【豊川市】“今日もゆるやかに”。ホッと心和む居心地良いカフェ。「Cafe gradual(カフェ グラデュアル)」

愛知
掲載日:2019.02.22
【豊川市】“今日もゆるやかに”。ホッと心和む居心地良いカフェ。「Cafe gradual(カフェ グラデュアル)」

愛知県豊川市にある、静かな住宅街の一角にある「Cafe gradual(カフェ グラデュアル)」。2015年にオープンをして以来、地元はもちろん、名古屋や県外からリピーターが集う隠れ家カフェとして話題となっています。今回は「Cafe gradual」のさまざまな魅力について密着しました。

古い倉庫を改装してオープン

倉庫をリノベーションした外観

木をふんだんに使った落ち着いた建物が印象的な「Cafe gradual」の外観。実はこちらの建物、ご主人の実家の倉庫を改装してつくりました。

店内

2階建ての倉庫でしたが、明るく開放感ある空間にしたいと、1階の天井を剥がしたり、ペンキや漆喰を塗ったりと、店主・野本さん自身も手を加えてつくりあげました。白と木を基調とした店内は、ホッと心なごむあたたかさが広がっています。

チェア

テーブルや椅子にもこだわっているのも魅力の一つ。アンティーク家具の椅子は、座り心地もよく、ついつい長居してしまうほど。以前は倉庫だったとは考えられないほど、居心地良い空間です。

世界観ある小さなギャラリーも併設

ギャラリー

店内奥にある、約5坪の小さな小さなギャラリー。季節に合わせて、絵画や作家さんのモノなどを展示しています。取材時に展示されていたのは、画家・シンガーソングライターとして活躍をする「原田章生」さんの絵画展。

ギャラリー

店主の野本さんは、30年ほどシルバー作家として活動しており「作り手の想いを伝える場を提供したい、イイモノをつくる作家さんを紹介したい。」と、この場所をつくったそう。小さな空間の中で、作り手の個性がギュッと詰まった“世界観”を、存分に感じることができます。

カフェは、人と人とがつながる場所。

店主の野本雅代さん

「Cafe gradual」店主の野本雅代さん。明るい笑顔が印象的で「野本さんに会いたいから来た」と話す人も多いほど!野本さんに、オープンのきっかけや、カフェの想いについて伺いました。

−お店をオープンしたきっかけは?

野本さん:「昔からカフェをやりたいと思っていて、カフェやケーキ店で長く修行をしていました。子育てもひと段落したとき、4人の子どもと主人から「お母さんのカフェの夢叶えたら?」と後押ししてくれたのがきっかけでした。どこでカフェを開こうかと悩んでいた時、主人の実家の横に使っていない広い倉庫を改装するのはどうだろうと思い、建物を見たらピン!と来て、ここで私の第二の居場所をつくろうと決意し、改装をしました。」

−改装するにあたってテーマやコンセプトなどはありましたか?

野本さん:「自分の家と同じような雰囲気にすることがコンセプトでした。カウンターから店内全体を見渡す雰囲気は自宅と一緒。訪れる方のお顔を見ることができる、「絆」を大切にした店内にしました。自宅にも梁があり、天井が高く開放的。それらを全てここの空間にも取り入れたいと、友人でもある設計士に依頼をしました。」

−どんなお客様がカフェに訪れますか?

野本さん:「お友達同士はもちろんですが、最近、1人で来られるお客様が増えてきました。本を片手にゆっくりとした時間を過ごしたり、子育て中のママが家族にお子様を預けて1人の時間を楽しんでここに来たり。カフェは日常の隙間時間、気分を変える場所だと思っています。普段の忙しさから開放されて、何も考えずにぼーっと過ごせる空間を演出できるといいなと思っています。」

造作棚

−カウンター奥にある造付棚にあるカップがとても素敵ですね。

野本さん:「コーヒーカップは全て“イイホシユミコ”さんのカップ&ソーサーを使用しています。手に馴染みやすく、シンプルでモダンなフォルムに一目惚れしました。コーヒーを頼んだお客様には「どんなカップにしますか?」とお声掛けもしています。一つの会話をきっかけに、いろんな話が生まれるのもカフェの魅力ですね。」

−オープンして3年、野本さんにとってカフェとは?

野本さん:「私にとってカフェとは、人と人との関わり合いがある場所だと思っています。1人で来られたお客様でも、カウンターでたまたま隣同士になって、お互いいろんな話をしていたり。その姿を見ると、カフェは一期一会だなと体感しています。そのためには、ゆったりとした場所を提供するのはもちろんですが、すべての料理にこだわり「おいしい、また来たい。」と思ってもらえるように、スタッフみんなでお客様を全力でおもてなしをしています。」

クオリティーの高いカフェメニューが魅力

ランチメニューの「今日のお昼ごはん」

「Cafe gradual」は、ドリンクから食事メニューまでとことんこだわっているのも人気の一つ。こちらの写真はランチメニューの「今日のお昼ごはん」(1,200円)。週替わりのメイン(取材時は豚肉のソテー)に、サラダ、おかずなどがワンプレートで登場。ヘルシーな雑穀ご飯も◎。ソースも全て手づくりで、自宅で育てているハーブを使ったペンネも自慢です。

アップルパイ

フレンチのシェフ、パティシエの料理人を務めていたご主人が丹精込めてつくった「アップルパイ」(450円)は、ここへ来たら必ず食べて欲しいメニューです。

アップルパイ

バターの不純物を全て取り除いたこだわりのパイ生地。焼き上がった生地の層の高さで、生地全体の軽やかさが決まると言われているほど、手間ひまかけてつくり上げています。

アップルパイ

一口食べると、軽やかでサクッとした食感の生地と、りんごの甘さ、クリーミーなバニラが相性抜群!焼きたてを提供してくれるので、アツアツのアップルパイを楽しむことができます。(30分ほど提供時間がかかるので、事前の連絡がおすすめ)

ショートケーキ

カフェタイムに登場する、さまざまなスイーツも大人気。こちらはショートケーキ(450円)。盛り付けも素敵で、つい写真をとってしまいたくなるほどかわいい演出に心踊ります。タルトやシフォンケーキ(各450円)も好評です。

コーヒー

店主が一杯ずつ丁寧に淹れたコーヒー(450円)。酸味のあるもの、コクを感じられるものなど、コーヒー豆は5種類を展開しています。

店名の「Cafe gradual」は、“ゆるやかな”を意味しています。毎日忙しい日々を過ごす私たちですが、少しの時間でも、ゆるりと丁寧に、カフェ時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

スポット詳細

【Cafe gradual(カフェ グラデュアル)】
住所   :愛知県豊川市蔵子2丁目2ー1
電話   :090-2688-6940
営業時間 :9:00〜17:00
定休日  :日曜、第1.3月曜
駐車場  :あり

https://www.facebook.com/toyokawacafegradual/

愛知県豊橋市在住。雑誌編集の専門学校を卒業し、10年ほど地元出版社に勤め、さまざまな媒体の編集長を経験。東三河エリアを中心とした住宅情報誌の編集長を勤める。2014年に独立し、名古屋や東京などの雑誌・WEBのライティングや、編集を行う。ライター・編集歴は15年以上で、年間1000件以上の取材をこなす。豊橋市市役所広報アドバイザー、東三河の魅力を発信する講師活動、審査員なども務める。

https://www.infoalii.com

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