お庭づくりのプロに聞いた!庭づくり&エクステリアの7つのポイント。(GREEN STYLE)
目次
⑥1年に1回のメンテナンス
名古屋市天白区にあるGREEN STYLEの本社。植物、レンガ、木材など庭づくりの材料がたくさんあります。
お庭はつくって終わりではありません。建物と同様、30年、50年と維持管理していく必要があります。
安藤さん:「普段のお手入れは基本的には水やりと草取りだけで大丈夫ですが、1年に1回はプロに依頼してのメンテナンスをおすすめしています。枯れたものを植え替えたり、伸びすぎた枝を剪定(せんてい)します。伸びたままの状態にしていると、中まで太陽の光が届かず光合成ができなくなってしまいます。そうすると、先の方だけ芽が伸びて中がスカスカの状態に……。年に一度のメンテナンスをさぼってしまうと、元の状態に戻すのに3年はかかります。松では5年以上かかることも。年に一回でいいのでしっかりとメンテナンスしていただくと、ずっといい状態を保てますよ。」
目先のデザインや見た目ではなく、何十年後もきれいな状態を保てるのかも考えなければいけません。メンテナンス費用は一日35,000円ほどだそうです。
⑦お庭の得意な会社に依頼をする
そして家づくり同様、どこの会社さんに依頼するかはとても悩みますよね。会社選びのポイントを教えていただいました。
安藤さん:「庭づくり・エクステリアの中でも、植物が得意な会社さんと、門柱やコンクリートなどの構造物が得意な会社さんの2つのタイプがあります。植物を盛り込んでデザイン性を重視されたい場合は、庭師やグリーンショップなど植物を得意としているところが良いと思います。そして、一番安心なのは、住宅会社さんの提携会社や、紹介している会社だと雰囲気も近く外観のデザインとも合わせやすいですよ。
そしてもう一つポイントとしては、会社さんを探すというよりも、気にいるお庭の施工事例を探して施工会社をチェックする方が良いと思います。家づくりと同じですね。僕のような小さな会社だと、ホームページはなくSNSがメインなので、Instagramやfacebookなども活用すると良いかなと思います。」
作り手というよりもサービス業の感覚
プランニング、植物やアイテムの選定、構造物の施工、メンテナンスまで、これまでたくさんのお庭づくりに携わってきた安藤さん。最後に、安藤さんの庭づくりへの想いを聞かせていただきました。
安藤さん:「お家が完成したときの感動と、お庭が完成したときの感動って、少し違うと思うんですよね。お家の場合は、形や仕様など細かなところまで設計したものが、想像通りの形になって感動すると思うんです。お庭の場合は、選ぶ植物などによって完成形が変わってくるので、いかに想像以上のものをつくって感動させられるかをいつも考えています。どうやってお客さんを喜ばそうかなって。作り手というよりもサービス業の感覚と近いですね。」
今回はお庭づくりのコツを7つのポイントに分けてご紹介させていただきました。家づくりをしていると、つい間取りや内装ばかりに目がいきがちです。しかし、庭やエクステリアまでしっかり考えることで、お家をより良く見せることができます。そして、GREEN STYLEの施工例を見ていると、お庭はもっと自由に、自分らしく楽しむものなのだと教えていただいたような気がします。家づくりの際には、建物だけでなくお庭づくりも楽しんでみてはいかがでしょうか。