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伊勢神宮(内宮)の鳥居から徒歩1分。鳥居前町として栄える「おはらい町」にあるのが、「ゑびや大食堂 / ゑびや商店(以下:ゑびや)」です。創業100年を超える老舗の食堂として、伊勢神宮へ訪れる参拝客をはじめ、 伊勢神宮へ訪れる参拝客をはじめ 、地 元の人々に 長く親しまれています 。
2016年には、「ゑびや大食堂」として全面リニューアル。また中川政七商店のサポートによって、三重県の食と工芸の魅力が詰まったお土産が並ぶ「ゑびや商店」も併設され、各方面から注目を集めています。
今回はそんな、「ゑびや」の魅力をたっぷりとご紹介していきます。
ゑびやがあるのは、三重県伊勢市。伊勢神宮(内宮)の鳥居から徒歩1分ほどの場所です。
老舗食堂がブランディングによって生まれ変わる
今回お話をお伺いした、堀口千春さん。
まずはゑびやの経歴、リニューアルのきっかけを伺いました。
堀口さん:「ゑびやが創業したのは1912年大正時代のころです。以来、伊勢神宮へ参拝に訪れる方に親しまれてきました。リニュアール前は食券を販売機で買ってオーダーするような、本当に老舗の食堂そのものだったんです。
ブランディングを一新したのが2016年のことです。食堂のメニューは新たに考え直し、現在では自分たちの足で回って吟味した地元食材から、郷土料理をみなさんにお届けしています。
また以前は170席ほどあった席数を10席減らして、一部を商店にしました。伊勢では、古くからおもてなしの文化が根付いていたとされています。中でも、江戸時代には旅先案内人の御師(おんし)が参拝客に食事を振る舞い、宿を提供し、お土産の用意までしたとされています。その際に持ち帰った「宮笥(みやけ・神社でもらうお札を貼る板のこと)」が土産の語源になったとも言われているんです。
そんな、土産の発祥の地でもある伊勢にせっかく来てくいただいたのだから、思い出の一つとして持って帰っていただだきたい。そんな想いから、自社のオリジナル商品をはじめ、伊勢のお土産物もたくさんご用意しています。」
伊勢を象徴するものをアイコンにしたロゴに
堀口さん:「一説によりますと店名は伊勢名物の「伊勢エビ」と商売神様である「えびす様」の2つに由来して名付けたと言われています。そのため、ブランディングを一新した際には、「伊勢エビ」と「えびす様」、伊勢神宮を象徴するものや伊勢志摩の名産品など、さまざまなものをアイコン化してロゴに採用していただきました。
このロゴは、ショップ袋やオリジナルアイテム、店内の至るところで使っていますのでチェックしてみてくださいね。食堂と商店合わせて来ていただき「ゑびや」を通してより伊勢の良さを知っていただだければと思います。」
ここからはお店の様子をご紹介していきます。まずは食堂から。