お子さまにも大人気のバナナ。美味しいうえにお手頃な価格で手に入りやすいのが魅力ですが、「バナナってどんな風に育つの?」「収穫はどうやってやるの?」など疑問が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
愛知県稲沢市には、まるで南国のジャングルのような農園で、バナナもぎとり体験ができる「稲沢フルーツ園」があります。名古屋からは車で約40分で到着です。
今回は、南国気分を体感できる「稲沢フルーツ園」の魅力をたっぷりとご紹介します。
※情報は取材時のものです。
ご利用の際には、各施設・各店舗の最新情報をご確認ください。
目次
安心・安全で美味しい旬のフルーツが
一年中楽しめる園
のどかな稲沢市の街中を車で走っていくと、黄色い看板と大きな三角屋根のハウスが見えてきました。
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広々としたカフェ「ばななんぼう」。夏にはカフェにもバナナの木が飾られるそうです。
広々としたハウス内には、園で採れたフルーツが使用されたスイーツが楽しめるカフェスペース「ばななんぼう」があります。多くの出店者が集まるマルシェは毎月第一日曜日に開催中です。
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バナナもぎとり&ジャングル体験ができるハウス。
また、ハウスではバナナもぎとり&バナナジャングル体験ができます
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副園長の佐藤さん。バナナメンとして皆さんを出迎えてくれますよ。
今回は、素敵な笑顔で出迎えてくださった、副園長の佐藤さん(バナナメン)にお話を伺いました。
– 園の概要を教えてください。
佐藤さん:「稲沢フルーツ園は4年目を迎えました。農薬不使用のバナナを栽培しているフルーツ園です。バナナをメインに、そのほかにも約20種類のフルーツを一年中栽培しています。”安心・安全で旬の美味しいフルーツを、多くの方に一年中楽しんでいただきたい”という想いで育てています。
バナナもぎとり体験、バナナジャングル体験、ピザ・ワッフルデコレーション体験を通じて、楽しみながらフルーツに触れられる体験型施設です。
現在も新しいフルーツの栽培に挑戦しています。南国フルーツは寒さに弱いため、栽培が難しく、試行錯誤を繰り返しています。」
– フルーツへのこだわりを教えてください。
佐藤さん:「できる限り無農薬での栽培方法にこだわっています。肥料には有機質肥料を使用しています。また、除草剤も使用していません。
稲沢フルーツ園で栽培している”三尺バナナ”は、一般的なバナナに比べて、もちもちとした食感で濃厚な味です。無農薬なので、皮ごと安心して食べていただけますよ。ピザ体験のときも、皮付きのバナナをそのままカットしてトッピングしていただいています。栄養満点なのでぜひ皮ごと食べてみてほしいですね。」
副園長の佐藤さん(バナナメン)が
園内をご案内!
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副園長の佐藤さんと三尺バナナ。
それでは園内を、副園長の佐藤さんに案内してもらいましょう!
佐藤さんは2023年1月に新代表に就任。バナナメンとして、バナナのもぎとり&バナナジャングル体験の案内をしています。わかりやすく丁寧な解説付きなので、学べることが多いのが魅力です。
ジャングルがあるハウス内に入ると大きな三尺バナナの木たちがドーンとお出迎え。ハウスに入った瞬間から南国のジャングルに来た気分になり、ワクワクが止まりません!
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農園の中心には、三尺バナナの木がズラリとならんでいます。
こちらがメインで栽培されている三尺バナナです。
佐藤さん:「三尺バナナは、一般的なバナナの木より小さめなのですが、背丈は2m以上にもなります。1本の木に約10段の房が付き、1段につき約20本もの実が成ります。」
コロンとした可愛らしいこちらの実は、パッションフルーツです。
佐藤さん:「パッションフルーツの収穫は、自然に実が落ちてからです。酸味と甘味があり、種まで食べられます。落ちた実をすぐに食べると酸味がありますが、追熟させると甘味がでてきますよ。」
こちらの葉は、レモングラス。実際に葉の香が体験できます。
佐藤さん:「レモングラスは、風味や香りを楽しむハーブです。おもにハーブティーに使用されています。葉を触った感触は、ザラザラとしていますね。葉をちぎり、揉むとレモンのような香りがでてくるんですよ。」
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写真左側にあるのが石垣珊瑚パパイヤ、右奥に見えるのが紅天狗パパイヤ。
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紅天狗パパイヤ。
こちらはパパイヤ。園では、2種類のパパイヤが栽培されています。
佐藤さん:「丸みのある形は石垣珊瑚パパイヤという品種で、甘みが多くスイーツ(生食)に使用されます。長細いのは紅天狗パパイヤという品種で青パパイヤのときは、おもに料理(野菜の代わり)に使用されます。熟すと優しい甘さになるのが特徴です。」
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アロエはトカゲのマンション!この日はでてきてくれませんでした。
数々のフルーツのほかにも、園内にはトカゲやカエル、虫などの生き物が見られるのもポイント。見て触って体感できる南国のようなハウスは、小さなお子さんも楽しめること間違いなしですよ。
副園長の佐藤さん(バナナメン)が
バナナのもぎとりをご案内!
次は佐藤さんに、バナナのもぎとり体験を案内していただきました。
佐藤さん:「バナナのもぎとりは素手でOKです!バナナの軸の根本に親指を入れて、人差し指を上から添えます。残りの指でバナナの実の部分を持ちます。そして軸をパキッと折るようにして収穫します。小さなお子さんにも簡単に体験できますよ。」
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三尺バナナは、約15㎝ほどの可愛い手のひらサイズ。
佐藤さん:「稲沢フルーツ園では美味しく食べるために、緑色の状態で収穫し、13〜30℃の環境の中で追熟させてあげるのがこだわりです。冬の時期は家庭では追熟が難しいと思います。皮ごとスライスし、油で揚げてバナナチップにして食べるのがおすすめです。」
カフェ「ばななんぼう」
おすすめメニューをご紹介!
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カフェ「ばななんぼう」のメニュー
カフェ「ばななんぼう」では、稲沢フルーツ園で採れたフルーツを使ったスイーツやドリンクが楽しめます。とくにおすすめメニューをご紹介します。
バナナジュース
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バナナジュース(700円)
園で採れた三尺バナナを使用したバナナジュース。砂糖不使用でバナナ本来の甘さが味わえます。パパイヤも少し入っているのがポイント。カフェ「ばななんぼう」で一番人気のメニューです!お子様にも大人気。
バナナワッフル
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バナナワッフル(700円)
国内産の小麦粉を使用した生地に、北海道産の生クリームと、園で採れた三尺バナナを乗せました。材料はすべて無添加にこだわっています。甘くて濃厚なバナナが堪能できるワッフルです。
パッションワッフル
こちらも国内産の小麦粉を使用した生地に、アイスと生クリーム、そして園で採れたパッションフルーツのジャムをトッピング。甘酸っぱいパッションフルーツの風味が口の中で広がります。種の食感もぜひ楽しんでください。
稲沢フルーツ園では、南国のようなジャングルで実際にフルーツを見て・触れて・楽しむことができます。ぜひ足を運んでみてくださいね。