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今回ご紹介するのは、2017年11月にオープンしたカフェ「double tall cafe nagoya(ダブルトールカフェ名古屋)」。90年代、国内でいち早くシアトルコーヒー文化を持ち込んだ「ダブルトールカフェ」が、約20年ぶりに名古屋で復活しました。
バリスタが淹れる本格コーヒーだけでなく「ランチもビストロ顔負けの味わい!」という噂を聞きつけ、さっそく行ってきました。
約20年の復活を遂げた「ダブルトールカフェ名古屋」
ダブルトールカフェは、関東地方を中心に展開しているカフェですが、実はその発祥は名古屋なんです。1994年に八事の山の手通りオープン。名古屋初のオープンテラスで、日本初の本格的なラテアートや当時は珍しかったフレーバーラテを楽しめるお店として人気を集めました。
その後首都圏を中心に展開し、名古屋は惜しくも閉店。しかし、お店を愛する当時の顧客がオーナーとなり約20年ぶりに復活を果たした、とても歴史のあるお店なんです。
お店の場所は、上前津駅から徒歩5分、矢場町駅から徒歩6分。アクセスが良いだけでなく、都心部には珍しく、無料駐車場があるのもうれしいポイント。(2台分)
店内は白とグレーを基調に、北欧風のインテリアでまとめられた洗練された雰囲気。ガラス張りなので店内は明るく開放的で、とても居心地のよい空間です。席数は20席ほど。女性の方、ファミリー、ビジネスマンまで幅広い世代の方が来店されていました。
ビストロ顔負けの本格ランチ
さっそく噂の「ランチメニュー(¥1,250)」をご紹介します。(11:30〜14:00)
ランチのメインプレートは魚料理と肉料理から選べます。この日は「サーモン香草パン粉焼き、ラタトゥイユ添え」と「ステーク・アッシュ」でした。基本的にサーモンは定番で、肉料理が変更になることが多いそう。
どちらのメニューにも、季節野菜のスープ・自家製パン・ドリンクがつきます。+300円でランチスイーツもつけることができますよ。
自家製パンは卵や牛乳を一切使わないグルテンフリー。毎日手作りで焼き上げているので、焼きたてのアツアツふわふわを楽しめます。「季節野菜のスープ」は、大根とカブ。クリーミーで優しい味わいです。
サーモン香草パン粉焼き、ラタトゥイユ添え
こちらは「サーモン香草パン粉焼き、ラタトゥイユ添え」。サクサクっとした歯ごたえのサーモンは、油っぽさが一切なくふんわりとしています。手づくり具だくさんのタルタルソースと一緒に最後までおいしくいただけました。
ラタトゥイユも野菜がほろほろとして、ていねいに煮込んでいるのがわかる上品な味わいでした。
ステーク・アッシュ
肉料理は、パリのビストロの定番メニューである「ステーク・アッシュ」。直訳すると、「みじん切りのステーキ」という意味です。牛もも肉をアキレス腱とともに長時間煮込み、オーブンでじっくりとローストしています。粗挽きのお肉を使っているので、牛肉の旨味をふんだんに味わえます。ハンバーグとも違う、ステーキとも違う、初めての食感でした。
ステーク・アッシュはランチ以外の時間でも単品フードとしても頼むことができますよ。
セットドリンクはブレンドコーヒーかティーが選べます。その他のドリンクにも単体価格に追加料金で変更可能。
店長を務める近藤雅之氏は、日本最古のバリスタとして腕を振るい続けている凄腕。こんなに本格的なコーヒーがランチで楽しめてしまうなんて、なんて贅沢なんでしょう。
そして、ダブルトールカフェのコーヒー豆はすべて自社で焙煎されています。この日いただいたのは、ロースターが名古屋のためにブレンドした「NAGOYA」。酸味・苦味・甘みのバランスが取れたとても飲みやすいコーヒーです。
ランチデザート(¥300)は自家製のガトーショコラをいただきました。
フランス産のヴァローナチョコレートと、カカオ分の高いチョコレートの2種類でつくっているのだそう。チョコレートが濃厚で、しっとりとした口どけ。ランチのスイーツとは思えないほどのクオリティ&ボリュームです。
目の前で完成する「コーヒーゼリー」
そして、ダブルトールカフェでぜひ頼んでいただきたいのが、こちらの「double tall コーヒーゼリー(¥680)」。なんと目の前でコーヒーゼリーが完成するという新感覚のデザートです。
キンキンに冷えた器の中には、バニラを使わずに仕上げた自家製アイスクリームと生クリームが入っています。
そこにゼラチンの入った日替わりコーヒーを注いで3分待ちます。
砂時計で待つ時間もこのコーヒーゼリーのポイント。これは楽しい!
少しずつ固まってきました。3分より少し前から食べ始めるのが、スタッフさんのおすすめとのこと。そうすることで、食感の変化を楽しめます。
3分後にはプルプルのコーヒーゼリーが完成しました。こだわりのコーヒーを使っているだけあって、本格的な味わいです。自家製アイスクリームとの相性も抜群。出来立てなので、しっかりとコーヒーの香りや旨味を楽しむことができます。
コーヒーはテイクアウトも可能。近くには久屋大通庭園「フラリエ」もあるので、ピクニックもいいですね。テイクアウトしたコーヒーは、お店横のベンチで飲むことも可能。これなら、コーヒースタンドとしてさっと立ち寄れますね。
カフェでこんなに本格的なランチが食べられるのかと、とても驚きました。季節野菜のスープ・自家製パン・ドリンクまでついて1,250円はお値打ちすぎます。今回はランチをご紹介しましたが、夜のメニューも充実していますよ。24:00まで営業しているので、夜カフェとしてもおすすめです。
コーヒー、フード、スイーツ、居心地の良さ。どれを取ってもクオリティの高さにおどころかされました。20年の時を経て復活した理由がわかったような気がします。世代を超えて愛され続けているダブルトールカフェ名古屋。ぜひ訪れてみてくださいね。