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岐阜県第2の都市、大垣市。大垣市は、「木枡」の生産において、全国の約8割をつくる日本一の産地というのをご存じでしょうか?大垣市内には、5社の製造業者があり年間200万個もの枡を生産しています。今回は、その中の1社である「大橋量器」をご紹介します。
枡専門ショップ「枡工房ますや」、”枡”がテーマのカフェ「masu cafe」や、などをオープンし、枡の魅力を発信し続けている枡メーカーです。
日本一の生産量!枡の街「大垣」
まずは、大垣市の枡づくりについてご紹介します。
大垣市は、「木枡」の生産において、全国の約8割をつくる日本一の産地です。枡は、もともと米などを量っていた日本古来の計量器です。古くは1200年前、奈良・平城京から出土しています。
大垣で枡づくりが盛んになった背景は、かつて木曽ヒノキの一大集積地だった名古屋で枡づくりが盛んに行われていたことに関係しています。明治中期に、職人の1人が奉公を終えて、名古屋から大垣に戻ったことから、大垣でも枡がつくられるようになります。名古屋では徐々に枡づくりが衰退していく中、大垣の枡づくりは、太平洋戦争で街が焼け野原となった後もたくましく復興し、次第に盛んになっていきました。現在では、年間200万個もの枡を製造しているのだそう。
枡を作り続けて、69年。「大橋量器」
「Color Masu(カラーマス)」
大橋量器は、日本の伝統の道具「枡」を専門に製作する企業として、1950年に創業。枡をつくり続けて、今年で69年になる、老舗の枡メーカーです。
69年の経験や技術を活かしながらも、これまでの枡の固定概念を覆すさまざまな挑戦を続けています。例えば、“枡をかっこよく、粋に”というコンセプトのもと誕生したのが、枡にビビッドな色をほどこした「Color Masu」。NYの五番街に出店するファッションブランド「ポール・スミス」でも販売され人気を博しました。