ここがリサイクルショップ?小牧にあるリサイクルショップ『RE SQUARE BANUL(リ・スクエア・バナル)』はリサイクル業界のニュージェネレーション
目次
成功からの転落。這い上がるためにしたこと
ある社長さんの言葉がきっかけで、もう一度這い上がることを決意。
若山さん:「さすがにまずいなと思い、知り合いだったいろいろな社長さんに相談に行きました。そしたら、一人の社長さんに大爆笑されたんですね(笑)。「よくあることだわ」って。「だいたいみんな、急にお金を稼ぐようになるとそうなるんだわ」って。その言葉にやけに安心したんですよ。僕だけじゃないんだって。
それで、「ほとんどのやつはそこから落ちぶれていくけれど、一部のやつはそれをバネにまた這い上がっていく」っていう話をされたときに、「お前はどうしたいんだ」って言われて。「僕、這い上がりたいんです」って言ったら、「じゃあ俺の言う通りにしろ」って。そこで言われたのが「今お前が思いつく一番嫌なことをやれ」だったんです。それでアルバイトの情報誌を渡されて、その中で一番嫌なことを探したんですね。それが不用品回収の仕事でした。
僕の周りには、同じように将来に不安を抱えていた仲間がたくさんいたので、周りに声をかけて不用品回収をみんなでワイワイやっていたら、なんだか予想以上に盛り上がってしまって、その後に起業することとなりました。それがこの会社の成り立ちなんです。」
人生が大きく変わったリサイクル業界との出会い
営業マン時代の華々しい生活から一転。再起を胸に、リサイクル業界へ飛び込みます。そこでの出会いは若山さんに人生を大きく変えていくことになります。
若山さん:「そこから人生が大きく変わっていきましたね。嫌なことなんで早く辞めたいじゃないですか、なので懸命に、頑張って借金もすぐに返したんです。ところが、気づけばこのリサイクル業界に面白さを感じるようになっていました。この仕事は、世の中からゴミがなくならない限り、すごく必要とされる仕事で、当分はなくならないなって思ったんです。今まで自分がお金をいただくっていうのは、銀行にお金が振り込まれて、お客さんの顔がそんなに見えない。お金のありがたみを感じることができない仕事だったんです。
でも、この仕事は違う。お客様が困っていることを解決しにいく仕事だったんです。要はゴミを自分で処理出来ないとか、部屋をきれいにして欲しい。重いものを運んで欲しいとか、庭の草むしりとかね。とにかく頼まれてできることはなんでもやりましたね。それこそすごく喜んでもらえて、「ありがとう」って面と向かってお金をすごい喜んでいただく瞬間に、なんか悪くないなこの仕事。って思うようになって、うまく噛み合っていったっていうのが今でも続いている理由ですね。」