星野リゾートが手がける温泉旅館「界 玉造」は、美肌の湯とともに、出雲の自然や文化を感じられる”ご褒美ステイ”が叶う場所。
山陰屈指の美肌の湯として知られる玉造温泉。そのルーツは1300年前の『出雲国風土記』にも遡り、神話の時代から「神湯」と呼ばれてきました。もちろん「界 玉造」でも、美肌の湯として名高い温泉を存分に楽しめます。
今回は実際に「界 玉造」に宿泊してきました。写真たっぷりでレポートしたいと思います。
※情報は取材時のものです。
ご利用の際には、各施設・各店舗の最新情報をご確認ください。
目次
出雲空港からは車で40分ほど。出雲エリアと松江エリアの間にあるため、島根旅行の拠点としてもおすすめです。
玉湯川沿いには由緒正しき旅館が軒を連ね、お食事処やショップ、足湯スポットやパワースポットも点在。徒歩で回れる距離なので、ゆったりと散策が楽しめます。
心がほっと癒される、趣ある館内
太鼓橋
外観の石畳のアプローチを進むと、モダンなロビーが迎えてくれます。
趣ある館内は、太鼓橋や日本庭園などゆったりと落ち着きのある空間です。
トラベルライブラリーでは、コーヒーを飲みながら旅にまつわる本が楽しめます。
館内では「たたら製鉄」の伝統を伝える出雲鍛造の照明など、島根の文化にも触れることができます。
すべて露天風呂付き!ご当地部屋「玉湯の間」
玉造温泉の特産品「勾玉」を取り入れたデザイン
2022年11月に客室をリニューアルオープンした「界 玉造」。24室の客室はすべて露天風呂付きで、全室がご当地部屋「玉湯の間」です。
日本酒発祥の地といわれる島根県。日本酒をモチーフにしたくつろぎスペースは、お酒を堪能するのに最適。お部屋で日本酒が味わえるサービスもありますよ!
檜または信楽焼の露天風呂が備わり、客室でもゆったりと温泉を堪能できます。夜には「たたら製鉄」から生み出された作品をデザインした照明で、幻想的な空間に。美肌の湯を独り占めできる、贅沢な時間です。
温泉の歴史や入浴法が学べる「温泉いろは」
大浴場に行く前に「温泉いろは」に参加してみました。玉造温泉の歴史や泉質などを「界の湯守り」が解説してくれるプログラムです。効果的な入浴法も学べるので、滞在中の湯浴みがさらに楽しめますよ。
「温泉いろは」に参加すると、湯治体験の感想や旅の記録を書き込める「お湯印帳」がもらえます。ぜひ全国の界でスタンプを集めてみてくださいね!
奈良時代から知られている美肌の湯
「温泉いろは」でしっかりと温泉について学んだあとは「大浴場」へ。
玉造温泉は『出雲国風土記』にも記されるほど、昔から美肌の湯として知られています。なめらかな湯は乾燥を防ぎ、生き生きとした肌へ導いてくれるのだとか。そんな美肌の湯を「界 玉造」でもたっぷりと堪能できます。
開放的な露天風呂もあり、内湯には桧玉も浮いていて香りでも癒されました。
大浴場の前にあったのは「美酒処」。なんと日本酒パックが楽しめるという「界 玉造」ならではの体験です。実際に試してみましたが、お酒の香りが残ったりヒリヒリすることもなく、肌がしっとりスベスベに。
ゆっくりと温泉を楽しんだあとは「湯上がり処 」でリラックスタイム。湯上がりドリンクやアイスキャンディーのおもてなしも嬉しいポイント。
松江の文化に触れる「茶の湯体験」
玉造温泉の特産品「勾玉」デザインのお菓子
茶の湯文化が暮らしに息づいている松江。
日本庭園を望む茶室「蛙瞑庵(あめいあん)」では、茶の湯体験ができます。お手前を披露してくださったのは、三斎流の亭主。出雲の歴史などのお話しを聴きながら、ゆったりとお抹茶をいただきました。
お茶は初めてという方でも楽しめるカジュアルな雰囲気なので、ぜひ参加してみてくださいね!(当日現地にて受付 ※先着順)
ご当地の食文化を活かした会席料理
先付けはのどぐろの炙りと生ハムを合わせました。
朝食・夕食ともに、食事処でいただきます。椅子・テーブルなので、リラックスして食事を楽しむことができました。
しじみや蟹など、ご当地の食文化を活かした会席料理も魅力。今回は「しじみ牛しゃぶ会席」をいただきました。
特に絶品だったのが「しじみ牛しゃぶ」。宍道湖の名産であるしじみがたっぷり入ったスープと、牛肉の甘さが溶け合い、口の中が幸せでいっぱいに。〆の出雲そばで、最後まで旨みをしっかりと味わうことができました。
〆は出雲そば。しじみとお肉の出汁をたっぷりと吸って絶品!「島根のしじみはこんなにも美味しいのか」と感動しました。
コースを通して、島根の食文化に触れることができました。その地域ならではの食材に出会えるのも「界」の魅力のひとつ。
島根の地酒を味わう「日本酒BAR」
島根の地酒が味わえる「日本酒BAR」も特徴。
日本酒発祥の地といわれる島根県には多くの酒蔵があり、個性的な日本酒をつくっています。館内の「日本酒BAR」ではスタッフさんが選りすぐった40種類以上の地酒を取りそろえ、各酒蔵の歴史やこだわりを知ることができます。
スタッフさんに丁寧に教えていただけるので、日本酒は初心者という方にこそおすすめの体験です。
迷ってしまって決められない〜という時は、おすすめのセットや低アルコールのセットなどもあるので、おすすめですよ!
お酒に合わせてスタッフさんが酒器を選んでくださるのも、嬉しいおもてなしでした。
ご当地楽「石見神楽」で伝統芸能に触れる
界ブランドには、各施設で共通したいくつかの「おもてなし」が用意されています。そのひとつ、「ご当地楽」では、その土地の文化を体験できます。
「界 玉造」の「ご当地楽」は、神話の世界への誘い「石見神楽」。
島根県は多くの神話の舞台とされ、出雲大社をはじめとする数々の神社が位置しています。その年の豊作や豊漁を祈願し、神々に捧げる神楽が盛んな地でもあるんです。「界 玉造」では、この地域に伝わる伝統芸能「石見神楽」をスタッフの皆さんが披露してくれます。
演目は素戔嗚尊(スサノオノミコト)が大蛇を日本酒で酔わせて戦う「大蛇(オロチ)」。鮮やかな衣装をまとったスタッフさんたちが、軽快なお囃子に合わせてダイナミックに舞います。
大蛇は思わず「お〜〜」っと逃げたくなってしまうほどの大迫力。客席は満員御礼。最後には大きな拍手に包まれました。終演後には記念撮影も楽しめますよ!
「出雲酒造り体操」で1日のスタート!
2日目は「出雲酒造り体操」からスタート!
島根の酒づくりにちなみ、精米やもろみのかく拌などの蔵人の動きを取り入れたオリジナル体操です。身体がポカポカと目覚めてきました。
体操で身体を目覚めさせたあとは「ご当地朝食」。界では地域色を感じる食材や調理法を用いた朝食がいただけるんです。
界 玉造のご当地メニューは「鶏つくねの杜氏鍋」。酒粕の優しい甘さと、鶏つくねのぷりぷり食感が相性バツグンで、朝の目覚めにぴったりな一品です。
チェックアウトが12時なので2日目もゆったりと過ごせるのも魅力。玉造温泉街も30分〜1時間ほどでサクッと散策できるので、朝のお散歩にも最適です。
美肌の湯に癒され、島根の文化にたっぷりと触れることができました。島根県には「界 玉造」「界 出雲」と2つの界があるので、巡るのもおすすめですよ!