特徴がないのが特徴。暮らしにすっと寄り添うオーダー家具&オーダーキッチン「snedker(スニッカ)」|愛知県瀬戸市

2018.10.23
snedker(スニッカ)

名古屋市近郊の瀬戸市にある、オーダー家具・オーダーキッチンの工房「snedker(スニッカ)」。ダイニングテーブルや椅子、収納家具やソファ、雑貨小物、キッチンまで、日々の暮らしでふと豊かに感じられる、そんな家具を提案してくれる工房です。

 

snedkerの家具は、依頼を受けてからおうちに合わせてデザイン・設計、そして職人が一つひとつ丁寧に製作しています。一見とてもシンプルに見える家具ですが、その背景には作り手のこだわりがしっかりと詰まっています。

 

今回は瀬戸市にある工房&ショールームにお伺いし、snedkerの家具とキッチンについてお話を伺ってきました。

 


オーナーの小林啓伯さん、小林久美子さんご夫婦。


今回は設計・デザインを担当している、奥さまの小林久美子さんにお話を伺ってきました。


ー まずはじめにsnedkerの経歴を教えてください。

 

小林さん:「私も主人も名古屋造形芸術大学の出身で、主人は工芸、私はプロダクトデザインを専攻し、主人はその頃から家具をつくっていました。その後、主人は岐阜県恵那市の工房で修行し、2002年に独立、2005年に瀬戸市で「snedker(スニッカ)」を設立したのがはじまりです。

 

私は瀬戸の陶器メーカーで働いたのち、2009年からsnedkerに参加しました。」

 

スニッカのショールーム
工房の一角にショールームがあります。

 

スニッカの家具シンプルながらもどこか他にはない良さを感じるsnedkerの家具たち。


ー 家具のこだわりを教えてください。

 

小林さん:「シンプルで、華美ではなく、普通のもの。どこの家具と主張するよりは、お部屋の雰囲気に馴染み、どこの家具かわからないようなイメージでつくっています。個性が弱いのが個性ですかね。オーダーをいただいてから、設計・デザインしています。

 

オリジナル家具のセミオーダーの方もみえますが、一からお家に合わせてデザインするフルオーダーの方が多いです。」

 

スニッカの工房
スニッカの家具はすべてこちらの工房で製作されています。手前にあるのは、納品前のキッチン。

 
小林さん:「家具は木をメインに使用しています。主にナラ・タモ・クルミ・ブラックウォールナット・ブラックチェリーを使用していますが、お客様にイメージ、ご希望に合わせて素材は選んでいます。

 

最近ですとナラが多いですね。はっきりとした美しい木目が特徴で、年月が経つにつれ深みのあるアメ色に変わり、経年変化を楽しめる木材です。硬質な素材で傷が付きにくく、どんなお部屋にも馴染みます。コーディネートのしやすさが人気の理由だと思います。」

 

 

 

家具職人の手で丁寧につくられる
snedkerのオリジナル家具

 

snedker(スニッカ)

 

まずはsnedkerのオリジナル家具をご紹介します。

 

アイテムとしては、主にチェア・ソファ・テーブル・シェルフなど、リビングダイニングの家具が中心です。数あるアイテムの中でも、特に気になったものをいくつかご紹介していきます。

 

 

kisori スツール

 

kisori スツール

kisoristool_21kisori スツール(ブナ材 ¥35,000(税抜)/ ブラックチェリー材 ¥37,000(税抜))


こちらは、2011年の「木のデザイン」公募展(大賞・長野県知事賞)にて発表したkisoriスツールを改良し、新たなに仕上げられたスツール。特徴的な座面の構造が、他には無いデザインを生み出しています。木をひらいて、反らせた座面が、脚と脚をつなげる構造になっています。

 

 

side board 02

 

side board 02

 

side board 02side board 02(W1800×D400×H850 ナラ材 ¥330,000(税抜))


スニッカのオリジナルサイドボード。上部は引き出し、下部は引き戸になっています。リビングの小物や本の収納、ダイニングではカップボードとしても。用途の幅が広い収納家具です。

 

 

Linen sofa

 

Linen sofa

 

Linen sofaLinen sofa(※金額はお問い合わせください)

 

ベルギーのリネン100%の厚地を使用したオリジナルソファ。シワがつき、くたくたに生地が馴染んでいくのを楽しむソファです。生地の色、木材どちらもオーダーが可能。

 

 

 

一邸一邸に合わせてデザインされた
snedkerのオーダーメイド家具

 

 

オリジナル家具のセミオーダーから、完全オーダーの特注家具まで、住宅だけでなく店舗やオフィスの家具も手がけられています。

 

S house - dining tableS house - dining table

 

三河杉の1枚板を使った6人掛けサイズのダイニングテーブル。コンクリートの吹抜けのあるダイニングキッチンに。

 

uu-architect office - meeting tableuu-architect office - meeting table

 

オフィスのミーティングテーブル。節あり材の天板を活かすために、シンプルに。仕上はソープフィニッシュでメープルの白さをより際立てています。

 

H house - bench chestH house - bench chest


対面式キッチンのカウンター前のスペースに、ダイニングのベンチとして、そして収納として使える、ベンチ収納。背もたれ、座面下ともにたっぷりの収納になっています。

 

S house picture frame
S house picture frame

 

こちらは展示会用に製作されたフルオーダーの額縁。素材はブラックウォールナット。

 

bike rack
bike rack

 

製作事例の中にはこんなものも。ダイニングから玄関スペースまでのトータルコーディネートの中で提案されたバイクラック。既製品になりがちな部分も木でつくることで、空間に統一感が生まれます。

 

 

 

家具のようにお部屋の一部になる
snedkerのオーダーメイドキッチン

 

snedkerのオーダーメイドキッチン

 

snedkerのオーダーメイドキッチン

 

snedkerでは、5年ほど前からオーダーメイドキッチンも提案しています。

 

ー キッチンをはじめられたきっかけはなんですか?

 

小林さん:「もともとキッチンボードや食器棚などのご依頼はあったので、いつかはキッチンをご提案したいと思っていました。家具だけでなく、住まい全体をご提案していきたいという想いもありキッチンづくりをスタートしました。」

 

ショールームのキッチンショールームで実際のキッチンを見ることができます。木のキッチンのさらっとした心地よさはぜひ実際に体感していただきたいです。


ー キッチンのこだわりを教えてください。

 

小林さん:「特別な機能はつけず、逆にどんどん削ぎ落としてシンプルなデザインに仕上げています。毎日毎日、何年も使うものなので、お手入れがシンプルで単純であることが基本。そうすることで、壊れたりすることも減らせますし、アレンジもしやすくなります。

 

そして家具屋がつくるキッチンだからこそ、家具のような存在として、お部屋に馴染むようにしています。木のキッチンのご依頼が多いですが、家具同様、おうちのデザインやお客様のご要望に合わせて、木のキッチン以外も製作していますよ。」

 

キッチンの内部

 

キッチンの内部
引き出し内部の間仕切りなど、細かな部分に家具屋のこだわりが感じられます。

 

ー オーダーキッチンの製作期間はどのくらいなのでしょうか?

 

小林さん:「初めてのご来店から設置まで、平均1年ほどです。長い方だと2年くらいの方もいらっしゃいます。最初にご来店いただいてから、半年ほどかけてプランを練っていきます。家づくりのプランニングと同時並行の方が多いですね。家づくりは着工から完工まで半年ほどかかるので、その期間にキッチンの製作を進めます。時期によってはお待ちいただくこともあるので、お早めにご相談ください。」


ここからは少しだけ、実際の納品事例をご紹介します。

 

T house - Kitchen

 

T house - Kitchen
T house - Kitchen


テーブルのような脚のあるキッチン。収納はほとんどがオープン棚になっています。すべてが見えるおかげで、物の整理もしやすく、散らかりにくい。掃除だって棚を拭くだけのシンプルさ。足元も風通しがよく床を掃除してあげられます。ナラ材の無垢の棚は、汚れだって、キズだって受け止めてくれるタフさがあります。経年変化を楽しみながら、長く長くつき合っていけるキッチンです。

 

T house - Kitchen

 

T house - Kitchen
K house - kitchen

 

奥さまの使い勝手に合わせた収納にトップの高さ。使い勝手の良いL字型のキッチンスペースです。クールな印象でありながら、柔らかな色合いを意識して、グレーの扉にナラ材を合わせています。

 

N house 2F

 

N house 2F
N house 2F

 

ダイニングセット、キッチンボード、間仕切り壁までトータルでキッチン周りをコーディネート。キッチンの天板はナラの無垢材を使用し、機器や引出しのハンドル、ツールバー、シートなどは黒で統一しています。

 

スニッカ


snedkerのアイテムは、ただシンプルにするのではなく、無駄を削ぎ落とすことで、むしろ機能性や家具としての豊かさを高めている。そんな印象を受けました。毎日の暮らしの中で、そっと傍におきたくなる存在。何十年と使う家具だからこそ、暮らしに馴染むかどうかも大切なのではないでしょうか。

 

【snedker(スニッカ)】
住所   :愛知県瀬戸市共栄通5丁目51番地 MAP
電話番号 :0561-85-5043
営業時間 :10:00〜18:00(要予約)
駐車場  :工房の隣に数台

web : http://www.snedker.jp/index.html
Instagram:https://www.instagram.com/snedker_woodworking/