家庭で作れる!本場スウェーデンの定番クリスマスレシピ3選

スウェーデン
掲載日:2023.12.05
家庭で作れる!本場スウェーデンの定番クリスマスレシピ3選

いよいよ今年もクリスマスのシーズンですね。街は北欧らしく、派手過ぎず、しかし煌びやかなイルミネーションや一軒家の美しい明かりに包まれた、気温零下の銀世界が広がっています。

今回は、日本にお住いの皆さんにもご自宅でご家族やご友人と気軽にスウェーデンのクリスマスの味覚が楽しめる「スウェーデン・クリスマスの定番レシピ3選」をご紹介したいと思います。このFIKA(フィーカ・皆でお茶をする事の意)セット3点があれば、もう気分は本場のスウェーデンです。

Lussekatter(サフランパン)



ハロウィンが終わるとあちらこちらで売り始められる、クリスマスにはかかせない「Lussekatter(ルッセカッテル)」。くるっとした形が特徴的な黄色いサフランパンです。 

Lussekatterとは、スウェーデン語でルシアの猫という意味です。
聖ルシアはキリスト教の守護聖人で、毎年12月13日に祝われます。スウェーデンではこの日になると、子どもや若者たちが白い伝統的なローブと赤いリボンを身に着け、キャンドルを灯した冠を頭に戴いてルシアの歌を歌う催しがあります。この日には家庭や学校、職場でもLussekatterが振る舞われ、クリスマスの雰囲気が更に盛り上がります。

サフランが使われているので、その鮮やかな黄色い色合いが特徴的です。

本場のLussekatterのレシピ

【材料】30個分

  • ドライイースト 50g
  • 無塩バターまたはマーガリン  175 g 
  • サフラン    2g
  • 砂糖 200g
  • 牛乳  5 ml
  • 塩  小さじ ½
  • 小麦粉 900 g
  • 卵(つや出し用)
  • レーズン(トッピング)

 

【作り方】

① ドライイーストと少量の小麦粉をボウルに入れて滑らかに混ぜ合わせます。

② 鍋でバターを溶かし、サフランを少量の砂糖と混ぜたものを混ぜ入れます。更に牛乳を入れて、約37°Cの温かさにします

③ ドライイーストを、少量の②で作った液に溶かします。イーストが溶けたら残りの②と混ぜて、砂糖と塩を加えます。

④ 小麦粉を入れて、ホームベーカリーなら約5分、手なら10分間こねます。生地に少し小麦粉をまぶしてからふきんをかけ、30〜45分間発酵させます。

⑤ 発酵した生地を小麦粉をかけた作業台に取り出します。

⑥ オーブンの天板にキッチンペーパーを敷き、発酵した生地でLussekatterの特徴的な形を作ります。

⑦ ふきんをかけて更に30〜45分間発酵させます。

⑧ オーブンを200°Cに予熱します。

⑨ 塗りとトッピング:溶き卵を⑥に塗り、レーズンを飾ります。

⑩ パンをオーブンの中央に入れて8〜10分焼きます。

⑪ パンをふきんの下で冷まして完成です。

ルシア祭やクリスマスシーズンにかかせないこのLussekatter、どうぞご自宅で本場スウェーデンの味をお楽しみください。レシピの量が多いので、必要な分調節してくださいね。ほんのり甘くて美味しいですよ!

Lussekatterはクリスマスツリーのオーナメントにもなるほど親しまれています。可愛いですね、サフランパンのオーナメント!

Glögg(グロッグ)

クリスマスマーケットやクリスマスシーズンに欠かせない飲み物「Glögg(グロッグ)」。スーパーや酒屋さん、そしてマーケットであちらこちらで手に入る、クリスマスシーズン限定のドリンク。スパイスを利かせたスウェーデン製ホットワインです。アルコールが苦手な方には、ノンアルコールも手に入ります。

自家製のグロッグを作るのは材料さえ揃えればとっても簡単!ワインにショウガ、シナモン、オレンジ、クローブなどのクリスマスの香辛料を加えたら後は中火にかけるだけ。本場のクラシックな味わいを楽しむことができます。温かい状態で、アーモンドやレーズンといったクラシックなトッピングと一緒に。今回は、スウェーデンの数あるレシピの中でも、おいしいと評価が高いものをご紹介します。

美味しい本場Glöggのレシピ

【材料】1リットル

  • お好みの赤ワイン(75ml)
  • グラニュー糖 200グラム
  • ウォッカ 150ml
  • ショウガ 約6センチ
  • シナモン 2本
  • オレンジの皮 3片
  • クローブの葉 10枚
  • カルダモンの実(全粒)小さじ1

【サービング用】

  • レーズン
  • 皮付きのアーモンド

 

【作り方】
① ショウガをみじん切りにします。

② 大きな鍋に赤ワイン、ショウガ、グラニュー糖、ウォッカ、シナモンスティック、ビターオレンジの皮、クローブ、カルダモンの実を全部入れます。

③ 中火で加熱し、混ぜながら砂糖が完全に溶けるまで温めます。沸騰させないように注意してください。

④ 火を止め、材料をよくつぶして、ワインに香りをつけます。

⑤ 再び中火にかけて沸騰直前まで温め、火を止めます。香り豊かなグロッグの完成です。

マグカップに注ぎ、レーズンや皮付きのアーモンドを添えて良い香りを楽しみながら召し上がってください。

入り口の看板には「Glöggとジンジャークッキーあります」の看板が。今の時期は、カフェやレストランでも味わえます。

こちらはクリスマスマーケットのグロッグスタンド。毎年グロッグスタンドの周りには、多くの人たちが寒さからほっと一息ついて、スパイスの効いた美味しい温かいグロッグを飲んでいる姿を見かけます。

Pepparkakor (ジンジャークッキー)

クリスマスの定番残り1つは、世界的にお馴染みのジンジャークッキー。スウェーデンでは「Pepparkakor(ペッパルカーコル)」と呼ばれ、この時期は食べる機会が本当に増えます!

スウェーデンの家庭で食べられるジンジャークッキーのレシピをご紹介します。材料はグロッグで使った生姜、クローブ、カルダモン、シナモンを使うので、グロッグで余った材料を使うと良いでしょう。その場合は、材料のパウダーと記載のあるものを、フードプロセッサーなどで細かくして使って下さい。

スウェーデン家庭のPepparkakorのレシピ

【材料】

  • バター 150g
  • グラニュー糖 250g
  • シロップ     50ml
  • 水  100ml
  • 生姜パウダー 小さじ½
  • クローブパウダー  小さじ½
  • シナモンパウダー  大さじ1
  • カルダモンパウダー 小さじ1
  • 重曹  小さじ½
  • 小麦粉 約450g

 

【作り方】

① バター、砂糖、シロップをなめらかになるまで混ぜます。

② 水、スパイス(各パウダーか、材料を細かくしたもの)、重曹、そして小麦粉を加え、生地がなめらかになるまで混ぜます。

③ ②を一晩冷蔵庫で寝かせます。

④ オーブンを225度に設定します。生地を伸ばし、お好きな型に。

⑤ 約5分間焼きます。焼き上がったら、トレイの上で冷まして出来上がり。

以上です!スウェーデンのクリスマスの香りがご自宅でしてくる事でしょう。

こちらは自家製グロッグとジンジャークッキー。先述した通り材料がかぶっていますので、一緒に作ってみると2品楽しめるのでいいかもしれません。

皆さん、素敵なクリスマスをお過ごしください。以上、スウェーデンの定番クリスマスレシピ3選でした!

 

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愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

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