【移転】「調和する暮らし」とは。岡崎の小さなインテリアショップFILT.
目次
人生で初めて買ったデザイナーズチェア
アルネ・ヤコブセンの代表作セブンチェア(こちらは反端さんの私物ですので、販売はしていません)
そんな「椅子マニア」と言っても過言ではないほど、椅子へのこだわりを持っている反端さん。最初に衝撃を受けた家具は、セブンチェアだそうです。セブンチェアは、デンマークの建築家アルネ・ヤコブセンの代表作。60年以上経った今でも愛され続けているデザイナーズチェアです。
反端さん:「セブンチェアは、一般的なものでも5万円〜6万円。正直なところ、僕も最初はめちゃめちゃ高いなって思っていました。ただ座ってみたときに、この包み込まれる感じがすごいなって、それだけの値段をだす価値がある椅子だなって思いました。FILT.の取り扱い商品ではありませんが、とても思い入れのあるチェアです。気に入って控え室などで自分用として使用しています。」
椅子を裏返し、上に乗ってもびくともしません。これにはLifeDesignスタッフも衝撃でした。
セブンチェアの断面。成形合板が何層にも重ねられています。
反端さん:「あとは耐久ですね。例えば、こんな風に乗っちゃっても全然平気。作り方にポイントがあって、合板を何層にも重ねているので、何十トンという圧力をかけて作られています。なので、丈夫で耐久性に優れている。全部のデザイナーズチェアには、長く使えるための工夫が施されています。だからこそ、ヴィンテージになって、自分の味に育てていけるんですよね。」
家づくりは調和が大切
これまで、インテリアショップ、ハウスメーカーと、たくさんのお家のコーディネートを担当されてきた反端さん。FILT.でも数多くのお家や店舗のコーディネートを提案されています。お家づくりの際の、コーディネート・インテリアのポイントを教えていただきました。
反端さん:「僕もハウスメーカーで働いていたことがあるのでわかるのですが、家づくりは一生に一度の特別なもの。だから人と違うことがしたいと、「ここの壁をこの色にしたい」「キッチンに色を入れたい」などアクセント、アクセントとなりがちなんですよね。そうしてしまうとインテリアが難しくなってしまいます。なので、家づくりはあんまり頑張りすぎないでねって。家を立てる段階で家具のこととか、今後買うものとか、小物のこととかも考えるのが良いかなと思いますね。調和ですね。」
家づくりと並行してインテリアを提案した事例。内装とのバランスが考えられた提案です。(納品アイテム:ロッキングチェア、ダイニング、テーブル)
反端さん:「あとは、家づくりの段階から、家具のことも考えるのがポイント。よく家にお金をいっぱい使っちゃったから、家具にかける予算がないって言われるんですよね。でも家具を少しでも良いものにするだけで、暮らしが豊かになるし、空間の価値も何倍もアップします。」
住宅のコーディネータもされていた反端さんだからこそ、お家づくりのことも考え空間全体を提案してくれます。今では、住宅だけでなく、飲食店・店舗などの商業施設のコーディネートも提案されています。テイストは違っても、FILT.らしいシンプルで洗練されたプランが印象的です。
美容院の家具・什器をデザインした事例。ミラーや棚等も全て、この店舗のために特注で作られたもの。
飲食店の事例。テーブルはこの店舗のために、3m50cmのものをオリジナルでデザイン。