 

 

 


特に絵画は、とてもイメージがしやすかったです。

 

 

 

ガラス作品や陶芸品も、色合いや光の当たり方などをじっくりと鑑賞することができます。

 

 

 

ギャラリー&作品をピックアップ

 

 

ここからは、全26ギャラリーの中から、特に気になったものをいくつかピックアップしてご紹介していきます。

 

 

909号室|RED AND BLUE GALLERY(東京)

 

RED AND BLUE GALLERY

 

RED AND BLUE GALLERY

 

東京のギャラリー「RED AND BLUE GALLERY」では、絵画の作品を中心に展示されていました。2月16日から名古屋市美術館で大規模な回顧展が開催される、辰野登恵子氏の油彩やモノタイプ版画作品も紹介されていました。

 

▶︎『辰野登恵子 ON PAPERS: A Retrospective 1969-2012』展

 

 

910号室|ジルダールギャラリー(名古屋)

 

ジルダールギャラリー

 

ジルダールギャラリー「忘却の淵」早崎志保

 

名古屋市千種にある「ジルダールギャラリー」。その中で特に印象的だったのが、岡崎在住のガラス作家・早崎志保氏の「忘却の淵」という作品。本物の蓮の花から型を取り、ガラスと真鍮でつくっているのだそう。繊細な曲線がとてもうつくしいです。

 

 

915号室|FOCUS ROCK STUDIO & gallery(名古屋)

 

NUDIST

 

NUDIST「NUDIST」金子親一


「NUDIST」と名付けられたこちらの作品。何に見えますか?

 

正解は、家庭で使われる洗剤など入ったボトル容器をラベルをはがして撮影したものなんです。私たちが日常的に使っているものも、少し視点を変えると新たな発見があるという、メッセージが込められています。

 

 

934号室|Lights Gallery(名古屋)

 

Mafune Gonjo/Paused Landscape/セロテープ/2018年

 

Mafune Gonjo/Paused Landscape/セロテープ/2018年

 

Mafune Gonjo/Paused Landscape/セロテープ/2018年
Mafune Gonjo/Paused Landscape/セロテープ/2018年


多くの人が足を止めていたのが、こちらの言上真舟氏の作品。いつも眺めているはずの名古屋の風景が、特別なものに感じられました。夜の雰囲気もとっても素敵なのだとか。

 

 

 

ギャラリーというと、少し敷居が高くなかなか気軽には訪れにくいですよね。ですが、「ART NAGOYA」では、ホテルが会場なので、普段あまりアートに触れる機会が少ないという方も訪れやすいと思います。そして、こんなにも沢山のギャラリーや作品が一度に集まることはなかなかありません。

 

東海エリア最大級とも言われている現代アートの祭典。また来年もぜひ開催されることを願っております。

 

【ART NAGOYA】
http://www.artnagoya.jp/